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【3daysofdesign】2026年、美学が際立った北欧と日本のブランド

  • 2026.10.30
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デザインとクラフトマンシップを受け継ぎながら進化する姿を見せた北欧の3つの老舗ブランド。新しいものづくりの力を感じさせた日本の5つのブランド。いずれもブランドのフィロソフィと美学を伝える展示によって、570以上もの展示が繰り広げられたコペンハーゲンの3daysで大きな関心を集めた。

『エル・デコ』2026年10月号より。

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Fredericia(フレデリシア)

貴重な資料でデンマークデザインを知る

「フレデリシア」は、1911年の創業からの歩みとデンマーク家具デザインの歴史を伝える展覧会「Fredericia:A Chronicle of Danish Design」を開催。ミラノデザインウィークでの初公開を経た巡回展で、知られざる開発秘話を伝える未公開資料や希少な当時のオリジナルモデルの展示も多く、熱心に見入る人々が集まった。

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ボーエ・モーエンセンやナナ・ディッツェルら巨匠たちに始まり、セシリエ・マンツら現代デザイナーの作品までを3世代に分けて解説。これを収めた書籍も刊行され、日常を豊かに彩るデンマークデザインを知る貴重な機会となった。

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Carl Hansen & Søn(カール・ハンセン&サン)

巨匠のアトリエを感じる空間で新作を発表

旗艦店で「Balanced Principles」と題した展示を開催。ハンス・J・ウェグナーのアトリエを想起させる空間をつくり上げ、職人技によって素材・形・機能を融合させるクラフトマンシップを披露した。

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オイヴィン・スロットの照明“OS111 ベゴニアペンダント”(写真上)、ファブリシャス&カストホルムによる“FK64 シミターチェア”の復刻(写真下)、ナナ&ヨルゲン・ディッツェルの“ND550F フットスツール”などを発表。さらにデザインユニット「メンセン」によるモビールをつくるワークショップも実施された。


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IITTALA(イッタラ)

高さ7mのアルミ建築が名作の新たな魅力を伝える

「イッタラ」は、建築家アルヴァ・アアルトがデザインした“アアルトベース”の誕生90周年を記念し、高さ約7mの「アアルト 90 パビリオン」を展開した。名作の有機的な形を再現したパビリオンは、デザインスタジオ「タブロー」が手掛け、アルミメーカー「ハイドロ」との協働により実現。軽量で再組み立てが可能な建築だ。

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ガラスの印象が強い「イッタラ」が、アルミニウムで名作を表現し、時代を超えるデザインの力をアピール。内部には世界6都市から着想を得た新作“アアルト シティ ベース”が展示された。

© ISSEY MIYAKE INC.

A-POC ABLE ISSEY MIYAKE(エイポック エイブル イッセイ ミヤケ)

布の明かりの第2弾は木と石の質感がモチーフ

2025年に発表されたポエティックな布の照明“O シリーズ”。スイスのデザインスタジオ、アトリエ・オイが構造設計を担ったワイヤーフレームに、「エイポック エイブル イッセイ ミヤケ」が手掛けたプリーツの繊細な形状を持つ「Steam Stretch」素材のシェードが収まる。

今回、木と石の質感をモチーフとした第2弾が初披露。木肌や石目を想起させるオブジェのような照明だ。布の技法を伝えるワークショップもあり、一枚の布に向き合うブランドの姿勢も人々を驚かせた。

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TIME & STYLE(タイム&スタイル)

30年以上にわたる、職人とのものづくりの軌跡

会場は、BIGの新社屋が2024年に完成するなど注目を集める港湾地区、ノードハウンの1200㎡もの広いスペース。30年以上にわたり生み出されてきた清々しいデザインの数々が場を彩った。

日本のドリルデザインがウィンザーチェアに何年も向き合い発表してきた一連の椅子、自身の建築美と呼応するピーター・ズントーによる家具コレクション。日本の技や素材、文化のリサーチを重ね、クラフトマンシップを礎に据えたものづくりの力を実感させた。

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IXC(イクスシー)

新生IXCの美学を静かに響かせる

コペンハーゲン発のデザイン誌『アークジャーナル』がキュレーションした展示「デザイン/ダイアログ」の中で発表。ガムフラテージをアートディレクターに迎え、昨年リブランディングした「IXC」を世界に向け初披露した。

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ヴィコ・マジストレッティが1980年代半ばに構想し、初めて製品化された、写真のチェア“オヅ(OZU)”をはじめ、倉俣史朗、安藤忠雄、デヴィッド・チッパーフィールドらの作品を展示。会場である歴史的な木造建築の空間が美しく、個性的なデザインを引き立てていた。

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EETAL(イータル)

板金のデザインをコーヒーと共に味わう

高い精密板金加工技術を誇る日本ベネックスが、クリエイターとのコラボで展開するプロジェクト「EETAL」。日本・韓国・アメリカのデザイナーとつくり上げてきた6つのシリーズの家具やオブジェをカフェにインストールし、実際に体験できるプレゼンテーションを行った。

会場構成は韓国のクオデュオ。板金加工の痕跡を生かしたSiin Siinの家具や、スタジオものやのポップなパンチングブロックなど、多彩なデザインをコーヒーと共に体感できる場として好評だった。



CARISSA DÍAZ ALEMÁN

TOBIMATSU Porcelain Lighting(飛松灯器)

飛松灯器の明かりが優しく場を照らす

日本の磁器照明作家、飛松弘隆が手掛ける飛松灯器は、スペイン発のデザイン誌『オープンハウス』が世界のさまざまなブランドと一緒に、コペンハーゲン中心地に立つ歴史的なタウンハウスで繰り広げた展示「ECHOES OF SPACE」に参加した。

吹き抜けにいくつものペンダントランプを下げたり、住まいのようなスペースにウォールランプをともすなど、その場に合わせた明かりを披露。磁器のシェードを通した光によって、優しく場を照らした。

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