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「家に持って帰ったら、ごみが臭うのよ」スーパーで肉のトレーを捨てようとした客。だが、店員から返された結果

  • 2026.10.28

袋詰めの台で見た肉のトレー

夕方、スーパーで買い物を済ませ、袋詰めの台で荷物を詰めていたときのことです。

隣の台の横には、食品トレーや牛乳パックのリサイクル回収箱が置かれていました。

しばらくすると、年配の女性客が隣の台にやってきました。

女性は買ったばかりの肉のパックを開け、中身だけを備え付けのポリ袋に移し始めたのです。

何をしているのだろうと思って見ていると、女性は空になったトレーを持ち、回収箱へ近づけました。

トレーには肉の汁がついたままです。台の上にも汁が落ちていました。

そのとき、通路を歩いてきた若い女性店員が声をかけました。

「すみません、お客様。そのトレーは…」

「何よ?」

女性客は面倒そうに振り向きました。

店員が説明しようとすると、女性客は声を大きくしました。

「店に箱があるんだから、何捨てたっていいでしょ」

「家に持って帰ったら、ごみが臭うのよ。ここで捨てたほうが楽じゃない」

確かに、肉のトレーを家で保管するのが嫌なのは分かります。しかし、だからといって汚れたまま回収箱に入れていいわけではありません。

私も思わず手を止めました。

女性客の強い口調に、店員は一瞬困った表情を見せましたが、落ち着いて説明を始めました。

店員が差し出した小さな袋

「申し訳ありません。こちらは、洗って乾かしたトレーを回収する箱なんです」

すると女性客は、すぐに言い返しました。

「そんなの、どこに書いてあるのよ」

店員は回収箱の上に貼られた案内を指さしました。

そこには、トレーを洗って乾かしてから入れる手順が、絵で分かりやすく示されていました。

女性客は貼り紙を見上げましたが、今度は何も言いません。

店員は小さな袋を広げると、女性客の手から汁のついたトレーを受け取り、その中に入れました。

そして袋の口をしっかり結び、両手で女性客に差し出したのです。

「汚れたままのトレーは回収できません。こちらに入れましたので、お持ち帰りをお願いします」

女性客は袋を見つめたまま、しばらく黙っていました。

周囲で袋詰めをしていた客も、ちらりとその様子を見ています。

やがて女性客は、少し顔を赤くしながら袋を受け取り、自分の買い物袋に押し込みました。

それ以上は何も言わず、足早に店を出ていきました。

店員は私と目が合うと、小さく会釈しました。

「お騒がせしました」

「いえ……」

私も会釈を返しました。

店員はそのあと、台に残っていた肉の汁をふきんで丁寧に拭き取っていました。

家でごみを出したくないという気持ちは理解できます。それでも、リサイクルの回収箱は、何でも捨てていいごみ箱ではありません。

私もこれからは、家で洗ったトレーをきちんとためておこうと思いました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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