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暗渠の小川跡を「渓流の庭」に再現した雑木の庭実例。果樹、野菜の収穫もできる!

  • 2026.10.23

暗渠の小川跡を「渓流の庭」に再現した雑木の庭実例。果樹、野菜の収穫もできる!

温暖化で住環境に変化が起きているなか、「夏は木陰が涼しく、冬は日差しが暖かい」雑木の庭の人気が高まっています。秋の紅葉や、春から初夏の花も楽しめる、「雑木の庭がある暮らし」をご紹介します。

平井孝幸さん

ひらい・たかゆき●作庭家。石正園代表で、日本庭園協会理事。東京農業大学造園科卒業後、「雑木の庭」の祖、飯田十基氏に師事。徹底した自然観察に由来する雑木の利用法と知識に定評がある。豊富な実例を収録した『はじめてでもできる 雑木の庭づくり』(主婦の友社)が好評発売中。

雑木の庭実例③ 雑木の庭で野山の地形や季節の恵みを体験

建築家が子どもと育てるキッチンガーデン[東京都三鷹市 藤井邸]

都心からのアクセスがよい、閑静な住宅地にある、シックでおしゃれな外観の建物。

ご主人が建築家である藤井邸は、建物がご自身による設計。仕事で交流がある平井さんに、作庭を依頼しました。

主庭部は、南西に暗渠の小川があったため、元の河原状の地形を模したように整えて、渓流を思わせる、野趣のある雑木の庭に。フェンスにはブドウを絡ませ、斜面にブルーベリーなどを植えて、果樹を収穫できるのも魅力です。

子どもの教育や成長のために、雑木の庭で四季を感じてほしいと考えていたため、登りやすい形の木を植えたら、お子さんがときどき木登りをするほど庭を楽しんでいるそうです。

奥のフェンスで囲まれたスペースは、ハーブなどが植えられたキッチンガーデン。家族で野菜やハーブを育てています。

建築家の家らしく、すっきりと明るくて機能美がある室内。2つの部屋から庭に出られる。子ども用のブランコで雨の日でも楽しく過ごせる。

(株)Fit建築設計事務所
https://www.fit-arch.com/

フロアと同じ高さにデッキテラスを設け、庭をリビングの続きとして楽しめる。中央のコナラなどの雑木に登って木登りができる。

奥さまの手作りのリースを玄関に飾って

コナラの株元にあるシロヤマブキは、秋になると黄色く色づく。

シックな外観の建物に、雑木のさわやかな緑が調和したエントランスの植栽。

クリスマスローズは丈夫で育てやすい宿根草。

奥さまがエントランスに植えた可憐なミニバラ。

主庭部の外側にはフェンスを設け、ブドウやモッコウバラなどを誘引している

キッチンガーデンの内側には、ローズマリーなどのハーブが植えられている。灯篭だった石を分解し、ステップにして下りやすく設置した。

内側

初夏から夏に、泡立つように白い花を咲かせるホザキナナカマド。主庭部のフェンスの内側に植えてあり、毎年美しい花が咲く。

子どもと育てる野菜と果樹

ブルーベリー

春に白い花が咲き、初夏に実がつく。家庭では完熟した甘い果実が味わえる。

ブドウ ‘巨峰’

一度植えれば、毎年ブドウが収穫できて、あまり手間がかからない。

キュウリ

家族で植えて育てている夏野菜。フェンスにつるを誘引している。

ピーマン

家庭菜園初心者でも育てやすい夏野菜。家族で選んで植えている。

ミニトマト

サラダやお弁当に欠かせない。家族で植えて育てている。

指導・監修/石正園・平井孝幸
取材・文/澤泉美智子
撮影/弘兼奈津子、松木 潤、柴田和宣、佐山裕子(主婦の友社)

※この記事は『園芸ガイド』2026年 秋・特大号の記事を、WEB用に再編集したものです。

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