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【40代・50代の秋の無気力】医師が教える「頑張りすぎる前」の心身の労わり方

  • 2026.10.28

「朝起きても、何もする気になれない」「やらなきゃいけないことはあるのに、からだが動かない」秋になってから、このような変化を感じていませんか。

「体調も悪くないし、何もしたくないのは気持ちの問題だから頑張らなきゃ」と考える必要はありません。気分の落ち込みや意欲の低下には、日照時間の変化、睡眠不足、更年期に伴う心身の変化、家庭や仕事のストレスなど、さまざまな要因が関係します。とくに、以前は問題なくできていたことが負担に感じるようになった場合は、自分の性格だけを原因にせず、最近の睡眠や体調、生活環境なども振り返り対策を知っておきましょう。

 

 

頑張りすぎる前に、心身を労わる方法

Photo:photo AC

調子が悪いときほど、「いつも通りに戻さなければ」と頑張りすぎてしまいがちです。まずは生活のなかで無理なくできることから始めましょう。

 

起きたらまずカーテンを開ける

朝起きたらカーテンを開け、光を浴びる習慣をつけましょう。朝の光は体内時計を整え、昼夜のメリハリをつけるのに役立ちます。朝の散歩が負担なら、無理に外へ出る必要はありません。窓辺で朝食を食べるなど、毎日続けやすい方法を取り入れてくださいね。

 

自分のリズムから原因を特定

気分や睡眠時間、食欲、月経、更年期症状などを簡単に記録してみましょう。「日が短くなると調子が悪い」「眠れなかった翌日に落ち込みやすい」など、自分の傾向に気づける場合があります。つらい日は家事を減らしたり、仕事量を相談したりすることも対策の1つです。自分だけで抱え込まず、家族や職場、医療機関にも助けを求めましょう。

 

更年期の落ち込みには漢方薬という選択肢

Photo:photo AC

更年期に伴う気分の落ち込みや不眠などには、症状や体質に応じた漢方薬が用いられることもあります。心とからだ全体のバランスを整える漢方薬は、実際に婦人科で処方されることが多いので、セルフケアとしても検討してください。

 

<おすすめの漢方薬>

  • 加味逍遙散(かみしょうようさん)
    体力が中等度以下で、のぼせ感や疲れやすさがあり、精神不安やイライラなどの精神神経症状がある人の更年期障害などに用いられます。
  • 加味帰脾湯(かみきひとう)
    体力が中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪い人の不眠症や精神不安、神経症などに用いられます。

漢方薬は、同じ「落ち込み」でも体質やほかの症状によって適するものが異なります。副作用やほかの薬との飲み合わせにも注意が必要なため、自己判断ではなく医師や薬剤師に相談してください。

 

 

秋の不調は悪化前に対処を

Photo:photo AC

秋に何もしたくないと感じても、すぐに「怠けている」と決めつける必要はありません。季節の変化や更年期、睡眠不足、ストレスなど、さまざまな要因が隠れている可能性があります。朝の光や生活リズムを意識しながら、自分の調子を観察してみましょう。落ち込みが続く、日常生活に支障が出ている場合は、我慢せず早めに医療機関へ相談してくださいね。

 

 

 

<この記事の監修者>

横倉恒雄(よこくらつねお)医師
婦人科・内科・心療内科医

医学博士/医師。横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長。東京都済生会中央病院に日本初の「健康外来」を開設。故・日野原重明先生に師事。病名がない不調を訴える患者さんにも常に寄り添った診療を心がけている。著書に『脳疲労に克つ』『心と体が軽くなる本物のダイエット』『今朝の院長の独り言』等がある。クリニックで行っている『しなやか更年期サロン』は外来では時間がなく聞けない質問等もゆっくり教えてもらえると好評。

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