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「先約があるので…」で終わらせない!気まずくならずにお誘いを断る“代案”の伝え方

  • 2026.10.27

「先約があるので…」で終わらせない!気まずくならずにお誘いを断る“代案”の伝え方

人に頼まれると断れない。相手の気持ちを考えるあまり、つい自分が我慢してしまう……。そんな経験はありませんか? 相手を思いやりながら、自分の気持ちもきちんと伝えるには、ちょっとしたコツがあります。川原礼子さんの著書『やさしさを武器にする 気疲れがなくなる伝え方』(講談社)から、第4回は、お誘いの断り方をご紹介します。

相談上位は「お誘いの断り方」。気まずくならず、半永久的に誘われない言い方とは?

「先約があります」が、解決にならない理由

講演や研修のたびに、相談の上位にあがるのが「お誘いを断る方法」です。

たとえば、職場の仲間や先輩からのお誘い。先日も、入社半年ほどの営業アシスタントの方から、こんな相談がありました。

「入社したての頃は、先輩からの声がけが本当にありがたかったんです。慣れない私を気づかって、いろんな人につなげてもらえたことには今も感謝しています。でも、最近はお誘いの頻度が高すぎて……。『今日の飲み会、来ない?』なんて言われると、もしかして頭数を埋めるため? とモヤモヤしたりします。日頃からよくしてもらっているので、断りづらいんですけど」

こうしたとき、つい「先約があって、行けないんです」と答えてしまいがちなのが、やさしい人の定番ではないでしょうか。本当に予定があるならいいのですが、もし今後も参加が難しいと思っているのなら、どこかで一線を引く勇気も必要です。

なぜなら、やんわりかわすだけでは、誘ってくれる先輩の認識がアップデートされないからです。相手は「今回はたまたま都合が悪かっただけ」と思い込み、また次の機会に声をかけてきます。何度も断り続ける心苦しさを抱えるのは、あなた自身。どこかで「今は行かない」という意思を、そっと伝える必要があります。

相手を傷つけない「代案」と、笑える「トドメ」

角を立てずに断るポイントは、「代案」を示すことです。私がかつて研修先でお会いしたある社員の方は、お子さんが小さく、夜の飲み会には参加できませんでした。そこで彼女はいつも「夜は難しいけれど、ランチならぜひ!」と返していました。

これなら、相手への感謝を伝えつつ、自分の状況も理解してもらえます。家族を理由に使えないならば、こんな代案の活用があります。

「最近、朝活を始めたので、夜9時には寝るようにしているんです。ランチなら喜んで!」

「今年いっぱいは集中したいことがあるので、また来年誘ってください」

お酒が飲めない私の知り合いは、「来世は飲める体で生まれてくるので、そのときはぜひ誘ってください!」と、笑いをとりながら「トドメのひと言」を放っていました。ここまで振り切ったユーモアで返されたら、相手も笑って納得するしかありません。

よく考えてみると。やさしいあなただって、誰かが無理して自分の誘いにつきあってくれていると知ったら、申し訳ない気持ちになりませんか? 「ごめん、今はこういうルールで動いているんだ」と明るく断られたほうが、案外「そっか、了解!」とスッキリ受け入れられるものです。

そして、ひとつ覚えておいてほしいことがあります。人はそこまであなたに関心がありません。あなたが〈悪いことしちゃったな〉といつまでも気に病んでいる頃、相手はもう次のメンバーを見つけて、楽しく乾杯していることでしょう。

誘ってくれた相手への感謝を「代案」に込めて返す。それは、相手の期待を裏切る行為ではなく、おたがいの時間を大切にするための、立派な「やさしさ」なのです。

※この記事は『やさしさを武器にする 気疲れがなくなる伝え方』川原礼子著(講談社刊)の内容を、ウェブ記事用に再構成したものです。

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