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「そんなの聞いてない!責任者を呼んで!」1か月前のセール品の返品を求める女性。だが、レシートを見て黙った瞬間

  • 2026.10.22

セール中のレジに置かれた1着のニット

学生時代、私は洋服店で販売員のアルバイトをしていました。

セール期間中のある日、レジには会計を待つお客様の列ができていました。

私は次々と持ち込まれる商品をたたみながら、忙しく対応していました。

そんなとき、40代くらいの女性客がニットを1着、レジ台に置きました。

「これ、サイズが合わなかったのよ。別の色に交換するか、返金してもらえない?」

差し出されたレシートを確認すると、購入したのは1か月前。

しかも、別のセールで買った商品でした。

店の決まりでは、セール品の返品や交換は、未使用で購入から1週間以内の場合に限られています。

私は申し訳なく思いながらも、事情を説明しました。

「申し訳ございません。セール品は、ご購入から1週間を過ぎると返品も交換もできない決まりなんです」

すると、女性の表情が一変しました。

「はあ?そんなの聞いてない!」

私は思わず身を固くしました。

女性はニットのタグをつまみ、こちらへ突き出すようにして続けます。

「タグもついたままだし、1回も着てないんだからいいでしょ!」

未使用であることは分かりましたが、購入から1か月が過ぎている以上、私の判断で返品を受けることはできません。

先輩が指さしたレシートのいちばん下

「こんな融通の利かない店、本部に苦情を入れてやるから!」

女性の声はどんどん大きくなっていきました。

後ろには会計を待つお客様が並んでいます。困ったような表情でこちらを見ている人もいました。

私も何とか説明しようとしましたが、同じことを繰り返すばかりで、どう対応すればよいのか分からなくなっていました。

そのとき、先輩の女性スタッフがレジの内側に入ってきました。

私の肩にそっと手を置き、小さな声で言います。

「大丈夫。ここから代わるね」

先輩はレジ台に置かれたレシートを手に取り、内容を確認しました。

そして、いちばん下に印字された一行を指さしました。

「お客様、こちらをご覧いただけますか?」

女性がレシートに目を向けると、先輩は落ち着いた声で読み上げました。

「セール品の返品・交換は、お買い上げ日から1週間以内とさせていただきます」

続けて、穏やかな口調で説明します。

「お会計のときにも、こちらでご案内しております」

女性はレシートを見つめたまま、しばらく黙っていました。

先ほどまでの勢いはなく、何か言いかけたものの、結局そのまま口を閉じてしまいました。

後ろに並んでいたお客様たちも、静かにうなずき合っています。

やがて女性はニットを手に取ると、何も言わずに足早に店を出ていきました。

私はようやく肩の力が抜けました。

すると先輩が、私にだけ聞こえる声で言いました。

「さっきの説明、間違ってなかったよ。次からはレシートも見せてあげるといいね」

「はい……ありがとうございます」

私は先輩に頭を下げ、次のお客様の会計に戻りました。

同じ決まりを伝えるにしても、言葉で説明するだけではなく、実際に書かれたものを見せることが大切なのだと感じた出来事です。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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