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「前より金利が上がったし」満期の“1,000万円”を定期預金に入れ直した60代女性→数日後、姉に見せられた“1枚の明細”に目を疑った

  • 2026.11.7
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関でマネージャーを務めながら、家計のご相談に日々向き合っている中川です。

今回ご紹介するのは、満期を迎えた定期預金を預け直した60代女性・Aさん(仮名)の体験談です。

「定期預金がいちばん確実。満期が来たら、また同じように預ければいい」

そう考えていたAさんでしたが、同じ日に国債を買った姉の明細を見て、言葉を失います。金利が上がった今、満期のお金を預け直す前に比べておきたいことをご紹介します。

満期を迎えた1,000万円を、再び定期預金へ

66歳のAさんは、夫と2人で暮らしています。

今年10月、Aさんが預けていた1,000万円の定期預金が満期を迎えました。

Aさんは銀行の窓口を訪れ、その1,000万円を3年ものの定期預金に預け直しました。金利は年0.800%でした。

「前より金利が上がったし、定期預金がいちばん確実ね」

Aさんは、これまでと同じように預けておけば安心だと考えていました。

同じ日、近くに住む2歳上の姉も、満期を迎えた1,000万円を受け取っていました。ただし、姉が選んだのは定期預金ではありませんでした。

窓口で相談した結果、個人向け国債を申し込んだといいます。

姉の明細に書かれていた2.07%

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

数日後、Aさんは姉の家に立ち寄りました。そこで姉から、国債の取引の明細を見せてもらいました。

姉が買ったのは、3年間金利が変わらない「固定3年」の国債です。明細には、年2.07%の利率が記載されていました。

「同じ3年なのに、私の定期の2.5倍以上もあるの……?」

Aさんは、あまりの違いに言葉を失いました。

3年間の利息(税引前)を比べると、次のとおりです。

・Aさんの定期預金:1,000万円×0.800%×3年=24万円
・姉の国債:1,000万円×2.07%×3年=約62万円

その差は約38万円です。税金(20.315%)を差し引いても、約30万円の差になります。

「姉さん、どうして国債にしたの?」

Aさんが尋ねると、姉はこう答えました。

「窓口で、3年間使わないお金なら国債も比べてみてくださいと言われたのよ」

同じ1,000万円を3年間置いておくのでも、選んだ商品によって利息に大きな差が出ることを、Aさんは初めて実感しました。

国債には、1年は換金できないという決まりも

その後、私のところへ相談にいらしたAさんに、私は個人向け国債の注意点についてもお伝えしました。

個人向け国債は、発行日から1年間は原則として換金できません。姉の国債の発行日は11月16日なので、換金できるのは来年11月中旬以降です。

例外となるのは、持っている人が亡くなった場合や、災害救助法が適用されるような大きな自然災害で被害を受けた場合です。

また、1年たった後に換金すると、直前2回分の利子(税引前)に0.79685をかけた額が差し引かれます。

「3年間使わないお金なら、国債も選べたのね」

Aさんは、金利だけでなく、お金を使う時期や途中換金の条件も確認する必要があると知りました。そして、次の満期からは、預ける前に国債などと比べることにしました。

満期のお金を受け取ったら、国債も検討する

満期を迎えたお金の預け先を決める前に、次の点を確認してみてください。

・そのお金をいつ使う予定なのか
・定期預金の金利は、銀行によってどのくらい違うか
・国債など、ほかの選択肢と比べてどうか

満期を迎えたからといって、いつも通りに預け直す必要はありません。お金を使う時期を考えたうえで、金利や換金の条件を確認し、ほかの選択肢とも比べてから預け先を決めることが大切です。


※金利は2026年10月29日時点の情報です。

執筆・監修:中川 佳人

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。

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