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「おたくの子まだそのクラス?」娘を見下してきたママ友。ピアノの発表会で先生が伝えた一言に、思わず黙り込んだ

  • 2026.10.31

ピアノ教室で繰り返されたママ友の言葉

娘が小学生のころ、夕方のピアノ教室に通わせていました。

レッスン中、親はガラス越しに教室が見える待合スペースで待つことになっていて、同じ教室に子どもを通わせるママ友ともよく顔を合わせていました。

そのママ友の子どもは、娘よりも先に上のクラスへ進んでいました。

ある日の夕方、私がソファに座っていると、ママ友が目の前に立ち、腕を組んでガラスの向こうの娘をあごで示しました。

「おたくの子まだそのクラス?」

「ええ、うちはのんびりなので」

「うちはもう上よ。進み方って、やっぱり本人の素質よね」

私は笑って受け流しましたが、あまり気分のいいものではありませんでした。

それからも、顔を合わせるたびに似たようなことを言われました。

ほかのママたちがいる前でも、聞こえるような声で話しかけてくるのです。

「同じころに始めたのに、ずいぶん差がついちゃったわね」

「そうですね。うちはうちのペースで」

そう答えるのが精いっぱいでした。

ただ、娘は家に帰ると毎日ピアノに向かい、うまく弾けないところを何度も練習していました。

そんな姿を見ていたので、クラスだけで娘の努力まで判断されているようで、悔しかったのを覚えています。

発表会の日、先生がママ友に伝えたこと

そんなある日、ピアノ教室の発表会が開かれました。

娘の出番は最後。開演前のロビーには、出番を待つ親子が集まっていました。

私がママ友と並んでいたところへ、先生がやってきました。

「今日の最後は、教室を代表してお嬢さんに弾いてもらいますね」

「教室を代表して」という言葉を聞き、私は思わず胸がいっぱいになりました。

ところが、そのやり取りを聞いていたママ友が口を開いたのです。

「たまたまでしょ」

近くの保護者にも聞こえる声でした。

私は驚いてママ友の顔を見ました。すると先生が、穏やかな口調でこう返しました。

「毎日しっかりと努力をして、コツコツ練習した成果ですよ」

その言葉に、近くのママたちもうなずいていました。

「レッスンのたびに、最後まで残って弾いていましたものね」

ママ友は何か言いかけましたが、それ以上は何も言わず、目をそらしました。

そして迎えた発表会の最後。

娘は背すじを伸ばして舞台に立ち、教室の代表として最後まで堂々と弾き切りました。

演奏が終わると、会場から大きな拍手が起こりました。

客席でママ友のほうをちらりと見ると、手元のプログラムに目を落としていました。

帰り際、先生にお礼を伝えると、先生は娘の肩にそっと手を置きました。

「次の曲も楽しみにしていますね」

その言葉が、何よりもうれしかったです。

それ以来、待合スペースでママ友からクラスのことを言われることはなくなりました。

娘はその後も変わらず、自分のペースでピアノに向き合っていました。

クラスの進み方だけがすべてではない。あの日の発表会は、私にとっても忘れられない出来事になりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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