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「今の若手はすばらしい」「(悪童は)日本の教育上無理」太田宏介氏がみた、現在の日本代表

  • 2026.10.22

今夏、北中米で共同開催されたFIFAワールドカップに出場した日本代表。

“史上最高”とも呼ばれるメンバーをひっさげ優勝を目標に掲げたサムライブルーは、オランダが同居したグループステージを堂々の2位通過。しかしラウンド32のブラジル戦では、佐野海舟の劇的ゴールで先制したものの、後半アディショナルタイムに被弾し逆転負けを喫した。

新たな選手の台頭や確かな成長を感じさせた一方、目標であった優勝はおろか最高成績である16強の更新は今回も叶わず。高みを目指す戦いはこれからも続いていく。

そんな現在の日本代表や選手について、2023年まで現役でプレーした元日本代表DF太田宏介氏が語ってくれた。

ワールドカップに出場したかつての同僚たち

画像: ワールドカップに出場したかつての同僚たち

---日本代表のワールドカップでの戦いぶりをどうご覧になられましたか。

期待も大きかったので結果は悔しかったですけど、対戦国のレベルもすごく上がっていますし、“弱小国”と言われながらも(カーボベルデのように)ああやって善戦できる姿をみて「ワールドカップって難しいな」とも感じました。 ただよく戦ったなと思います。

---メンバーには太田さんと一緒にプレーされた選手もいました。その一人である長友佑都選手、今大会チーム最年長で役割的にすごく難しい立場だったと思います。

ああいう存在がいるのはチームとしてもすごく大きいと思います。最前線を切ってあれだけチームを鼓舞してくれて、試合にも出ていますからね。これまでやってきたことの全てがあれだけの信用や信頼に繋がっていると思うのですごいなと。

---評価を上げた選手の一人である佐野海舟選手は町田ゼルビア時代に同僚でした。当時はどのような印象でしたか。

町田での最後の半年は一緒にやっていないんですよ(※)。だから全然関わっていなくて練習もやっていないんです。「ポテンシャルがすごい」というのは彼がまだ若い頃にいろいろなところから聞いていました。でもそういう選手がたくさんいるのでサッカーって分からないですね。

(※)太田氏は2022年7月に町田へ加入したが、佐野選手は6月頃から疲労性の腰痛でチームを離脱していた。

---太田さんの現役時代は左サイドバックでした。サイドバック視点でみた今回のワールドカップはどうでしたか。

純粋なサイドバックではなくて3枚(3バック)のチームも増えてきていました。僕が解説をやらせてもらった試合はまさに3バックのチームが多くて、そこまでポジションに特化して見てはないですけど「特徴的な選手は少なくなってきているな」と思います。

---日本代表もここ数年は3バックをメインにしています。時代の潮流というか、それはそれで仕方ないことなんですかね。

そうですね。それは監督の判断だと思います。

---太田さんといえば、フリーキックが魅力的な選手でした。いま直接フリーキックを狙える選手が減っている印象があるのですが…以前より求められてないんですかね。

(中村)俊さん、(本田)圭佑君とかもそうだけどそれ以来ずっといないですよね。サッカー自体は求められてると思います。「ずっとキッカーでやってきた人が今の代表チームにはいない」というそれだけのことかなと。あまり思い当たる選手がいないですよね。

“伸びる選手”とは

画像: “伸びる選手”とは

---大会が終わり、これからまた若手の台頭が必須になるかと思います。長く現役をプレーした中で、“伸びる若手”の特徴はどういう部分にあると思われますか?

性格じゃないですかね。自信がありながらも年齢に関係なく、誰に対してもフラットに接することのできる、謙虚さも兼ね合わせている人。その夢を本気で叶えたいか、それだけのアクションを起こせるか。“マインド”だと思います。

---具体的に誰がいいとかありますか。

今の日本代表の選手たちはみんなそうですよ。例えば(久保)建英のインタビューを見ていて感じるじゃないですか。ただ試合だけの感想ではなくて、いろんな人への感謝の言葉であったりとか。これまでそういうところに気を配れる選手はいませんでしたが、今の若い選手たちはそういう対応も本当に素晴らしいですね。 みんなすごいです。

---そういう部分が海外ですぐ適応や成功につながっているんですかね。

もうちゃんとみんながそれぞれの立ち振る舞い方を若い頃から意識しているので国内・海外関係なくできてますね。

---その若い選手でいうと、塩貝健人選手は大会中にいろいろありました。でも彼のような選手にしかできないプレーがあるんじゃないか、ああいうものも多少は秘めてないと…とも思うのですがどうですかね。

本当にそうだと思います。強い気持ち、自信。ストライカーっぽいというか、ああいうマインドはすごくいいと思います。

---今の時代、“悪童”みたいな選手はサッカー界には出てこないですかね。

日本のこの教育上は無理ですね(笑)。選手たちはちょっとでも変なことを言ったら常に注意される環境で育っているので。みんなが真面目にやってますよ。

---日本代表は決勝トーナメントでまだ一度も勝っていません。4年後のワールドカップに向けてどういった素質が求められていくのでしょうか。

日本のサッカーは成長していますけど、世界のサッカーはもっと速いスピードで成長しています。選手たちが言っていた通り個の能力をどれだけ上げれるかもそうですし、もっともっと多くの選手がヨーロッパで…厳しい環境で結果を出し続ける。それをずっとやっていくしかないですね。

筆者:Qoly編集部
画像提供:Getty Images

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