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「嘘でしょ…」財布を盗まれた70代女性、“銀行が全額補償してくれる”と思いきや…翌日、担当者から告げられた“事実”に絶句

  • 2026.11.6
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関でマネージャーを務めながら、家計のご相談に日々向き合っている中川です。

今回ご紹介するのは、キャッシュカードを盗まれた母に付き添った40代女性・Aさん(仮名)の体験談です。

「盗まれたお金は、銀行が全額補償してくれるはず」

そう考えていたAさんでしたが、銀行の担当者の説明を聞いて絶句します。キャッシュカードと暗証番号の扱いで知っておきたい、補償のルールをご紹介します。

財布には、暗証番号のメモも

45歳のAさんの母は、76歳で1人暮らしをしています。

母は暗証番号を忘れたときのために、番号をそのまま書いたメモをキャッシュカードと一緒に財布へ入れていました。

「財布の中なら大丈夫。いつも持ち歩いているから」

先月、母がスーパーで買い物をしていたときのことです。カートに置いていたバッグから、財布を盗まれてしまいました。

レジで財布がないことに気づいた母は、すぐにAさんへ電話をかけました。

Aさんと一緒に銀行へ連絡し、カードを止めたものの、すでにATMから50万円が引き出されていました。

銀行から「全額は戻らないかもしれません」と言われ

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

翌日、Aさんは母に付き添い、警察に被害を届け出てから銀行へ向かいました。

「盗まれたお金は、銀行が全額補償してくれるはずですよね?」

ところが、担当者から返ってきたのは、Aさんが想像していたものとは違う答えでした。

「暗証番号のメモをカードと一緒に持ち歩いていた場合、お客さまにも過失があったと判断されることがあります。その場合、補償は4分の3になります」

「嘘でしょ…」

全額戻ってくると思っていたAさんは、その説明を聞いて絶句しました。

補償は「全額」「4分の3」「なし」の3段階

盗まれたキャッシュカードで引き出されたお金は、法律にもとづき、原則として銀行が全額を補償します。

ただし、銀行に落ち度がなく、預金者に過失があったと銀行が証明した場合は補償が4分の3となり、重大な過失の場合は補償されないことがあります。

銀行の基準では、他人にもすぐ分かる形で暗証番号を書いたメモを、カードと一緒に持ち歩いていた場合は、過失となりうる例とされています。

また、暗証番号をカードそのものに書いていた場合は、重大な過失となりうる例です。

母に過失があったと判断された場合、補償額は次のようになります。

・補償される額:50万円×4分の3=37万5,000円
・戻らない額:12万5,000円

後日、銀行からは、母にも過失があったとして37万5,000円を補償するとの連絡がありました。

なお、配偶者や二親等以内の親族、同居している人が引き出した場合などは、補償の対象になりません。

「母にメモを持たせたままにしていたのは、私の確認不足でした」

補償を受けるためには、すぐに銀行へ連絡し、警察にも届け出たうえで、銀行に十分に説明する必要があります。対象になるのは、原則として、銀行に知らせた日の30日前の日以降に引き出されたお金です。また、盗まれてから2年を過ぎて知らせた場合は、補償の対象になりません。

暗証番号は、カードと一緒に持ち歩かない

親がキャッシュカードを使っている方は、次の点を一緒に確認してみてください。

・暗証番号を書いたメモを、カードと一緒に持ち歩いていないか
・カードに暗証番号を書いていないか
・盗まれたときに連絡する銀行の電話番号

「財布に入れておけば安心」と思っていても、財布ごと盗まれれば、カードと暗証番号が同時に他人の手へ渡ってしまいます。

キャッシュカードの暗証番号はメモに残して持ち歩かず、盗まれたときはすぐに銀行へ連絡することが大切です。


執筆・監修:中川 佳人

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。

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