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「文句があるなら出ていけ!」まるで“殿さま”な父の介護に直面した娘が語る、葛藤と家族の現実【著者インタビュー】

  • 2026.10.27

【漫画】本編を読む

「誰のおかげでメシが食えると思ってる!」「文句があるなら出ていけ!」

意見をすれば横暴な言葉を返してくる父は、定年後も家事は一切せず、目の前のリモコンすら自分ではとらない。お酒や認知症の問題も出てきて、ついに母がダウン。典型的な昭和の男、“殿さま”のような父を介護することになってしまった次女・史子を主人公にした漫画『殿さまとわたし』(ぬまじりよしみ/双葉社)。著者が長年父と母を介護してきた経験をもとにしたフィクション作品だ。

「家族は自分の言うことをきくのが当たり前」という態度に翻弄される日々をリアルに、しかしコミカルに描く。そして父娘の物語だけでなく、姪夫婦の危機など家族の問題を描く本作。著者であるぬまじりよしみ先生に本作を描くに至った経緯から実際の介護生活についてなど、幅広くお話を伺った。

――『殿さまとわたし』を描こうと思ったきっかけを教えてください。

ぬまじりよしみ先生(以下、ぬまじり):父の介護に振り回されて心が折れていたとき、助けてくれていた叔母から「どんなひどい経験も漫画にすればいいじゃない!」と励ましを受けました。その時は「家族のプライバシーを描くなんてありえない」と思ったのですが、父を見送った後に改めて考えたとき、あまりのネタの多さに「いつか描いたら面白いかもな」と思い直しまして。その後、私が体調を崩したこともあり、10年以上寝かせることになりましたが、漫画にすることができました。

――本作にはご自身の経験が反映されているとのことですが、主人公・史子は編集者で、ぬまじり先生とは職業が異なります。どのくらい事実で、どのくらいフィクションなのでしょうか?

ぬまじり:父に関しては、8割くらいが実話です。史子と私がうつ病で働いていなかったこと、ストレスで体調を崩していたことは同じですね。

――先ほどのお話だと、ご自身の経験を漫画にしようと思ったのはお父様が亡くなってからということですよね。どのように思い出しましたか? メモなどはあったのでしょうか。

ぬまじり:メモなどは取っていませんでした。全て思い出しながらでしたが、思い出すことに苦労はあまりしませんでしたね。全てのシーンがトラウマになっていたので、すぐに思い出せるし描けてしまう。恐ろしい話です(笑)。

取材・文=原智香

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