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「子どもがいるんだから、前でいいでしょ」2時間待ったショーの最前列をふさいだ家族。だが、キャストに注意された結果

  • 2026.10.27

2時間待った最前列に現れた家族

去年の冬、友だちとテーマパークへ遊びに行ったときのことです。

楽しみにしていたショーの有料席は購入していなかったため、私たちは誰でも観覧できる無料エリアで見ることにしました。

少しでもよく見える場所を確保したくて、ショーが始まる2時間前から待つことに。幸い、無料エリアのいちばん前に座ることができました。

冬の寒さは厳しく、じっと座っているだけでも体が冷えます。それでも、目の前のステージを眺めながら、友だちとショーが始まるのを楽しみにしていました。

私たちの後ろにも、早くから来ていたお客さんたちがずらりと座っています。

そして、いよいよショーが始まろうとしていたときでした。

小さな子どもたちを連れた家族が、横の通路からやってきたのです。

家族は私たちの前を通り過ぎようとしたかと思うと、そのまま観覧エリアの最前列の前で立ち止まりました。

「えっ……ちょっと、見えないんだけど」

思わず友だちと顔を見合わせました。家族が立っているせいで、さっきまでよく見えていたステージが隠れてしまったのです。

友だちが遠慮がちに母親へ声をかけました。

「あの、すみません。私たち、ずっと前からここで待っていたんですけど…」

すると母親は振り返り、子どもたちの頭をなでながら答えました。

「子どもがいるんだから、前でいいでしょ」

さらに父親まで口を挟みます。

「だって、子どもが見えなかったらかわいそうでしょ」

確かに、子どもにショーを見せてあげたい気持ちは分かります。でも、だからといって、先に待っていた人の前に立っていいのでしょうか。

しかも、両親の頭には大きな飾りのついたカチューシャがついていて、後ろからはますます見えにくい状態でした。

後ろのお客さんからも困ったような声が聞こえます。

「これじゃ全然見えない…」

すると母親は振り返らないまま言いました。

「見えないなら、場所を変えればいいじゃない」

私は思わず言葉を失いました。寒い中で2時間も待っていたのに、どうしてこちらが移動しなければならないのでしょう。

キャストが家族にかけた言葉

そんなとき、通路を歩いてきた若い女性キャストが、私たちの前で立ち止まっている家族に気づきました。

家族の横に立つと、穏やかな声で話しかけます。

「お客様、申し訳ありません。こちらは通路ですので、立ち止まらずに、後方の観覧スペースへご移動をお願いします」

すると母親は、納得できない様子で言い返しました。

「でも、うちは子どもがいるんですよ?」

キャストは落ち着いた口調で答えました。

「はい。ですが、ほかのお客様もいらっしゃいますので……」

そう言って、後ろに座っているお客さんたちのほうへ視線を向けます。

そこには、小さな子どもをひざに乗せた親子連れも何組かいました。

「お子さま連れの方も、皆さま後ろでお待ちいただいています。それから、ショーの間はカチューシャも外していただけますか?」

母親は後ろの親子連れをちらりと見ると、何か言いかけたまま黙ってしまいました。

父親もそれ以上は何も言わず、頭のカチューシャを外します。

母親もカチューシャを外すと、子どもたちの手を引いて、気まずそうに通路を戻り、後方の観覧スペースへ移動していきました。

ようやく目の前が開けたところで、ショーの音楽が鳴り始めました。

ほっとして友だちの顔を見ると、友だちも安心したように笑っています。

「待っててよかったね」

友だちが小さな声でそう言いました。

子どもに良い場所でショーを見せたい気持ちは分かります。でも、ほかの人も同じように楽しみにしていることを忘れてはいけないと思います。

キャストが落ち着いて対応してくれたおかげで、私たちは楽しみにしていたショーを見ることができました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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