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「シールブック」大ブームのなぜ! 「すぐ飽きるかも」と悩む親たち必読 子どもが絶対に喜ぶ「人気トップ」大公開

  • 2026.10.29
cocreco写真:uco/イメージマート

空前のシールブームが続いています。

ブームのきっかけは、2024年発売「ボンボンドロップシール」のブームに始まり、現在も続くシールブーム。2025年後半から2026年は、書店やコンビニで販売されているシールブックの人気がピークを迎えています。

「年末年始に子どもや孫、親戚の子にプレゼントとして何か買ってあげたいけど、何を買ったらいいかわからない」「子どもからねだられるけど、すぐ飽きるかもしれない流行りものにお金を使うってどうなんだろう?」

と、感じている大人のために、シールの売れ筋を知り尽くした講談社の児童書営業部部長・西巻浩二氏に、出版ジャーナリスト・飯田一史さんがシールブームの基本的なところからブームの背景までズバリ聞きました。

飯田一史(いいだ いちし)

中央大学法学部法律学科卒。グロービス経営大学院経営研究科経営専攻修了(MBA)。出版社にてカルチャー誌や小説の編集に携わったのち、独立。国内外の出版産業、読書、子どもの本、マンガ、ウェブカルチャー等について取材、調査、執筆している。

西巻浩二(にしまき こうじ)

講談社児童書営業部部長。長年にわたり児童書の売り上げを支える、児童書を「売る」プロ。

シールのかたちよりキャラクターの好みが優先

飯田:まず一番気になるところとして、シールはどういうものなら喜んでもらえるのでしょうか。「目に付いたものを適当に買っておけば大丈夫」なんてことはないと思いますが。

西巻:そうですね、「シールならなんでもいい」というフェーズは、2026年前半くらいには終わったのかな、と思います。今はコンテンツやキャラクターの人気の強さがそのまま販売数に結びついている、という段階です。

私見も入りますが、売れ方や合わせ買いされている商品を見ていますと、「ぷっくりしている」とか、「キラキラしている」といったシールの“形状”、かたちの好みもあるものの、それ以上に「キティちゃんのシール」「マンダロリアンのシール」といった軸でお求めになる方が多い、という印象ですね。

cocreco『サンリオキャラクターズ ぷっくりシールいっぱいBOOK』著:講談社/監:株式会社サンリオ(講談社)

飯田:お子さんの好きなキャラクターや、タイトルがわかっているなら、それを選ぶのがよさそうですね。

西巻:はい。小学生くらいの女の子でしたら、誕生日やクリスマスなどの贈り物にも、確実に喜んでもらえるのではないでしょうか。そのくらい熱は高いですね。

もし何が好きかわからない場合は、お子さんといっしょに書店さんのシールコーナーに足を運んでいただき、食いつきがいいものを選べば、満足いただけると思います。

今でしたら、書店の目立つ場所で売り場が展開されていることが多いですが、そうでなければ雑貨の棚か児童書の棚で探してみてください。

人気シールブックは『ちいかわ』と『サンリオ』

ちなみに講談社の人気タイトルは『ちいかわ シールいっぱいブック』です。

cocreco『ちいかわ シールいっぱいブック』著:ナガノ(講談社)

2024年12月の発売からずっと売れ続け、今年26年だけで10万部以上増刷し、累計14万部以上になった『サンリオキャラクターズ まるごとシールブック2』も大人気。

cocreco『サンリオキャラクターズ まるごとシールブック2』著:講談社(講談社)

『mofusand でかでかシールブック』も売れ行きが好調です。

cocreco『mofusand でかでかシールブック』著:ぢゅの(講談社)

注目のシールブックはこれだ!

西巻:2026年11月下旬発売の『STAR WARS スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー シールブック』は、発売前重版を2度もして、すでに3刷(2026年10月現在)。

cocreco『STAR WARS スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー シールブック(ディズニーブックス)』編:講談社(講談社)

2026年9月に発売した『大人の図鑑シールブック』は、発売前・後それぞれ重版しています。

cocreco『レプリカ版 大人の図鑑シールブック ベストセレクション』編:講談社(講談社)

また、「ナルミヤ」「モンチッチ」「マイメロディ&クロミ」など、いわゆる“平成女児”ブーム的なキャラクターのシールブックを20~30代女性が自分のために購買するケースも増えています。今やシールブックは、“大人も普通に買うもの”になってきているのです。

cocreco『ナルミヤキャラクターズ でかキラ デコシールブック』監:ナルミヤ・インターナショナル(講談社)
cocreco『モンチッチ ぎゅぎゅっと! シールブック』編・作:講談社(講談社)
cocreco『マイメロディ&クロミ おそろいいっぱい!シールブック』著:講談社(講談社)

書店に行く動機に 夢中になったことは思い出になる

飯田:自分がモノを集める趣味のない大人からすると、「来年には流行りが終わっているかもしれないものにお金を使うのってどうなの?」と思ってしまうのですが、そこはどう考えたらいいでしょうか。

西巻:普段は自分から「本屋さんに行きたい」とあまり言わないお子さんもいらっしゃると思います。でも「シールを見に行きたい」「どんな新作が出ているか知りたい」といった動機があれば、いっしょに行く機会になりますよね。

お子さんにとっては「ついで」かもしれなくても、そこで興味を示す本が見つかることは、多くの親御さんにとってウェルカムなのではないでしょうか。

実際、今のシールブックの部数の規模を考えると、本が好きなお子さんや親御さん、児童書コーナーによく足を運ぶ方々以外にも広くお買い求めいただいていると思います。

───◆───◆───私自分の幼少期をふりかえると、当時流行っていたシールを集めたり、ホビーに夢中になったり、そこまで熱中したわけではないにしても話題のものを買えて嬉しかったりした記憶がある。

もちろん、大人になってモノとして手元に何か残っているかといえば、ほとんどない。でも、良い思い出として残っている。そんな子どもの遊びにお金を出してくれた親に対しても「ありがたかったな」と、自分が親になるとなおさら強く感じるようになった。

「流行りに乗る楽しさ」は間違いなくある。それは意外と、ほかの何かには置き換えられない。だから「一過性のモノを買う」と捉えるよりは、将来「あのころ、シールを買ったり貼ったり交換したりして楽しかったな」と思うような「一生残るかもしれない思い出を買っている」と考えるといいのではないだろうか。

また、シール熱が高い子に対しては「○○をがんばったらシールブック1冊買っていいよ」とか「買ってあげるから○○しようね」と言いやすく、子どもにとって大切な「ご褒美」になっているのは間違いないだろう。

これからもシールブックのブームを書店で見守っていきたいと思う。(飯田)

取材・文/飯田一史

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