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「泣くだけ泣いてから本番に臨んだ──」長谷川育美×東山奈央が語る第31話の衝撃と、『映画名探偵プリキュア!不思議な庭と2人の秘密』の大人も救われる立ち上がり方

  • 2026.10.30
cocreco長谷川育美さん(写真左)、東山奈央さん(写真右)

キュアエクレールとキュアアルカナが加わり、ついに4人体制となった「名探偵プリキュア!」。

キャスト陣が大集合し、それぞれの視点から役柄への愛や互いへの信頼、そして『映画名探偵プリキュア!不思議な庭と2人の秘密』の深みについて語ってくれました!

映画とテレビシリーズ後半の見どころをはなまる発見! 後編はキュアエクレール/帆羽くれあ役の長谷川育美さんとキュアアルカナ/森亜るるか役の東山奈央さんのセッションです。

第31話は何回やっても泣いてしまいました!

──ついにキュアエクレール、キュアアルカナが仲間になり、4人体制となりました! まずは、これまでの収録の中で印象的だったシーンを教えていただけますか?

長谷川 やはり第31話がすごく印象深いですね。台本をいただいて、映像を見ながらチェックしていたときには何回やっても泣いてしまって……。

劇中でキュアアルカナのソロ曲が流れるのですが、私はそこで初めてキュアアルカナの曲を聴いたんです。元々「めちゃくちゃくれあのことを歌っているよ」という話は聞いていたのですが、映像と一緒に聴くと号泣してしまって、その後「歌だけに集中して聴こう」と思って聴いたらまた号泣して……(笑)。

私のほうがくれあより泣き虫すぎて、くれあ本人は作中でもう泣き止んでいるのに、私自身がセリフを言いながら泣き止めなくなってしまいました。

ただそのときに、キャラクターが泣いているからといって、演じる側の声優もたくさん泣けばいい芝居になるかといわれると、そうとも限らないんですよね。

あの涙にはくれあの気持ちと、作品を俯瞰で見ている私の胸にグッとくる「長谷川の涙」が混ざっていたのですが、「この表現をしたい」「このセリフをこのニュアンスで届けたい」と思ったときに、あんまり泣きすぎていると滑舌やニュアンスのコントロールが難しくなってしまう。

「いい表現にするためには、本番で泣いていられない!」と思って、直前に泣くだけ泣ききってから本番に臨みました。第31話には、そんな記憶があります。

──大変だったんですね……! 東山さんはいかがですか?

東山 私もやはり同じ第31話ですね。キュアアルカナ・シャドウから名探偵キュアアルカナになるという大切な回であり、キュアエクレールとキュアアルカナが本当の意味で一緒に歩み出す物語でもあって。

それから、プリキュアの4人がワンチームになるという大事なお話でもあったので、格別な思いがある回になりました。

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正体を隠し続けなければならないのが大変でした!

──東山さんは、かなり早い段階からこの第31話の展開を聞かされていたそうですね。

東山 そうなんです。アフレコの早い段階で、スタッフさんからこっそり呼ばれて「実は31話までにこういう出来事があります」ということを伺っていて。

ここまでのお話を一気に凝縮して説明していただいたので、そのときは情報量が多すぎて頭が混乱して、放心状態になってしまいました。消化するまでにも時間がかかりましたし、何よりほかのキャストの誰にも打ち明けられないことだったので。

そこをゴールにして今までのお芝居を組み立てたり、気持ちを作ったりしていたので、キュアアルカナ・シャドウとしては走り切ったような感覚もありつつ、同時にキュアアルカナとしてはここからがスタートなので、いろいろな思いが交錯するターニングポイントのようなお話でした。

長谷川 誰にも言えない秘密をひとりで抱えていたんですね。

東山 そう。るるかとくれあの生い立ちから、どうして自分の意思で怪盗団ファントムに入ることを選んだのか。そして、ひとりで抱え込んで決めつけてしまった自分の答えを一気に教えていただきました。

おとも妖精のマシュタンは知っていましたが、キャストの皆さんには秘密でした。

長谷川 私がまだ「パティシエのお姉さん・帆羽くれあ」としてアフレコに参加していたころ、東山さんがスタッフさんたちのブースに行って長時間話して戻ってくる姿を見たんです。

私は心の中で「これはきっと、くれあが関係あるよな」って(笑)。でも、ここで話しかけるわけにもいかないですし。

東山 そうなんだよね(笑)。当時はメインキャスト(プリキュアとおとも妖精)以外は、キャストであってもキュアエクレールの正体は知らなくて。だからずっと正体を隠さなければいけなかったはせちゃん(長谷川さん)は、本当に大変だったと思います。

ジェット先輩役の梶裕貴さんや、ウソノワール役の日野聡さんから「本当はエクレールなんでしょ?」「どうなの?」と現場で追及されていましたね(笑)。

長谷川 「いやいや……」ってかわし続けていました(笑)。梶さんからは「噓をつくのがうまい」と言われて、若干今、信用されなくなっています(笑)。

キュアエクレールの正体が判明、ついにプリキュア4人体制へ

──いよいよ秘密が明かされて、現場の雰囲気やキャスト同士の空気感は変わりましたか?

東山 今は第31話のアフレコを終えたばかりのタイミングなので、この先みんなでどんなふうに一丸となっていくのかが楽しみではあります。

今までは、キャストの皆さんが「るるかはこういうことを考えてるんじゃない?」と考察をしてくださっている中で、私だけ答えを知っている状況でした。

でもここから先は、私もみんなと一緒にその謎解きの輪に加わって、「ああじゃないか、こうじゃないか」という推理を一緒に楽しめるのが嬉しいです。

一番身近な「名探偵プリキュア!」ファンな感じで、作品の時間を楽しんでいきたいです。後半もすごいことになるに違いないので!

──おふたりの関係性や、お芝居のうえでのアプローチで意識された部分はありますか?

長谷川 アフレコ現場では隣に座って、お話ししています。初共演ではないので、私は「奈央さん」と呼ばせていただいています。最初から頼もしさを感じていたので、「絶対に大丈夫だ」という安心感がありました。

東山 私も「はせちゃん」と呼ばせてもらって、いろいろと話しています。

長谷川 ただ、お芝居に関しては、第31話までは役柄的にも一緒に行動する機会はなかったので、事前に話し合いはしてこなかったんです。

東山 そうだね。アフレコの中で、お互いが現場で感じ取ったものをお返ししていくスタイルがメインだったと思います。

でも、あんなとみくるのバディとは違う落ち着いたお姉さんっぽさや、経験値を積んできているような雰囲気があるので、推理でもアクションでも頼もしいと感じてもらえたらと思っていますし、映画でもそんな強いチーム感が出せたらいいなと思って表現しています。

どんなに優秀であっても間違えてしまうことはある

──改めて、ご自身が演じるキャラクターの魅力について教えてください。

東山 るるかはキュアアルカナ・シャドウに初めて変身した第11話で、「私に失敗はない」というセリフを言うんです。あれは自分自身への評価でもあるし、視聴者さんにとっても「この子は間違えない優秀な子なんだ」という前提を浸透させる一種の「仕込み」だったと思うんですね。

でも、「どんなに優秀でも人は間違えてしまう」ということを、身をもって伝えてくれたのがキュアアルカナ・シャドウなんだと思います。本当はひとりで背負い込まずに、誰かと手を取り合って解決してたらよかったのかもしれません。

一度記憶を失ってしまったくれあが「キュアエクレールとしての記憶」を取り戻したとき、るるかは全然「歓迎できない状況」なのですが、再びくれあの声で「るるか」と呼びかけてもらえたことには、ひとりの人間として嬉しさが滲んでしまう部分もあるんですよね。

でも、その大好きな愛しい人の記憶を、今度は自分の手で消さねばならないという苦しい状況に進んでいく。自分の優しさが自分の首を絞めてしまう痛々しさがありながらも、大好きなくれあを想う気持ちは本当に美しいですし、心から幸せになってほしいキャラクターです。

──長谷川さんはいかがですか。

長谷川 帆羽くれあがパティシエとして出てきたときは、ただただ優しいお姉さんという感じでした。「キュアエクレールの正体は誰!?」という企画が始まったときも、素性が全然明かされなかったので、キュアエクレールになるまで皆さんくれあのことをあまり知る機会はなかったと思うんです。

だからこそ、エクレールになってから知る一面とのギャップが激しくて。オーディション資料の段階でもカッコいい要素は確認していたのですが、物語として追っていったときに、想像以上に凜々しくカッコよくて。

「ここまで猪突猛進する子だったんだ!」という強さへの自信もカッコいいですし、その後にちょっと抜けているところが見えるのがまたかわいくて。一気に愛着が湧くステキなキャラクターだなと思います。

探偵としての初仕事にも本人らしさが出ていて、人間味や幅が広がりました。第2〜3話でくれあがあまり描かれなかったのも、やっぱり「るるかなしではくれあという存在は語れない」という部分が大きかったんだなと改めて感じます。

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大人の心にも深く刺さる! 劇場で観るのにぴったりです

──最後に、『映画名探偵プリキュア!不思議な庭と2人の秘密』の見どころやメッセージをお願いします!

東山 メインでお届けするのは子どもたちかもしれませんが、大人の方の胸を打つメッセージも込められている映画になっています。

生きていると挫折してしまうこともありますし、自分に自信をなくしてしまうこともあります。そんなとき前を向けるヒントに出会える作品になっています。大スクリーンと大音量で観るのにぴったりな感動的なストーリーなので、私も劇場で観るのが楽しみです!

長谷川 テレビシリーズからの流れとしても、「名探偵プリキュアの4人」で活動する姿は皆さんにとってまだ新鮮かと思います。この映画を通して4人の「チーム感」や「バランス感」を深く知っていただけたらと思います。

歴代プリキュアたちも登場しますし、妖精同士のかわいらしいやりとりも見どころになっています。華やかでカッコいいシーンが盛りだくさんなので、ぜひ映画館で楽しんでいただきたいです!

東山 映画オリジナルキャラクターであり、物語の中心となる「かりんちゃん」はもう、全力で応援したい存在です! とってもいい子ですし、大人目線で見ると「そんなに落ち込まなくて大丈夫」と思わず抱きしめたくなってしまうような女の子。

でも、「自分だけができていないんじゃないか」「自分だけがダメなんじゃないか」と思ってしまう気持ちって、大人になっても身に覚えがありますよね。

長谷川 そうですね。現在進行形でそういう悩みを抱えているお子さんも、昔そういう経験があった大人の方も、観る人によって投影の仕方が変わるような身近で等身大のキャラクターになっています。

cocreco『映画名探偵プリキュア!不思議な庭と2人の秘密』

キュアエクレール/帆羽くれあ役 長谷川育美(はせがわいくみ)さん

5月31日生まれ。栃木県出身。声優。卓越した演技力と表現力で数々の話題作に出演。主な出演作に『ぼっち・ざ・ろっく!』(喜多郁代役)、『葬送のフリーレン』(ユーベル役)ほか。

キュアアルカナ/森亜るるか役 東山奈央(とうやまなお)さん

3月11日生まれ。東京都出身。声優、歌手。声優としての主な出演作に『ゆるキャン△』(志摩リン役)、『マクロスΔ』(レイナ・プラウラー役)ほか。

撮影/水野昭子(講談社写真映像部)

ヘアメイク/松村南奈(B★side):長谷川さん分、鈴木彩:東山さん分

※「だいすき! めいたんていプリキュア!&プリキュアオールスターズ ファンブック vol.3」の37ページで、長谷川さんと東山さんのヘアメイク担当者のクレジットの表記が逆になっておりました。訂正してお詫びいたします。

©ABC−A・東映アニメーション

©2026 映画名探偵プリキュア!製作委員会

ふたりのセッションは「だいすきプリキュア! めいたんていプリキュア!&プリキュアオールスターズ ファンブック vol.3」でも掲載中!

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