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「こっちはずっと並んでたのよ」遊園地で身長制限に怒る母親。だが、係員が説明した直後、息子が取った行動

  • 2026.10.22

入口のパネルの前で

家族で遊園地に出かけた日のことです。

お昼を食べたあと、私は娘の手を引いて、子ども向けのアトラクションの列に並びました。

乗り場の入口には身長を測るパネルがあり、若い女性の係員さんが、順番に子どもたちの身長を確認していました。

私たちのすぐ前にいたのは、小さな男の子とその母親です。

男の子がパネルの前に立つと、頭のてっぺんが基準の線にほんの少しだけ届いていませんでした。

係員さんは男の子の横にしゃがみ、母親に申し訳なさそうに伝えました。

「すみません。身長が基準に届いていないので、こちらにはお乗りいただけないんです」

すると母親は、男の子の頭とパネルを何度も見比べました。

「えっ?でも、ほんのちょっとじゃないですか」

残念そうにするだけかと思ったのですが、母親は腕を組み、係員さんに詰め寄りました。

「ちょっとくらいいいじゃない!アトラクションに乗せなさいよ」

突然の大きな声に、私は驚いて顔を上げました。

係員さんは落ち着いた声で答えます。

「申し訳ありません。安全のための決まりですので…」

「たった少しでしょ。こっちはずっと並んでたのよ」

母親は納得できない様子です。

確かに、長い時間待って乗れないのは残念でしょう。けれど、安全に関わる決まりを変えるわけにはいきません。

私の隣では、娘が少し不安そうに手を握ってきました。

母親の言葉を止めた、男の子の一言

母親の声が響くなか、係員さんは男の子の目線に合わせたまま、もう一度ゆっくり説明しました。

「安全バーがお子さまの体に合わないと、危ないんです。お子さまを守るための決まりなので、ご理解ください」

母親はまだ何か言いたそうでしたが、係員さんは続けて男の子に笑いかけました。

「ごめんね。もう少し大きくなったら、また乗りに来てね」

男の子は少し残念そうにしながらも、こくりとうなずきました。

そして、母親の手をそっと引いたのです。

「ママ、また来年来ようね。そしたら、ぼく、もっと大きくなってるよ」

その言葉を聞いた母親は、口を開きかけたまま動きを止めました。

男の子は母親を見上げています。

母親はしばらく黙っていましたが、やがて組んでいた腕をほどきました。先ほどまでの勢いはなく、顔も少し赤くなっています。

「……すみませんでした」

係員さんに小さく頭を下げると、男の子と手をつなぎ、別の乗り物のほうへ歩いていきました。

係員さんも、ほっとしたように息をついていました。

次は娘の番です。

パネルの前に立った娘は、遠ざかる親子の背中を見ながら、ぽつりと言いました。

「あの子、えらいね」

私も思わずうなずきました。

乗れなかった悔しさもあったでしょう。それでも「また来よう」と母親に伝えた男の子の姿が、帰り道まで心に残っていました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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