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【漫画】「この落ち葉、お宅のよ。どけて」うちの門に葉を積み上げる叔母。だが、ひとすくいの落ち葉で笑顔が消えた

  • 2026.10.22
【漫画】「この落ち葉、お宅のよ。どけて」うちの門に葉を積み上げる叔母。だが、ひとすくいの落ち葉で笑顔が消えた

毎朝、門の内側に落ち葉の山

竹ぼうきを手にした叔母が、門の外に来ていました

「この落ち葉、お宅のよ。どけて。」

門扉に手をかけると、父の妹で、隣に住む叔母が、口の端だけで笑って言いました。

竹ぼうきを手にして、うしろに町内の班長さんを連れています。

門の内側には、この1週間、毎朝落ち葉の山ができます。

平日は夫が掃いてくれますが、土曜の今朝は夜明け前に仕事へ出て、そのままでした。

普段、門扉には鍵をかけていません。

誰かが落ち葉を運び込んでいるようでしたが、現場を見たことはありませんでした。

11月の半ば。両親が駅前へ越したあとの実家に、夫と住んで3年です。

叔母は、うちのもみじの葉が庭まで飛んでくると言いました

「お宅のもみじの葉。うちの庭まで飛ぶ。」

「落ちた分は全部、門の中へ返した。」

毎朝の落ち葉の山は、叔母が運び込んだものだったのです。

うちのもみじは、父が庭の隅に植えた1本。

叔母は前から、その木が菜園に影を落とすと言っていました。

木があるのは2軒だけだと、叔母は言い切りました

庭の隅の1本から、そんなに飛ぶでしょうか。

小さく聞くと、叔母がかぶせてきます。

「木があるのは、うちとお宅だけ。」

「うちの葉は毎朝袋に入れてるの。」

叔母が次々に言い立て、班長さんはそのたびにうなずき、私は門扉に手をかけたまま、2人の顔を見ていました。

回覧板を脇に、うなずく班長

回覧で知らせるかと、班長さんが言い出しました

班長さんが、脇に抱えた回覧板に手をやりました。

どうやら、落ち葉の片付けについて町内に注意を呼びかけるつもりのようです。

「回覧で、皆さんに知らせますか。」

「掃除代1万2千円。もみじも切って。」

叔母の家の雨どいが落ち葉で詰まり、業者を呼んだ代金だそうです。

もみじは年内に、と付け足します。

しかし、雨どいに詰まっていたのが、本当にうちのもみじの葉なのかは分かりません。

叔母の口ぐせは「隣で見ててあげてる」。

昼間の荷物も、受け取ってもらっています。門の内側は私ひとり。私は門扉の上の手に、目を落とすだけでした。

すくった葉に、もみじの形の葉は1枚もありません

庭の隅のもみじを振り返ると、枝にはまだ赤い葉がびっしり残っています。

回覧板が開かれる前に、2人に見てもらおう。

私は山の前にしゃがみ、まん中から両手ですくって立ち上がり、2人の前に差し出しました。

「これは、桜の葉です。」

手のひらの上は、ふちがぎざぎざの楕円の葉ばかり。同じように赤く色づいていても、もみじの手のひらの形の葉は1枚も混じっていません。

もみじの葉は、散っても乾いても特徴的な形が残ります。

門の周囲で桜の木があるのは、叔母の家の裏だけです。

毎朝袋に入れているはずの桜の葉が、門の内側の山にありました。

少なくとも、叔母がうちのもみじの葉だと言って運び込んだものは、桜の葉だったのです。

叔母は竹ぼうきに寄りかかり、目だけを自分の家の木へ向けました

班長さんが門扉ごしに、私の手から葉を1枚つまみ上げました。

叔母は竹ぼうきの柄を握り直しました。

「よその桜が、飛んできたのよ!」

「よそに、木は1本もありません。」

班長さんはつまんだ葉を見ながら、「回覧には、落ち葉は各家で始末を、と載せておきます」とだけ言いました。

雨どいに何の葉が詰まっていたのかは、まだ分かりません。しかし、門の内側に積まれていたのが桜の葉だと分かった以上、それを理由に掃除代を請求されても納得できません。

叔母が求めていたもみじの伐採についても、少なくとも今回の落ち葉の山を理由にすることはできなくなりました。

叔母は竹ぼうきの柄に寄りかかったまま、目だけを自分の家の桜へ向けていました。門の前に来たときの作り笑いは、どこにもありませんでした。


※本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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