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夫「やってしまった…」雨の日も楽そうと選んだカーポート、中古戸建ての40代夫婦…買い物帰りの“誤算”

  • 2026.11.5
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

家を購入するとき、駐車場に自分の車を停められるかは、気になるポイントの一つではないでしょうか。実際に車を停め、スムーズに乗り降りできることを確認すれば、安心する方も多いと思います。

しかし、買い物帰りに荷物を下ろすなど、日常の使い方まで確かめていないと、住み始めてから思わぬ不便に気づくことがあります。

今日は、中古戸建てを購入した40代のAさん夫婦が、駐車場の確認で見落としていたことと、買い物帰りに起きた思わぬトラブルをご紹介します。

車を停めて、左右のドアも開けた。それでも確認が足りなかった…

私の地元の同級生であるAさんは、カーポート付きの中古戸建てを購入しました。以前の住まいでは屋根のない駐車場を使っていたため、雨の日も乗り降りしやすそうな点に魅力を感じていたそうです。

内見時には、普段乗っている車を実際に停めて確認しました。車体は敷地内に収まり、左右のドアを開けても無理なく乗り降りできます。妻も、これなら普段どおりに使えそうだと安心したといいます。

ただ、このとき確認したのは、駐車と乗り降りまで。車の後部にある荷室のドア「バックドア」を全開にして、荷物を下ろすところまでは試していませんでした。

それまで屋根のない場所に停めていた夫婦にとって、上に開くバックドアがカーポートに当たる可能性は想像もできなかったのです。

買い物帰り、バックドアを開けた瞬間に響いた音

引越しを終え、夫婦で買い物から帰った日のことです。

いつもの位置に車を停めたAさんは、荷物を取り出そうとバックドアを開けました。すると、ドアが上がる途中で鈍い音が響きます。

「ゴツッ」

驚いて見上げると、ドアの上端がカーポートの梁(屋根を支える横向きの部材)に当たっていました。

Aさんは、それ以上開かないよう、とっさに手でドアを押さえます。ところが、慌ててしまい、その位置からどう閉めればよいのか戸惑ったそうです。手を離せば、また梁に押し当ててしまいそうで、その場から動けません。

「誰か来て!ドアが屋根に当たった!」

声を聞いた妻が駆けつけ、閉める操作を手伝いました。

ようやくドアを閉め、接触した部分を確かめると、そこには傷が残っていました。荷物を下ろすだけのつもりが、買い物帰りの駐車場で、夫婦そろって車の傷を見つめることになったのです。

修理代は6万円。家を買ったばかりで増えた出費

車の修理を依頼したところ、費用は6万円でした。

「やってしまった…」

Aさんは、そう言って肩を落としたそうです。

住宅購入や引越しで、まとまったお金が出ていったばかり。そこへ、予定になかった車の修理代まで加わりました。内見のときに一度、バックドアを開けて確かめていれば。夫婦ともに、見落としていた確認を悔やんだといいます。

しかも、6万円をかけて傷を直しても、駐車場の使いにくさは残ります。同じ位置でバックドアを開ければ、再び梁に当たるおそれがあるためです。

修理前と同じようには使えないと分かり、夫婦は買い物から帰るたびに、荷物を下ろす場所とタイミングを意識することになりました。

雨の日も、荷物を下ろすために車を動かす暮らしに

その後、夫婦はカーポートの下へ車を入れる前に、敷地内の安全な位置で停車し、荷物を下ろすようになりました。

ただ、買い物帰りにうっかり、そのまま駐車してしまう日もあります。リアガラス越しに買い物袋が見えて、下ろし忘れに気づくと、再び運転席へ。荷物を取り出すために車を動かし、下ろし終えたら、もう一度停め直さなければなりません。

「下ろし忘れるたびに車を動かすなんて…面倒よね」

妻からは、そんな不満も出るようになったそうです。

特に負担を感じたのは、妻が1人で買い物から帰る日でした。重い荷物を先に下ろしてから駐車するだけでも、ひと手間かかります。下ろし忘れた日は、雨が降っていても車を出し、屋根の外で荷物を取り出すことになりました。

雨の日の乗り降りが楽になりそうだと期待していたカーポート。その下では荷下ろしができないことが、日々のストレスになっていったのです。大きな荷物がある日は、夫婦で声をかけ合うように。それでも、買い物のたびに荷下ろしの手順を気にする生活は続きます。

車の傷は6万円かけて直せても、駐車場の使いにくさは残ったまま。購入前の見落としが、暮らしの中で繰り返す負担になってしまいました。

車から降りてスムーズに荷物を運べるかを想像する

駐車場の使い勝手は、車体が収まるかだけでは判断できません。購入前には、不動産会社や売主の了承を得たうえで、乗り降りや荷物の積み下ろしまで、普段の使い方に沿って確認しましょう。

左右のドアを開けられるかに加え、バックドアを開ける空間や、荷物を持って立つ余裕があるかも大切です。カーポートがある場合は、屋根だけでなく、その下を通る梁の位置にも目を向けてください。

確認する際は、先に障害物の位置や高さを確かめ、必要に応じて寸法を測りましょう。接触するおそれがある場合は、無理にドアを開けて試してはいけません。

使い始めて困ったら、車の機能と駐車位置を見直す

購入後に使いにくさが分かった場合は、車の機能や駐車位置の工夫で対応できるか確認しましょう。

車種や装備によっては、バックドアが開く位置を調整できるものもあります。取扱説明書や販売店で設定の有無と操作方法を確かめたうえで、頭をぶつけずに作業できるか、荷物を無理なく出し入れできるかまで確認してください。

駐車位置を変える場合は、車体が敷地からはみ出さないか、人の通り道をふさがないかにも注意が必要です。カーポート自体の変更を考えるなら、自己判断で部材を外さず、施工業者に相談しましょう。

駐車場は、日々の乗り降りや荷物の積み下ろしに使う場所です。住まいを選ぶ際は、帰宅→車を停める→荷物を持って玄関へ向かうまでの動作を具体的に思い描いてみてください。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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