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挑戦が怖いと感じたら?経験者が語る不安を乗り越えて一歩踏み出す方法

  • 2026.10.29

「やってみたいけれど失敗するのが怖い」「今さら始めても遅いのではないか」と、一歩を踏み出す足がすくんでしまうことはありませんか?
元プロスノーボーダーで国際線CAの経歴を持つ鮎永麻琴さんは、挑戦する力とは「怖くなくなること」ではなく、「怖さは消えないけれど、それでも怖いまま一歩前に進むこと」だと語ります。
本記事では、結果を気にせず初心者に戻る心構えや、失敗をデータとして捉える思考法、人生を変える「小さな一歩」の踏み出し方を分かりやすく解説します。

この記事のポイント:
・怖いままで進む力:挑戦に恐怖はつきもの。「怖くなくなったらやる」ではなく、不安を抱えたまま小さな行動を起こすことが大切
・「転ぶこと」は失敗ではない:スノーボードの経験と同様に、失敗を自分の評価ではなく「次のためのデータ(情報)」として捉える。
・人生を変える小さなYES:いきなり大きな決断をする必要はなく、「検索する」「本を買う」など一番小さなステップから始める。

挑戦するのが怖いのは当たり前!「怖さ」と向き合う捉え方

「新しい仕事に挑戦したい」
「ずっとやってみたかったことを始めたい」
「環境を変えたい」
「今までとは違う人生を歩いてみたい」
そんな気持ちはあるのに、
「失敗したらどうしよう」
「今さら始めても遅いんじゃないか」
「周りからどう思われるだろう」
と考えて、動けなくなってしまう。
挑戦というと、「勇気のある人がするもの」と思われがちです。
でも、私はそうは思いません。

行動力がある人でも、新しい世界の前では「怖い」と感じている

私はこれまで、プロスノーボーダーとして活動したり、国際線CAとして世界を飛び回ったりと、一見するとまったく違う世界に飛び込んできました。
そんな話をすると、
「行動力がありますね」
「すごいね。」
と言われることがあります。
でも、怖くなかったわけではありません。
むしろ、新しい世界に入るたびに、「本当に大丈夫かな」と思っていました。
だから私が思う「挑戦する力」とは、怖くなくなる力ではありません。
怖さは消えないから、怖いけれどそれでも一歩だけ前に出てみる力。
それが、挑戦する力なのだと思っています。

挑戦する前から「成功できるか」を考えなくていい理由

私たちは何かを始めようとすると、つい結果を先に考えてしまいます。
「成功するかな?」
「向いているかな?」
「才能があるかな?」
でも、始める前にそんなことがわかる人は、ほとんどいません。
スノーボードだって、最初から上手に滑れる人はいません。
転びます。
うまく曲がれません。
思ったところで止まれません。
何度も雪の上に転がりながら、少しずつ身体が覚えていく。
ところが大人になると、なぜか最初から「上手にできること」を自分に求めるようになります。
仕事では経験を積み、人から評価される立場にもなっている。
そんな人ほど、初心者に戻ることが怖くなります。
「できない自分」を人に見られたくない。
「失敗する自分」を認めたくない。
でも、新しいことに挑戦するというのは、ある意味もう一度初心者になることです。
だから、格好悪くて当たり前。
できなくて当たり前。
最初から成功することを目標にするのではなく、「まず一回やってみる」くらいでいいのです。

スノーボードとCAの経験から学んだ、失敗や変化の乗り越え方

転ぶことは「失敗」ではなく、次に進むための大切なデータ
スノーボードをしていると、転ぶことは避けられません。
むしろ上達しようと思ったら、何度も転びます。
新しい技に挑戦すれば、当然失敗も増えます。
でも面白いことに、スポーツではそれを「私は失敗した人間だ」とは考えません。
「今の入り方が違ったな」「次はもう少しこうしてみよう」と考えます。
つまり、失敗を「自分の評価」ではなく「次のための情報」として扱っている。
これは人生でも同じではないでしょうか。
仕事がうまくいかなかった。
挑戦したけれど結果が出なかった。
新しく始めたことを途中でやめた。
そんなとき、「私はダメだった」と自分自身を評価してしまう人がいます。
でも本当は、「この方法ではうまくいかなかった」というデータが一つ増えただけかもしれません。
転んだ場所には、次にうまくいくための情報があります。
そう考えられるようになると、挑戦への怖さは少し変わってきます。

環境が変わることで、自分の中に眠る「別の能力」が目覚める

私にとって、国際線CAという世界もまた、新しい挑戦でした。
スノーボードとは、求められるものがまったく違います。
体の使い方も違う。
身につける知識も違う。
人との接し方も違う。
そして国際線では、国籍も文化も価値観も異なるさまざまな人と関わります。
そこで感じたことがあります。
環境が変わると、人は自分の中の別の能力を開花させる。
今いる場所で評価されていないからといって、自分に能力がないとは限りません。
今の仕事で活躍できないからといって、仕事ができない人とも限らない。
今の人間関係がうまくいかないからといって、コミュニケーション能力が低いとも限りません。
場所が変わる。
関わる人が変わる。
求められる役割が変わる。
それだけで、今まで使っていなかった自分の力が出てくることがあります。
だから私は、「今の自分」だけを見て、自分の可能性を決めてしまわないで頂きたいと思っています。

挑戦できないのは「意志が弱いから」ではない

それでも、怖くて動けないことはあります。
そんなとき、
「私は行動力がない」
「意志が弱い」
と自分を責める必要はありません。
人は、わからないものを怖いと感じます。
新しい仕事。
知らない場所。
初めて会う人。
経験したことのない世界。
そこに不安を感じるのは、とても自然なことです。
問題は、「怖い」と感じることではありません。
「怖いから、やらない」と毎回答えを出してしまうこと。
怖さがゼロになる日を待っていたら、いつまでも始められないことがあります。
だから、「怖くなくなったらやる」ではなく、「怖いけれど、今日できることは何だろう?」と考えてみる。
ここから挑戦は始まるのです。

一歩は小さければ小さいほどいい!現実側へ動くためのステップ

「一歩踏み出しましょう」と言われると、何か大きな決断をしなければならないように感じるかもしれません。
でも、一歩は本当に小さくていいのです。
転職したいなら、いきなり会社を辞めなくていい。
まず求人を見る。
興味のある仕事について調べる。
その仕事をしている人に話を聞く。
何かを学びたいなら、いきなり高額なスクールに申し込まなくてもいい。
本を一冊買う。
体験レッスンに行く。
動画を一本見る。
海外に行きたいなら、今日飛行機に乗らなくてもいい。
行きたい場所を検索してみる。
パスポートの期限を確認する。
航空券の値段を調べてみる。
大切なのは、人生を一気に変えることではありません。
「考えているだけの状態」から、ほんの少し現実側へ動くこと。
それが一歩です。

「できるか?」ではなく、自分の「やってみたい?」という声を聞く

大人になるほど、何かを選ぶときに「できるかどうか」で考えるようになります。
経験はあるか。
得意か。
収入になるか。
失敗しないか。
もちろん、それらも大切です。
でも、ときどきもう一つの質問を、自分にしてみてほしいのです。
「できるかどうかは置いておいて、私はこれをやってみたい?」
子どもの頃は、この質問で動けていました。
面白そう。
やってみたい。
行ってみたい。
知りたい。
でも大人になると、そこに大量の条件がつきます。
「今さら」
「年齢的に」
「仕事があるから」
「家族がいるから」
「失敗したら恥ずかしいから」
もちろん現実的な条件を無視する必要はありません。
でも、条件を考える前に、
一度くらい自分の「やってみたい」という声を聞いてあげてもいいのではないでしょうか。

挑戦とは、成功するためだけでなく「自分のトリセツ」を増やす旅

私は、自分のことを知るためには「自分自身の取扱い説明書」を持つことが大切だと思っています。
私は何が好きなのか。
何をしていると元気になるのか。
どんな環境なら力を発揮できるのか。
何が苦手なのか。
何を大切にして生きたいのか。
でも、このトリセツは、頭の中で考えているだけでは完成しません。
実際にやってみることでしか、わからない自分がいるからです。
やってみたら、意外と得意だった。
憧れていたけれど、実際にやったら違った。
苦手だと思っていたのに、案外楽しかった。
絶対に向いていないと思っていたのに、人から褒められた。
これらは全部、挑戦しなければ手に入らなかった「自分についての情報」です。
だから挑戦とは、成功するためだけにするものではありません。
「自分はどんな人間なのか」を知るためにするものでもある。
私はそう思っています。

人生を変えるのは、大きな決断より「小さなYES」

振り返ってみると、人生が変わった瞬間というのは、
必ずしも大きな決断をした瞬間ではありません。
「ちょっとやってみようかな」
「面白そうだから行ってみよう」
「せっかくだから挑戦してみよう」
そんな小さなYESから始まっていることがあります。
その一歩の先で人に出会い、その人から新しい世界を知り、そこからまた次の選択肢が生まれる。
最初の一歩を踏み出した時点では、その先に何があるのかなんてわかりません。
でも、それでいいのです。
スノーボードも、滑り出す前から山の下までのすべての動きを決めることはできません。
目の前の雪面を見て、バランスを取りながら、次のターンをする。
人生も、案外それに似ています。

まとめ:完璧でなくていい。怖い自分のままで、最初の小さな一歩を踏み出そう

もし今、「やってみたいことがある。でも怖い」と思っているなら、無理に自信をつけようとしなくて大丈夫です。
「私は絶対できる!」と思い込む必要もありません。
怖い。
不安。
失敗するかもしれない。
その気持ちを持ったままでいい。
そのうえで、「じゃあ、今日できる一番小さなことは何?」と自分に聞いてみてください。
検索する。
申し込む。
誰かに話す。
見に行く。
一通メールを送る。
それくらいでいいのです。
挑戦できる人とは、怖くない人ではありません。
怖い自分を置き去りにせず、その自分と一緒に一歩進める人。
転んだら、また立てばいい。
違ったら、方向を変えればいい。
やめたっていい。
挑戦したからこそ、「これは違う」とわかることだってあります。
プロスノーボーダーとしてワールドカップに出場した経験も、国際線CAとして世界を飛んだ経験も、全部が今の私につながっています。
当時の私には、その先にどんな人生が待っているのかなんて、もちろんわかりませんでした。
だから人生は、全部わかってから進まなくていい。
まず一歩。
その小さな一歩が、
今の自分にはまだ見えていない「次の自分」に出会わせてくれるのだと思います。

[執筆者]


鮎永麻琴
大学時代にはプロスノーボーダーとしてW杯に出場し、世界ランキング20位を記録。卒業後は国際線CAとして13年間勤務。
現在は、コミュニケーションスキルと統計学を融合させた「コミュニケーション帝王学®」を体系化し、自分らしく生きるためのコミュニケーションの在り方や、他者との関わり方を伝えるオンラインアカデミーを開校。
また、2020年にはTEDxFukuokaで「自由への切符」というテーマで登壇。
2022年には書籍『Philosophy of Success 〜成功者の名言』において、成功者35人の一人として選出される。

撫子Plus株式会社
https://makotoayunaga.com/

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