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医師「絶対に放置しないで」→実は『腎機能の低下』のサインかも…特に注意すべき「危険な尿の特徴」とは?

  • 2026.11.5
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

普段、何げなく見ている尿の泡立ちや色の変化。「なぜ尿の泡が消えにくいのだろう?」「いつもと違う褐色に見えるのはなぜ?」と、不安や疑問を感じたことはありませんか。

不安から自己判断で水をたくさん飲んで様子を見ようとする方もいるかもしれません。しかし、その対処はかえって体にリスクをもたらす可能性もあります。

今回は、尿の変化が現れる詳しい理由や、違和感を覚えたときに取るべき正しい行動について、医師の小内友紀子さんに解説していただきました。

尿の泡や色の変化はなぜ起こる?腎臓の仕組みと原因

---尿の泡が消えにくかったり、褐色に見えたりするのはなぜでしょうか?腎臓の機能と関係があるのでしょうか?

小内友紀子さん:

「腎臓には、「糸球体」という血液をこし取るフィルターが片方に約100万個あります。このフィルターが傷むと、本来は体に残すべきタンパク質や赤血球が尿に漏れ出します。タンパク質が漏れると、尿の泡が消えにくくなります。赤血球が漏れると、尿が褐色やコーラ色に見えることがあります。

なお、排尿の勢いによる大きめの泡は健康な人でも立ち、数十秒ほどで自然に消えます。注意すべきなのは、「ビールやカプチーノのようにきめ細かい泡」が立ち、数分経っても便器の中にびっしり残って消えない場合です。これはタンパク尿が出ている可能性が高いサインです。

フィルターを傷める原因として多いのは、糖尿病や高血圧です。高い血糖や血圧が続くと、糸球体の細い血管が少しずつ傷んでいきます。そのほか、免疫の異常で糸球体に炎症が起こる「腎炎」や、遺伝性の「多発性嚢胞腎」なども原因になります。

また、腎機能が落ちると尿を濃くする力も弱まります。その結果、夜間に何度もトイレに起きる、尿の色がいつも薄いといった変化が出ることもあります。」

水をたくさん飲むのは逆効果?放置のリスクと注意点

---泡が気になる場合に水を多く飲んで薄める対策は有効ですか?また、色の変化を放置することのリスクを教えてください。

小内友紀子さん:

「泡が気になって水をたくさん飲むと、尿が薄まり、泡は目立たなくなるかもしれません。しかし、タンパク質が漏れていること自体は変わりません。サインを隠しているだけで、腎臓の傷みは進んでしまいます。腎機能が落ちている方が水分をとりすぎると、むくみや、血液中のナトリウムが薄まる「低ナトリウム血症」を起こすこともあります。

褐色の尿には、腎炎のほか、膀胱や腎盂の病気、肝臓の病気、激しい運動後の筋肉の損傷など、さまざまな原因があります。

特に注意していただきたいのが、「痛みを伴わない血尿(無症候性血尿)」です。これは膀胱がんや腎盂・尿管がんなどの悪性腫瘍に見られる極めて典型的なサインです。恐ろしいことに、がんによる血尿は『一度赤や褐色になった後、数日で何事もなかったかのように透明に戻る』という特徴があります。『治ったから大丈夫』と放置してしまう方が非常に多いのですが、一度だけでも異常な色が出た場合は、絶対に放置しないで速やかに原因を調べる必要があります。」

受診までに何をするべき?受診のタイミングと正しい対策

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

---尿の変化に気づいたとき、まず何から始めればよいでしょうか?受診までの注意点も教えてください。

小内友紀子さん:

「最初の一歩は、「尿の様子を記録して、尿検査を受けること」です。

まず、気になった日付と、泡や色の様子をメモしておきましょう。スマートフォンで写真を撮っておくのも役立ちます。朝一番の尿でも同じ変化があるか、運動や発熱のあとだけなのかも確認してください。

そのうえで、かかりつけの内科か泌尿器科で尿検査を受けましょう。健診の結果が手元にあれば、「尿蛋白」「尿潜血」の欄も見直して持参してください。

受診までのあいだは、水分は普段どおりにとり、無理に増やさないこと、自己判断で市販の痛み止めを飲まないことも大切です。尿検査は痛みもなく、短時間で終わります。違和感に気づいた今が、腎臓を守るいちばんのタイミングです。」

尿の変化に気づいたら記録をつけて速やかに尿検査を

尿の泡立ちや色の変化は、腎臓からのSOSや身体のさまざまな変化を知らせる大切なサインです。水を過剰に飲んでサインを隠してしまったり、一度色が戻ったからと放置したりせず、正しい手順で対応することが重要になります。

明日からできる第一歩として、気になった日付や状態をメモや写真で記録し、朝一番や運動後などのタイミングを確認してみましょう。受診までは水分量を無理に増やさず、市販の痛み止めも自己判断で飲まないよう注意しながら、内科や泌尿器科で負担の少ない尿検査を受けることが、腎臓を守る一番の近道です。


監修者:小内友紀子
公益財団法人ときわ会常磐病院泌尿器科診療副部長、東京女子医科大学病院泌尿器科講師、医師、医学博士。女性泌尿器科医師として、普段は女性によくある尿もれから、男性の前立腺癌をはじめとする泌尿器科領域の癌診療まで診療しております。【資格】医師
/ 医学博士 / 泌尿器科専門医・指導医 / 透析医学会専門医・指導医 / 排尿機能学会専門医

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