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「純金だと思って買ったのよ」ネックレスの変色を訴えて何度も電話をかけた女性客。だが、上司が商品タグを確認して伝えたこと

  • 2026.10.28

金色のネックレスを買った女性からの電話

以前、アクセサリー店でスタッフとして働いていたころの話です。店で扱っていたのは、高級な貴金属ではなく、合金にメッキを施した、手ごろな価格のアクセサリーでした。

ある日、私よりずっと年上に見える女性客に、金色のネックレスをお売りしました。値札には価格が、タグには素材がきちんと記載されている商品です。

その後、レジの奥にある電話が鳴りました。受話器を取ると、女性客からネックレスについての問い合わせでした。話を聞くうちに、私が接客した女性だと分かりました。

「この前買ったネックレス、色が変わってきたんだけど」

女性客の声には不満がにじんでいました。

私は商品の状態を確認しようと、使い方などをうかがおうとしました。しかし、女性客は私の話を遮るように続けました。

「こんな安物だなんて聞いてないわよ」

「えっ……申し訳ありません。あの、こちらの商品は……」

「純金だと思って買ったのよ、責任取りなさいよ!」

突然の強い口調に、私は言葉を詰まらせました。

確かに金色のネックレスですが、純金として販売していた商品ではありません。素材について説明しようとしても、女性客はなかなか聞いてくれませんでした。

「こんなの、返金してもらわないと困るわよ!」

私は戸惑いながら何度もお詫びしましたが、電話はその後も繰り返しかかってきました。

変色の原因を確かめることもできないまま、同じやり取りが続きます。電話が鳴るたびに、私は身構えるようになっていました。

そして、とうとう女性客はこう言いました。

「謝ってばかりじゃ話にならないのよ。上の人を出しなさい!」

困り果てた私は、女性の上司に相談しました。事情を聞いた上司は、落ち着いた様子で言ってくれました。

「分かった。次に電話があったら、私が対応するから」

商品タグを確認した上司の対応

次の電話がかかってきたのは、お客様の少ない昼の時間でした。

上司は同じネックレスの値札とタグをレジの横に置き、私から受話器を受け取りました。

「お電話代わりました。売り場の責任者です」

女性客は、上司に対してもネックレスの変色について不満を訴えていました。

上司は話を聞いたあと、手元のタグを確認しながら説明を始めました。

「こちらのネックレスですが、素材は合金で、メッキ仕上げの商品なんです。タグにもそのように記載しています」

それまで勢いよく話していた女性客の声が、少し途切れました。

「で、でも……私は純金だと思って買ったのよ」

「そうだったんですね。ただ、こちらは純金として販売している商品ではないんです。お値段も、純金のものとは大きく違いますので…」

上司は責めるような言い方をせず、事実だけを丁寧に伝えていました。

「それに、色が変わってるのよ。おかしいじゃない」

「メッキの商品は、ご使用の状況によって変色することがあります。ただ、今回の原因については、実物を確認しないと分かりません」

上司は続けて、落ち着いた声で伝えました。

「お取り扱いの注意書きも、お渡しした袋に入れております。純金だと思われていたという理由でのご返金は、いたしかねます」

電話の向こうが静かになりました。

しばらくして、女性客はそれ以上何も言わずに電話を切りました。

私は隣でやり取りを聞いていましたが、あれほど強い口調だった女性客が静かになったことに驚きました。

上司は受話器を置くと、私のほうを向きました。

「表示はちゃんとしてあるんだから、大丈夫」

その言葉を聞いて、ようやく肩の力が抜けました。

商品の状態については最後まで確認できませんでしたが、それきり女性客から電話がかかってくることはありませんでした。

私にとって、強い言葉を向けられたときこそ、落ち着いて事実を確認することの大切さを感じた出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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