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「いつも奢ってやってるんだから、1万くらいチャラだろ」開き直った年上のバイト仲間。だが、店長の一言で財布を出した瞬間

  • 2026.10.28

いつもおごってくれた年上のバイト仲間

今から10年ほど前、大学生だった私は、夜の飲食店でアルバイトをしていました。

同じ時間帯に働く男性は、私よりずっと年上でした。

気さくに話しかけてくれる人で、学生だった私にとっては頼れる先輩のような存在でした。

閉店後には何度か飲みに誘われ、そのたびに男性がおごってくれました。私もありがたく思っていました。

そんなある夜、閉店作業を終えたカウンターで、男性が突然、両手を合わせて頭を下げてきたのです。

「悪いんだけど、1万円貸してくれない?来週までに必要でさ」

突然のお願いに戸惑いましたが、いつもおごってもらっている手前、断りにくい気持ちがありました。

少し迷った末、私は財布から1万円を取り出して渡しました。借用書などは書きませんでした。

翌週、シフトが重なったときに、私は返済について聞いてみました。

「あの、この前貸した1万円なんですけど…」

「ああ、もうちょっと待ってよ」

男性はそう言うと、目をそらして厨房へ入ってしまいました。

それからも、お金の話をするたびに返事を濁され、気づけば何か月も過ぎていました。

飲みには相変わらず誘ってくれるのに、返済の話になるとはぐらかされるのです。

「おごったんだからチャラ」に店長が一言

ある日の閉店後、私はもう一度、男性に話を切り出しました。

「すみません。前に貸した1万円、そろそろ返してもらえませんか?」

すると男性は、カウンターにひじをついたまま、笑いながらこう言いました。

「いつも奢ってやってるんだから、1万くらいチャラだろ」

「えっ……」

思わず言葉に詰まりました。

確かに、飲みに行ったときは何度もおごってもらいました。でも、それは男性から誘ってくれたときの話です。

おごってもらったことと、貸したお金は別ではないのでしょうか。

どう返せばいいのか迷っていた、そのときです。

カウンターの奥でレジの売上を数えていた店長が、顔を上げました。

店長は数えていたお札を置くと、カウンターを回って私の隣に立ち、男性に声をかけました。

「いや、それは違うだろ。自分から誘っておごったんだよな?借りたお金とは別の話じゃないか」

「いや、店長。これは俺らの間のことで…」

男性は慌てたように言い返しました。

しかし店長は、落ち着いた口調で続けました。

「それはそうだけど、借りた1万円は返さないと。今返せるなら、ちゃんと返してあげなよ」

男性は黙り込みました。

厨房で洗い物をしていた先輩も、手を止めてこちらを見ています。

しばらくして、男性は気まずそうにひじを下ろし、ポケットから財布を取り出しました。

そして、1万円を私の前に差し出したのです。

私はお札を受け取り、店長に頭を下げました。

「ありがとうございます。本当に助かりました」

店長は小さくうなずくと、レジの前へ戻っていきました。

男性は何も言わずにエプロンを外し、先に店を出ていきました。

それ以降、男性から飲みに誘われることはなくなりました。

何か月も返済を待たされたことは、今でも忘れられません。

それでも、私がうまく言い返せずにいたとき、当たり前のことをはっきり伝えてくれた店長の存在は、本当に心強かったです。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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