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「憧れのタワマンに住める!」“8,000万円のペアローン”を組んだ30代夫婦→5年後、二人を襲った“悲惨すぎる結末”【銀行員は見た】

  • 2026.11.6
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※ChatGPTにて作成(イメージ)

皆さん、こんにちは。現役銀行員ライターの加藤隆二です。

新婚当初、二人の将来を夢見てマイホームを購入する……。人生においてとても幸せな瞬間ですよね。共働きが当たり前になった昨今、夫婦で収入を合わせて希望の住まいを手に入れる方は非常に多くなっています。

しかし、人生は何が起こるかわかりません。「この家はずっと自分たちのものだ」と信じて疑わなかったにもかかわらず、数年後に思いがけない事態に直面し、銀行の窓口で頭を抱える方がいらっしゃるのも、また一つのリアルです。

今回は、念願のタワーマンションを購入したご夫婦が、5年後に直面した「まさかの事実」についてお話しします。

憧れのタワーマンション生活から一転、突きつけられた現実

夫婦の収入を合算して借り入れる住宅ローンは、理想の住まいを手に入れるための強力な武器になります。しかし、その強力さゆえに、状況が変わった時の反動も大きくなるものです。 

私が以前、住宅ローンのご相談窓口を担当していた時のことです。青ざめた表情でご来店されたのは、30代のAさんご夫婦でした。お二人は5年前、「二人で借りれば憧れのタワマンに住める!」と、世帯年収の高さを活かして8,000万円の「ペアローン(夫婦それぞれが主たる債務者として住宅ローンを組む方法)」を組み、フルローン(頭金なしで全額借り入れること)で、購入時の諸費用まで含めて新居を購入されていました。

ところが、その後にご夫婦の関係が冷え込み、離婚を決意。財産分与のためにマンションを売却しようとしたところ、大きな壁にぶつかってしまったのです。

「マンションの査定額が、ローン残高より500万円も低かったんです…」

Aさんの夫は、うつむき加減でそう仰いました。いわゆる「オーバーローン(売却額よりもローン残高が上回っている状態)」です。住宅を売却するには、原則としてローンを完済し、銀行の抵当権(借金の担保として不動産を確保する権利)を外す必要があります。しかし、お二人は不足する500万円を自己資金で補うことができず、売却すらできない状態に陥っていました。

「どちらかが住み続ける」という選択肢も塞がれる

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

売却ができないのなら、どちらかが住み続け、もう一方が家を出るという選択肢を考えるのが自然な流れです。しかし、ペアローンの場合、これも一筋縄ではいきません。 

「売れないなら、私が住み続けて夫の分のローンも引き受けます。私の単独ローンに借り換えることはできませんか?」
Aさんの妻は必死の表情で尋ねてきました。ペアローンを解消し、どちらか一方の単独ローンにするためには、改めて銀行の審査を受ける必要があります。

しかし、大変心苦しいことですが、お断りせざるを得ませんでした。なぜなら、2人分を合わせて7,000万円近く残っているローンを、単独で抱えるだけの収入が、妻一人にはなかったからです。

「じゃあ、離婚しても二人でローンを払い続けるしかないんですか?なんでだ!そんなの困ります!」

事実を知ったお二人は絶句し、まさに顔面蒼白となってしまいました。離婚後も元配偶者と共同でローンを返済し続けるのは、精神的にも経済的にも非常に大きな負担となります。さらに、どちらかの返済が滞れば、住み続けている側が退去を迫られるリスクも残るのです。

幸せな未来を守るために、知っておきたいローンの組み方

住宅の購入は人生最大の買い物です。だからこそ、万が一の事態を想定した「ゆとり」を持たせることが、結果的に自分自身を助けることにつながります。

銀行員としてこれまで多くのお客様の人生に伴走してきましたが、今回のようなケースは決して珍しいことではありません。

では、どうすればよかったのでしょうか。まず、ペアローンを組む際は「夫婦の収入を最大限まで合算したギリギリの借入額」を避けることが重要です。どちらかが単独でも返済できる程度の金額に抑えるか、万が一オーバーローンになっても補填できるだけの貯蓄を手元に残しておくといった工夫が求められます。

また、このような状態になってしまった場合は、まず借入先の銀行に相談し、返済や売却の進め方を話し合いましょう。離婚に伴う財産分与やローンの扱いは、弁護士などの専門家に相談することも大切です。なお、ローンが残ったまま売却する「任意売却」という方法もありますが、通常は返済が滞ってから銀行の同意を得て進めるもので、信用情報に記録が残るなどの大きなデメリットがあります。

皆さんも、これから大きなローンを組む際は、決して無理な資金計画を立てず、将来の変化にも柔軟に対応できる余裕を持たせてください。お二人の新しい生活が、お金の不安なく、笑顔であふれるものになるよう心から願っております。


執筆者:加藤隆二
現役銀行員ライター。FP2級(個人資産相談業務)。
銀行勤続30年以上の豊富な融資・預金業務の現場経験を活かし、生活に直結するお金のリアルな事情を発信し続けています。

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