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「記帳はたまにすれば十分」年金を受け取る口座を放置した60代女性→9ヶ月後、ATMで“印字された1行”に立ち尽くしたワケ

  • 2026.11.4
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関でマネージャーを務めながら、家計のご相談に日々向き合っている中川です。

今回ご紹介するのは、9か月ぶりに通帳を記帳した60代女性・Aさん(仮名)の体験談です。

「あとで通帳を記帳すれば、明細は全部確認できる。記帳はたまにすれば十分」

そう考えていたAさんでしたが、ATMから出てきた通帳を見て、その場に立ち尽くしてしまいます。通帳を長い間記帳しないでいると何が起きるのか、Aさんの体験をもとに対処法をご紹介します。

「記帳は、たまにすれば十分」と思っていた

67歳のAさんは、年金を受け取る口座から、電気代や通販の代金などを引き落としています。

その口座の通帳を最後に記帳したのは、昨年の3月上旬でした。

「あとで通帳を記帳すれば、明細は全部確認できるし、記帳はたまにすれば十分でしょう」

昨年の春、Aさんは毎月3,980円を支払っていた健康食品の定期購入を、電話で解約しました。

それからしばらくたった12月上旬、Aさんはふと「解約した後も代金が引き落とされていないだろうか」と気になりました。

そこで、9か月ぶりに銀行のATMへ行き、通帳を記帳することにしたのです。

通帳に記帳されていたのは、合計だけ

ATMから出てきた通帳を見て、Aさんはその場に立ち尽くしました。

3月から9月までの明細が1件ずつ記帳されておらず、入金と出金それぞれの件数と合計金額だけが、まとめて記載されていたのです。

「これでは、何が引き落とされたのか分からない……」

AさんはATMの前で、しばらく通帳を見つめていました。

一方、10月以降の明細は1件ずつ記帳されています。内容を確かめると、解約したはずの健康食品の代金が、10月と11月にそれぞれ3,980円引き落とされていました。

長く記帳しないと明細がまとめて記帳される

不安になったAさんは、銀行の窓口で事情を聞きました。

Aさんが利用している銀行では、3月か9月の月末の営業日の時点で、まだ記帳していない明細が一定の件数以上あると、5月か11月の決まった日に、それらを合計してまとめて記帳します。

9月末を過ぎていても、その決まった日までに記帳すれば、明細がまとめられずに済みます。しかし、Aさんの通帳は昨年11月にまとめられていました。

まとめられた明細は、手数料なしで取り寄せられるとのことです。

Aさんは取引店に電話で申し込み、1週間ほどで郵送された明細を確認しました。すると、解約した後の6月以降も、健康食品の代金が毎月引き落とされていたのです。

6月から11月までの6回で、合計2万3,880円でした。

Aさんがすぐに通販会社へ連絡すると、電話で伝えた解約が手続きされていなかったことが分かり、引き落としを止めてもらいました。

「きちんと記帳していれば、6月の時点で気づけたのに……」

Aさんは、もっと早く確認しなかったことを悔やみました。

記帳は数か月に1度、または明細をネットで確認

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

まとめて記帳される条件や、明細を取り寄せるときの手数料は、銀行によって違います。

通帳を使っている方は、次の点を確認してみてください。

  • 最後に記帳したのはいつか
  • 身に覚えのない引き落としがないか
  • ネットで明細を見られるサービスがあるか

「通帳があるから、あとでいつでも確認できる」と思っていても、長期間記帳しないままでいると、取引の内容がまとめて記載されることがあります。

通帳は数か月に1度は記帳するか、ネットで明細を確かめ、身に覚えのない引き落としに早く気づけるようにしておくことが大切です。


執筆・監修:中川 佳人

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。

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