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【漫画】「お礼も言えないなら20万返しなさい」母の祝い金を私が受け取ったことにする姉。台所に立った瞬間、笑顔が消えた

  • 2026.10.23
【漫画】「お礼も言えないなら20万返しなさい」母の祝い金を私が受け取ったことにする姉。台所に立った瞬間、笑顔が消えた

お礼がないと気にしていた母

姉は先に、母の祝いの20万を私が忘れていると言いました

11月の土曜の夕方。引っ越して3か月になるマンションに、母が初めて来てくれました。

一緒に訪ねてきた姉も交え、私は用意していた寄せ鍋を囲んでいました。

食事の途中、母が引っ越し祝いのことを口にしかけると、姉が先に笑って言いました。

「この子、もらってないって言うわよ。」

「昔から、忘れっぽいの。」

母は、お祝いのお礼がないのを気にしていたそうです。

電話では催促のようで聞けず、今日会って確かめるつもりだったといいます。

けれど私は、お祝いの話そのものを今日初めて聞きました。

姉は、届けた日に台所で鍋を煮たと話しました

母は運転をしません。引っ越し祝いの20万円を祝儀袋に入れ、『近いうちに寄るから』と言う姉に預けたそうです。

姉は、引っ越してすぐの土曜にそれを届け、土鍋で寄せ鍋を作って二人で祝ったと、細かく話して聞かせます。

「ここのガスコンロで煮て運んだの。」

「土鍋の下から、火がはみ出てたわ。」

新居に来るのが今日初めての母は、ほっとしたようにうなずきました。

しかし、私はその土曜日、家でずっと荷物の片づけをしていました。

姉が訪ねてきた事実はありません。もちろん、鍋を一緒に食べた覚えもありませんでした。

20万を返せと迫る姉に、私はおかわりを頼みました

「お礼も言えないなら20万返しなさい。」

私はひとり暮らしで、あの土曜に姉が来ていないことを証明してくれる人は、ほかにいません。

お金は祝儀袋に入れた現金で、受け渡しの記録もありません。

母は、普段から用事を何でも引き受けてくれる姉を頼りきっています。

先に『忘れっぽい』と言われては、知らないと訴えるほど、母の前でお礼も言えない妹になっていくようでした。

口元だけで笑う姉の目がこわくて、湯のみを包んだ手のひらだけが熱く感じられました。

しかし、姉の話には明らかにおかしな点がありました。

私がいくら否定しても信じてもらえないなら、姉自身の説明が矛盾していることを母に知ってもらうしかありません。

食卓の鍋は具材が少なくなり、台所には追加の具材とだしを用意してあります。

以前にもこの台所で鍋を作ったという姉なら、勝手がわかるはずです。

私は湯のみから手を離し、姉に声をかけました。

「前にもここで鍋を作ったんだよね。おかわり、お願い。」

台所で食い違い始めた姉の説明

姉は、火の出ないIHのコンロの前で固まりました

断れば、以前この家で鍋を作ったという話を疑われると思ったのでしょう。

姉は『いいわよ』と台所へ入りました。

ところが、追加の具材や鍋つゆには目もくれず、台所を見回しています。

そして、手近にあったやかんを持ち上げ、コンロの前に立ちました。

姉の手が止まりました。私は姉の後ろから言いました。

「火なんて出ないの、このコンロ。」

このマンションは、ガスを使わないオール電化の住まいです。

コンロは引っ越してきた日からIHで、黒いガラスの平らな天板には、つまみも五徳もありません。

姉の家も母の家もガスコンロです。

姉は、こちらの台所も同じだと思い込んでいたようでした。

そもそも、この家にはガスコンロがありません。それなのに姉は、ここでガスコンロを使って鍋を煮たと、母の前ではっきり話していたのです。

姉は、カセットコンロを持ってきたと言い出しました

やかんを持ったまま、姉がこちらを振り向きました。

「カセットコンロを、私が持ってきた!」

「さっき、ここのガスコンロで煮たって言ったよね?」

カセットコンロを台所で使うこと自体は可能です。

しかし、姉は先ほど、この家のガスコンロを使ったとはっきり説明していました。

使ったはずのコンロが、指摘された途端に変わったのです。

私は、持参したというカセットコンロをどこに置いたのか、なぜ最初からその説明をしなかったのかと尋ねました。

姉は答えられませんでした。

それまで細かく語っていた鍋の話が、急に曖昧になったのです。

食卓の母も、その様子をじっと見ていました。

姉の顔から笑顔が消え、やかんを流しの横へ置きました

姉はやかんを流しの横へ置きました。

私は改めて、引っ越してすぐの土曜には誰も訪ねてこなかったこと、姉からお祝いを受け取っていないことを母に伝えました。

母も、姉が話していた鍋のことを不審に思い始めたようです。姉に祝い金を渡した日のことを確認し、いつ、どのように私へ届けたのかを問いただしました。

姉は最初こそ言い訳を続けていました。しかし、祝い金を渡したときの様子や、私がどこで受け取ったのかを具体的に尋ねられると、答えに詰まってしまいました。

母がさらに確認すると、姉はうつむいたまま黙り込んでしまいました。

しばらく沈黙したあと、姉が小さな声で言いました。

「服に、使ったの……。」

母から預かった20万円は、姉が自分の服を買うために使っていたのです。あの土曜に私を訪ねたという話も作り話で、姉がこの家に来たのは今日が初めてでした。

「お姉ちゃんが、お母さんに返して。」

母も同じ考えでした。姉は母に謝り、使い込んだ20万円を返すことを約束しました。

それまで母の前で得意げに笑っていた姉は、もう私と目を合わせようとしませんでした。

母に見せていたあの笑顔は、もう姉の顔のどこにもありませんでした。


※本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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