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『使わないクレカ・通帳』どう捨てるのが正解?→お金のプロに聞く、手放しにくいモノを「処分する方法」とは?

  • 2026.11.5
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出典元:PIXTA(※画像はイメージです)

使っていないクレジットカードやほとんど使っていない銀行口座、あなたの手元にも眠っていませんか?「いつか使うかもしれないから」「解約するのが面倒だから」と放置している方も多いかもしれません。

しかし、使わないカードや口座をそのままにしておくことには、思わぬお金の損失や防犯上の危険が潜んでいます。

では、なぜ使わないカードや口座の放置は危険なのでしょうか?そして、どのように整理すればよいのでしょうか?今回は1級ファイナンシャル・プランニング技能士の中川 佳人さんに、放置するリスクから理想の所持枚数、正しい解約・処分手順まで詳しく解説していただきました。

使っていないカードや口座を放置するリスクとは?

---使っていないクレジットカードや銀行口座をそのまま持っていると、どのようなリスクやデメリットがあるのでしょうか?

中川 佳人さん:

「使っていないカードや口座は、持っているだけで年会費や手数料がかかったり、不正利用に気づくのが遅れたりするおそれがあります。

まずお金の面では、年会費がかかるクレジットカードは、使わなくても毎年、年会費が請求されます。銀行口座でも、三菱UFJ銀行やりそな銀行、三井住友銀行などでは、条件にあてはまる口座で2年以上入出金がないと、年1,100〜1,320円の未利用口座管理手数料がかかります。残高が手数料に満たない場合は、残高がすべて引き落とされ、口座は解約されます。
※一定の開設時期以降に作られた口座が対象で、残高などの条件があります

防犯面で心配なのは、不正利用に気づきにくいことです。日本クレジット協会の集計では、2025年のクレジットカード不正利用被害額は約510億円で、その9割以上がカード番号の盗用によるものでした。使っていないカードは利用明細を見る習慣がなくなりがちで、身に覚えのない請求があっても発見が遅れます。更新時期には新しいカードが郵送されてくるため、届いたことに気づかないまま放置するのも心配です。

また、10年以上取引のない預金は休眠預金になります。休眠預金になっても引き出すことはできますが、家族が口座の存在を知らなければ、相続のときに見落とされることもあります。使う予定のないものは、早めに整理しておくことが大切です。」

クレジットカードと銀行口座は何枚・何口座持つのがベスト?

---カードや口座は、それぞれ何枚(何口座)程度に絞るのが望ましいでしょうか?また、整理する際の基準を教えてください。

中川 佳人さん:

「クレジットカードは、ふだんの支払いに使うメインの1枚と、メインが使えないときに備える予備の1枚の、2枚を基本に考えるとよいでしょう。予備のカードは、メインとは国際ブランドが異なるものを選んでおくと、お店でメインが使えないときや、紛失などでカードが止まったときにも困りません。副業や事業をしている人は、これに事業用のカードを1枚加えます。

銀行口座は、給与の受け取りや生活費の引き落としに使う生活用の1口座が基本です。副業や事業をしている人は、事業用の1口座を別に持ちましょう。生活のお金と事業のお金が同じ口座に混ざると、売上や経費を分けて把握するのが難しくなります。事業用のカードの引き落とし先を事業用の口座にしておくと、お金の流れがさらに分かりやすくなります。

この枚数と口座数を目安に、手元のカードと口座を見直してみましょう。直近1年間一度も使っていないカードは、いつか使うかもしれないと思っていても、使わない可能性が高いです。年会費がかかるカードなら、受けられる特典やポイントが年会費を上回っているかを確認し、上回っていなければ手放す候補です。

不正利用やフィッシング詐欺の被害を防ぎ、早く気づけるようにするためにも、この基準を参考に、クレジットカードと銀行口座は必要な数にしぼって持つようにしましょう。」

解約する際の注意点と安全な処分方法

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

---不要なカードや口座を解約するとき、どのような点に注意すればよいでしょうか?処分時の安全な方法も教えてください。

中川 佳人さん:

「解約する前に、そのカードや口座に紐づいているお金の流れをすべて確認しておきましょう。

クレジットカードでは、まず公共料金やスマートフォン代、サブスクリプションなどの支払いに登録していないかを確認します。登録したまま解約すると支払いが滞るおそれがあるため、先に別のカードへ変更しておきます。次にポイントです。多くのカードでは、解約するとたまったポイントが失効するため、解約前に交換しておきましょう。リボ払いや分割払いの残高がある場合は、解約後も支払いが続きます。ETCカードや家族カードも一緒に使えなくなる点にも注意が必要です。

銀行口座は、給与や年金の振込先、口座振替の引き落とし先になっていないかを確認し、変更を済ませてから残高を移します。解約の手続きでは、通帳やキャッシュカード、届出印、本人確認書類が必要になるのが一般的です。

手放すカードは、ICチップと裏面の磁気ストライプを確実に切断し、カード番号や名前の部分も細かく裁断しましょう。切ったものは何回かに分けて捨てると、より安全です。キャッシュカードも同じように処分します。古い通帳には口座番号や取引の記録が残っているため、シュレッダーにかけるか、口座番号と氏名を見えなくしてから捨てましょう。解約の手続きと処分をセットで進めることが大切です。」

手元のカード・口座を見直して安全なお金管理を

使っていないカードや口座の放置は、手数料の発生や不正利用被害、相続時の見落としといったリスクにつながります。

クレジットカードはメインと予備の2枚(+事業用1枚)、銀行口座は生活用の1口座(+事業用1口座)を目安とし、直近1年間使っていないものは手放すか検討してみましょう。解約時には引き落とし先の変更やポイントの交換を済ませ、カードや通帳は細かく裁断して確実に処分することがポイントです。

ぜひ今回の基準を参考に手元のカードと口座を整理し、安心で分かりやすいお金管理を始めてみてはいかがでしょうか。


監修者:中川 佳人
金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。

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