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「なぜ、選挙で負けたんですか?」聞きづらいこともズバリ深掘り…政治の裏側を覗く【#むちぞん】

  • 2026.10.22

世の中の「知らないと損する」話題を、北海道から「ざっくり」深掘りするHBCのWEBトーク番組「むちぞん~無知は損する~」。

情報があふれる現代社会で、「もやもやする話題」や「実は知らないと損する知識」を、その道の第一人者をお招きしてじっくり聞いていこうという企画です。

第2回のゲストは、前衆議院議員の逢坂誠二(おおさか・せいじ)さんをお迎えしました。

「ズバリ、なぜ負けた?」「解散劇と新党結成の裏側とは?」など、先の衆院選で、野党が直面した歴史的敗戦の真相から政治のリアルまで、ゼロからたっぷり伺いました。

聞き手は、HBC本間吏成(ほんま・りせい)アナウンサーと、報道部の藤田忠士(ふじた・ただし)記者です。

これまでの記事は連載「むちぞん」に掲載しています。

「新党は浸透しない」

本間アナ)ズバリお聞きしますが、先の衆議院選挙の勝敗、敗因というのは何だとお考えですか?

逢坂さん)選挙の直前に新党を作ったことだね。

本間アナ)あ、もうそれ一択ですか!

逢坂さん)ああ、そこですね。実は今朝も、函館の市場を回っていたんですよ。そうしたら、いつもお話しする青果の卸しの社長さんから「おい!逢坂さん、お前、選挙の前にあんな新党つくって、あれがなかったら、あんたなんて何の問題もなく当選していたのに、なんで、あんな馬鹿なことしたんだ」って言われてきましたよ。

Sitakke

逢坂さん)私はね、公明党さんと政策的にも近いところはあるし、その公明党さんが、昨年の10月に自民党との連立を26年ぶりに離脱して、野党になるという決意をしたときにね、公明党と連携することはありだと思っていた。連携はありだ、連携だと。特に、選挙なんかも、互いが弱いところをお互い補い合うなんていうこともありだと思っていた。それは昨年の12月まで、そういうことも含めて、公明党さんとはいろんなやり取りを、私ではないけれども、党の他の人たちがやっていたし、私は、それは悪くないなと思っていたんですよ。

本間アナ)ほう。

逢坂さん)ところが年が明けて、あれは、1月9日ぐらいかな。突然、読売新聞で「23日ぐらいに解散するんじゃないか」という話が、大々的にガーンと出て。そうなってから多分、私以外の党の人たちが浮き足立って、「これじゃあこのままじゃまずい」と言って、パタパタパタ新党を作るとなったんだと思うんだよね。
で、私は当時、立憲民主党の選挙対策委員長、つまり選挙の責任者だったのね。選挙の責任者が、新党を作るのを知らなかったの。

本間アナ)えっ!!知らなかったんですか?!

Sitakke

逢坂さん)知らない。で、13日になってからマスコミから「なんか逢坂さん新党作るらしいぞ。逢坂さん知ってるのか?」と言うから、「え、知らない。よもや直前に新党なんてありえないだろう」ということを私が言って。もちろん公明党さんと一緒に新党を組むことによるメリットもあるけれど、それを上回るデメリットがあるかもしれないと。

本間アナ)デメリットですか。

逢坂さん)それは選挙やってみなきゃ分からないけれどね、その可能性はゼロではないし、場合によっては、その可能性の方が高いかもしれないというんで、私は「そりゃ新党はまずいよ」と思ったんだけれども、時すでに遅しで、もう列車はホームを発車していたということなんですね。

本間アナ)そんな、選挙対策委員長を飛び越えて決まるものなんですか?

逢坂さん)そういうことをする暇がなかったということかもしれないね。だから、どれぐらい急激にやったかというのはお分かりいただけると思うんですよ。党内ですら、それほど青天の霹靂(へきれき)なのに、ましてや国民の皆さん、有権者の皆さんに新党のことを理解してもらえるかというとね。別にダジャレを言うわけじゃないけれど、「新党のことなんて浸透しませんよ」と。
選挙って、人気投票の側面だってあるわけじゃない。良い、悪いじゃなくて「なんとなくここがいい」というときに、「中道改革連合」という名前をね、今でこそ、みんな言いますけれど、1月のあの時点で耳馴染みもないでしょう。

Sitakke

本間アナ)そうですね。

逢坂さん)聞く人が聞けば「なんか逢坂さん、ここにハチマキした暴走族みたいだね」とか言われたのがあの時期だから。それをさ、選挙で一票入れてもらうというときに、やっぱりストーンと胸に落ちないわけだよ。
それと、選挙戦ってやっぱり自分の思い、「私はこれをやりたいんだ」「こういうことを考えているから皆さん一票お願いします」とやるのが選挙戦なんだよね。ところがあのときは、まず説明から入るわけだよ。「今回、中道改革連合を結党したのは、これこれこういう理由で、こういう意味合いがあって」と冒頭に説明したら、有権者の皆さんも聞いているうちにドン引きするよね。

本間アナ)ああ〜。

逢坂さん)危険だと思いましたよ。

本間アナ)じゃあ、もっと前から新党結成していたら、またちょっと状況は違いましたか?

逢坂さん)ただ今回の場合はね、公明党さんが連立離脱したのは、昨年の10月だから、新党結成するなんていう時間的余裕はなかったと思いますよ。それとね、もう1つ理由があるのは、判官贔屓(はんがんびいき)という言葉があるじゃない。ちょっと弱い立場にある人に対して「なんか応援してやらなきゃ」みたいな気持ちになることは多いけれど、今回の新党結成というのは、どちらかというと国民から見れば「濡れ手に粟」というか。

Sitakke

逢坂さん)要するに、今までの自分たちの票に公明党さんの票も上乗せされて、なんかもう悠々当選できるような体制を作ったように見られるわけだよ。だから「濡れ手に粟で、あんまり苦労もしないでうまいことやりやがって」というような状況になると、有権者はどういう反応をするかというと、「だったら入れなくていいだろう」となるわけですよ。

藤田記者)1+1が2にならないというか。

逢坂さん)そうそう!だからなんか、どっちが1なのか分からないにしても、1+1は2どころか、今回の選挙結果を見たら、0.何ぼとかになっちゃったんじゃないですか。

本間アナ)立憲と公明を合わせると167議席あった中で、実際に蓋を開けてみると49議席になってしまった。

逢坂さん)しかもその49のうちのね、6議席か7議席かな、自民党の比例の候補者が足りなくてお情けでうちの党の議員が当選しているのがあるわけだから、本当の実数で言ったら43くらいになるんじゃないの。

本間アナ)だからこそ歴史的大敗、大惨敗と言われているわけですね。

Sitakke

藤田記者)これは、誰が公明党と組むことを決めたんですか?

逢坂さん)言いにくいけれども、野田さんを中心にしてごく少数の人だと思うよ。やっぱり上の本当の中枢になってきた方々が決めたというところですよね。私も一応党の幹部の1人だったけれども、幹部の中でも私より序列の上の人というのは何人かしかいないのでね。まあこの話はこの程度くらいだな(笑)

藤田記者)あえて逢坂さんに言わなかったというのはあり得ますかね?こう止められたりするからとか。

逢坂さん)もしかしたら、それはあるかもしれない。「俺に言えばうるさいこと言うかもしれない」と思ったことは、あるかもしれないね。地上波では言いにくい話だけどね(笑)

続きは次回の記事でご紹介します。

むちぞん~無知は損する~

Sitakke

HBCニュースのYoutubeで動画を公開しています。

HBCアナウンサー・本間吏成

稚内市出身。HBCラジオ「気分上昇ワイド ナルミッツ!!!」パーソナリティ、野球実況、HBCテレビ「キタコイ」を担当。Sitakkeでは「むちぞん~無知は損する~」や「アライマ(アラサーの今、話してみた)」に出演。好き勝手に喋るので、リスナーからは「ナルミッツの毒」と言われる。

HBC報道部・藤田忠士

北海道の政治・社会ニュースを中心に取材を担当。

ゲスト:逢坂誠二(前衆議院議員)

1959年北海道ニセコ町生まれ。北海道大学薬学部卒業後、ニセコ町役場に入庁。1994年、35歳でニセコ町長に初当選(当時全国最年少)。2005年衆院選で初当選。内閣総理大臣補佐官などを歴任。

編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は収録時(2026年6月)の解説・議論に基づきます。

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