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「返すのは子どもだから」“奨学金480万円”の連帯保証人になった60代父→卒業から3年後、家に届いた“1通の通知”に青ざめたワケ

  • 2026.10.30
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、マネーシップス代表 ファイナンシャルプランナー/IFAの石坂です。

子どもの進学を支えるため、奨学金の連帯保証人になったことはありませんか。奨学金は借りた本人が返すものですが、返還が滞ると親にも請求が届く場合があります。

「返すのは子どもだから、自分には関係ない」と考えていると、思わぬ負担を抱えるかもしれません。480万円の奨学金を借りた息子の卒業から3年後、父親に何が起きたのでしょうか。

「息子が返すはずなのに…」60代父に届いた突然の請求

現在63歳の会社員Yさんは、7年前、息子の大学進学にあわせて奨学金の連帯保証人になりました。息子が利用したのは、日本学生支援機構(JASSO)の第二種奨学金です。毎月10万円を4年間借り、合計480万円になりました。

※第二種奨学金には利息がつくため、実際の返還総額は原則として480万円を超えます。

Yさんは大学の学費をすべて負担することが難しく、奨学金の利用に賛成していました。

息子も卒業後は自分で返すつもりだったため、Yさんは安心して書類に署名しました。ただし、連帯保証人がどこまで責任を負うのかは、十分に確認していませんでした。

3年前、息子は大学を卒業して企業に就職しました。毎月給料が入るようになり、Yさんは奨学金も問題なく返していると思っていました。自身も60代になり、退職後の生活に備えて貯蓄を増やしたいと考えていた時期です。

ところがある日、Yさんのもとに奨学金の返還を求める通知が届きました。内容を確認すると、息子が奨学金の返還を延滞しており、連帯保証人であるYさんにも支払いを求めるものでした。

驚いて息子に連絡すると、転職によって収入が減り、数か月前から奨学金を返せなくなっていたことがわかりました。息子は父親に心配をかけたくないと考え、事情を話していなかったのです。

「息子が借りたお金なのに、私が返さなければならないのか」Yさんは青ざめました。

Yさんが特に不安を感じたのは、借りた480万円のうち、どのくらい返済が残っているのかという点でした。今回の通知では、残りの奨学金をすべて返すよう求められたわけではありません。

しかし、延滞が続くと、残った金額をまとめて請求される可能性があると知りました。退職が近づくなか、まとまった支払いが必要になれば、老後の生活費にも影響しかねません。

Yさんは、連帯保証人になった当時、もっと詳しく確認しておけばよかったと後悔しました。

連帯保証人と保証人は何が違う?

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

JASSOの奨学金には、家族や親族に返還を保証してもらう「人的保証」という仕組みがあります。人的保証では、原則として父母などが連帯保証人になり、別に親族などが保証人を引き受けます。

この2つは名前が似ていますが、責任の重さが異なります。連帯保証人は、奨学金を借りた本人と同じ返還責任を負います。 本人が返還を滞らせると、連帯保証人にも支払いが求められます。

そのため、「先に息子へ請求してほしい」という理由だけでは、原則として支払いを断れません。

一方、通常の保証人は、本人に先に請求するよう求めることができます。また、JASSOの人的保証では、連帯保証人と保証人が各1人の場合、通常の保証人が返す義務を負う金額は、原則として未返還額の半分です。

つまり、連帯保証人の方が重い責任を負うことになります。

返還できないと一括請求も?FPが解説

奨学金の返還が滞っても、すぐに借入額の480万円すべてを請求されるわけではありません。すでに返した元金は差し引かれます。ただし、督促を受けても返還しない状態が続くと、残った元金や利息、延滞金をまとめて請求される場合があります。

返還が難しくなった場合は、早めにJASSOへ相談することが重要です。

毎月の返還額を減らす「減額返還制度」や、一定期間、返還を待ってもらう「返還期限猶予制度」があります。ただし、返還する総額が減るわけではなく、利用には条件があります。

連帯保証人になった場合は、次の3点を確認しておきましょう。

  • 返還状況: 毎月の返還額と、あといくら残っているか
  • 延滞時の責任: 本人が返さない場合、どこまで負担するのか
  • 救済制度: 返還が難しいときに利用できる制度はあるか

※減額返還制度は、原則として延滞の解消が必要です。一方、返還期限猶予制度は延滞中でも申請できる場合がありますが、利用には審査があります。

奨学金は子ども自身が返すものですが、人的保証を選ぶと家族にも責任が生じます。署名する前に、借りる金額だけでなく、返せなくなった場合の対応も確認しておきたいところです。

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