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「まさか…」亡き母の通帳から“30万円”の入金を見つけた60代娘、保険会社に確認すると…返ってきた“思わぬ一言”に絶句したワケ

  • 2026.11.8
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出典元:PIXTA(※画像はイメージです)

大学卒業後、国内大手生命保険会社に35年間勤務し、営業や営業所長、企画、事務などを経験してきた「あしふみ」です。

親が亡くなったあと、遺品から出てきた通帳の残高を確かめて、相続の手続きを進める。そこで終わりと考える方が多いのではないでしょうか。ところが、通帳に印字された「入金の履歴」に、親が残したお金の手がかりが隠れていることがあります。

今回は、母の通帳を記帳した63歳女性の事例をご紹介します。

※個人が特定されないよう、内容の一部を変更しています。

母の通帳に並んでいた「ネンキン」の文字

Aさん(仮名・63歳)は、90歳の母を亡くしました。父はすでに他界しており、相続人はAさんと兄の2人です。

遺品を整理していると、たんすの奥から母の通帳が出てきました。相続の手続きに必要だと考え、銀行で記帳すると、公的年金の振り込みに混じって、毎年10月に「○○セイメイ ネンキン 300,000」という入金が並んでいます。古い通帳もさかのぼると、同じ入金が9年続いていました。

家で書類を探すと、保険会社からの「年金支払いのお知らせ」が見つかりました。母は父を亡くしたあと、父の遺したお金をもとに個人年金保険に加入し、80代から年金を受け取っていたのです。

「母が亡くなったのだから、この年金も終わりね」

Aさんは、死亡の連絡だけは済ませておこうと、保険会社に電話をしました。

「まだ終わっていません」と言われて

担当者の答えは、Aさんの予想とは違うものでした。

「お母さまの年金は、お亡くなりになったことで終わるわけではございません。ご家族の方に、お手続きをお願いすることになります」

「まさか…母はもういないのに、年金が終わらないんですか?」

言葉を失った様子のAさん。

「保証期間」がある年金は、亡くなっても終わらない

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

母の契約は、「保証期間付き終身年金」でした。保証期間は15年。母が受け取ったのは9年分なので、残りの6年分を家族が引き続き受け取れる、という説明だったのです。

個人年金保険は、受け取れる期間によっていくつかの種類があります。

  • 確定年金:決められた期間受け取れる。期間中に本人が亡くなった場合も、残りの期間分を家族が受け取れるのが一般的
  • 終身年金:本人が生きている限り受け取れる
  • 保証期間付き終身年金:生きている限り受け取れるうえ、保証期間内に亡くなった場合は、残りの期間分を家族が受け取れる

もし母が保証期間を過ぎて長生きしていれば、年金はその後も一生続いていたことになります。

受け取り方と税金も確かめておく

残りの年金は、毎年受け取るか、一時金としてまとめて受け取るかを選べる場合があります。Aさんの場合、毎年受け取れば1年30万円の6年分で合計180万円。まとめて受け取る場合は、その時点の価値に計算し直されるため、この額より少なくなることがあります。

受け取る人は、契約で決められた「後継年金受取人」や相続人などによって変わります。

税金は、相続税の対象になる場合があります。そのうえで、相続税と所得税が二重にかからないよう、毎年受け取る年金は所得税がかかる部分とかからない部分に分けて計算する仕組みです。詳しくは税務署や税理士に確認すると安心です。

親が亡くなったとき、また親が元気なうちに、次の点を確かめておきましょう。

  1. 通帳の入金履歴:「セイメイ」「ネンキン」など、公的年金以外の入金がないか
  2. 郵便物:保険会社からの「年金支払いのお知らせ」などがないか
  3. 親が元気なうちに:入っている保険や年金と、書類の保管場所を聞いておく

Aさんは兄と相談して手続きを済ませ、母に代わって、残りの年金を毎年受け取ることにしました。

「残高しか見ていなかったら、気づかないままでした。母がこんな形で残してくれていたなんて」

実家に帰ったときは、親の通帳を一緒に開いてみてください。並んだ入金の1行が、家族の知らない備えを教えてくれるかもしれません。


※保証期間の有無や長さ、残りの年金を受け取る人、受け取り方、一時金の額は、保険会社・商品・契約内容によって異なります。詳しくは加入先の保険会社へお問い合わせください。税金については税務署や税理士にご確認ください。

執筆:あしふみ

大学卒業後、国内大手生命保険会社に35年間勤務。個人・法人営業、営業所長、企画・販売促進、事務部門などを経験。FP2級の知識と保険実務の経験を生かし、保険や家計に関する情報を分かりやすく伝えている。

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