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「愚か者めが」と批判していたはずが… 選挙のギモンを逢坂誠二さんと考える【#むちぞん】

  • 2026.10.22

世の中の「知らないと損する」話題を、北海道から「ざっくり」深掘りするHBCのWEBトーク番組「むちぞん~無知は損する~」。

情報があふれる現代社会で、「もやもやする話題」や「実は知らないと損する知識」を、その道の第一人者をお招きしてじっくり聞いていこうという企画です。

第2回のゲストは、前衆議院議員の逢坂誠二(おおさか・せいじ)さんをお迎えしました。

「落選した議員って、何をしているの?」「実は政治家が嫌い…うさんくさいから?!」など、選挙の裏側と議員のリアルな本音を、ゼロからたっぷり伺いました。

聞き手は、HBC本間吏成(ほんま・りせい)アナウンサーと、報道部の藤田忠士(ふじた・ただし)記者です。

これまでの記事は連載「むちぞん」に掲載しています。

「愚か者めが」と批判していたはずが…

本間アナ)番組の第1回ゲストの北海道大学大学院の橋本努教授は、従来型のリベラル層とは違って、子育て支援や将来への投資を期待する「新しいリベラル層」が、今回、高市政権を支持したという見方をされていました。選挙戦でそういった動きを感じましたか?

逢坂さん)そういうところに対する感じは、ほとんどないね。ないというよりも、やっぱりこの20~30年の間に辛い立場になった非正規の人とか、就職氷河期世代の皆さんとか、そういう方々の思いが、こちら側ではなくて自民党側に向かっていっている気は私はするんだな。

Sitakke

逢坂さん)政策的に言うとね、子育てとかそういうところって、2009年の政権交代のときに我々が言っていたことなんですよ。子ども手当とかね、社会全体で子育てができる体制を作る必要があった。ところがそのことに対して、参議院の本会議場か予算委員会で、ある自民党の女性議員が我々に対して「愚か者めが」と指をさして批判をするようなことがあったぐらい、当時は我々の社会政策を批判していたわけだよ。

その批判していた政策を、今、自民党の皆さんがやり始めていらっしゃるわけだよ。だから我々にしてみれば、ちょっと周回遅れの政策に、つらい状況にある人たちが。「今」いいと思い始めているのかなという気がするよね。

本間アナ)それはなぜでしょうか?

逢坂さん)わからないなあ。政治の役割って、今目の前にある足元の利益や課題に対処することも政治の役割なんだけれど、3年先とか10年先とか20年先に起こるであろうことに、あらかじめ「保険」をかけておくというのも政治の役割なんだよ。保険をかけるというのは、将来のことに対して、あらかじめ投資をしておくということね。

それがやれるのは政治しかないんだよ。民間企業の皆さんは、利益や採算を度外視してそういうことに投資することはあり得ないので、そこをやるのは政治しかないのに、それがやれない政治家が多くなったということなのかな。

それはなんでだろうね。当選するために耳に聞こえのいい政策を言うということになったんじゃないのかな。

Sitakke

本間アナ)国会で自分のやりたいことをやるためには、ちょっと自分の主義主張を曲げてまで、やっぱり当選することが必要になる?

逢坂さん)当選することが目的になっているから、政策もとんがった政策は言わない。私も公文書管理や再審法の改正に取り組んできましたが、これらは選挙で言っても拍手喝采にはならない。

けれど、利益や採算性を飛び越えた議論は国会以外できないんだから、その役割を国会がちゃんと分かっているかどうかだよね。

本間アナ)前回のゲスト・橋本教授から逢坂さんへ、「子育て世代への支援についてどう考えているか」という質問を預かっています。

Sitakke
橋本努教授

逢坂さん)これはもう積極的にやるべしだね!制度を整えることと同時に、やっぱり所得を増やしていくことだろうね。子育て世代はお金を使う必要のある世代でもあるから、そこへ支援することは子育てにとってもプラスだし、社会にお金が回って経済的にもプラスなんですよ。

日本の少子化を考えるときに、一番大きな鍵は「結婚できる環境を作れるかどうか」なんだよ。日本で一番生まれた子どもが多かったのが、昭和24年(1949年)で270万人。今は67万人台で、200万人も減っている。婚姻数も50年前の100万組から、今は50万組を下回っているのね。

日本のお子さんの多くは婚姻で生まれるから、結婚できるかどうかが、すごく大きな鍵なんです。その背景にあるのが収入と働き方、正規・非正規。収入が多い人や正規職員の方が婚姻率が高い。

だから少子化を考えるときは、収入や働き方を改善して結婚しやすい環境を作ることが非常に大切なんだよね。

あとは出会いの場。

Sitakke

藤田記者)マッチングアプリ?

逢坂さん)そういうのもあるよね。世話役の近所の人とかが、すっぽり抜けてるよね。結婚できるかどうかが、少子化には重要だよね。

性の多様性を否定する人には?

本間アナ)次回は、HBC「今日ドキッ!」のコメンテーターで、性の多様性について発信している満島てる子さんがゲストです。逢坂さんから質問はありますか?

逢坂さん)LGBTや性の多様性をお互いが認め合う社会は、すごく大事だと思っているんだけれど、一方で、そういうことについて徹底的に嫌っている人たちっているじゃないですか。そういう人たちに、どうやって多様性の大事さを説明するのかを聞いてみたいね。

藤田記者)今回は前衆議院議員の逢坂誠二さんにお話を伺ってきました。普段の取材よりも長く深くお話を聞けて、非常に発見や気づきが多かったですね。

本間アナ)私自身も無知なので、無知だと怖いなと感じました。高市政権が力を持つ中で、野党や落選された逢坂さんがどう見ているか、憂いているかを知る大切さを感じましたし、その一方で、真逆の立場(与党側)の方々がどう考えているのかもちゃんと聞いてみたくなりました。

むちぞん~無知は損する~

Sitakke

HBCニュースのYoutubeで動画を公開しています。

HBCアナウンサー・本間吏成

稚内市出身。HBCラジオ「気分上昇ワイド ナルミッツ!!!」パーソナリティ、野球実況、HBCテレビ「キタコイ」を担当。Sitakkeでは「むちぞん~無知は損する~」や「アライマ(アラサーの今、話してみた)」に出演。好き勝手に喋るので、リスナーからは「ナルミッツの毒」と言われる。

HBC報道部・藤田忠士

北海道の政治・社会ニュースを中心に取材を担当。

ゲスト:逢坂誠二(前衆議院議員)

1959年北海道ニセコ町生まれ。北海道大学薬学部卒業後、ニセコ町役場に入庁。1994年、35歳でニセコ町長に初当選(当時全国最年少)。2005年衆院選で初当選。内閣総理大臣補佐官などを歴任。

編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は収録時(2026年6月)の解説・議論に基づきます。

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