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娘の「今日は友達の家に泊まる」の嘘を見抜いた私→問い詰める代わりに送った、1枚の写真

  • 2026.10.23
ハウコレ

問い詰める言葉を打ちかけては消し、送ったのは言葉を添えない写真だけ。既読のあとに続いた長い間と、娘が最後に口にした一言が、まだ引っかかっています。

洗面台を拭いていると、ポケットのスマホが短く鳴りました。娘からの、友達の家に泊まるというメッセージ。けれど鏡の横には、泊まりのときに必ず持っていくポーチが置かれたままでした。

置きっぱなしのポーチ

届いたのは、「今日は友達の家に泊まる」という短いメッセージだけでした。

大学2年の娘が友達の家に泊まるのは、これまでにも何度かあったことです。そのたびに持っていくのが、歯ブラシと化粧水を詰めたあのポーチ。それが鏡の横に残っているのだから、最初から泊まるつもりで出かけたわけではないのでしょう。

友達の家ではない、どこか。言いにくい相手と一緒なのかもしれない、と想像が広がっていきました。

出がけのやりとりも頭をよぎりました。「今日ハンバーグがいいな」と言われて「はいはい」と返したあと、娘が切り出した話に、洗い物の手を止めないまま「どうせまた途中でやめるんでしょ」と答えていました。

ピアノも部活も続かなかった娘への、いつもの軽口のつもりです。娘は「もういい」とだけ言って出ていきましたが、よくある小競り合いの1つとしか考えていませんでした。

打っては消した一言

「本当に友達の家?」と打ちかけて、送信の前に消しました。

20歳の娘を問い詰めたところで、本当のことが返ってくるとは限りません。娘と同じ年の頃、母に帰りの時間を細かく聞かれるたび、話す内容を減らしていった自分を覚えています。

キッチンに戻ると、コンロの上にはハンバーグが1つ残っていました。あの言い合いのあとでも、頼まれたとおりに作っていたものです。

ラップをかけて、娘がいつも使う皿ごと写真を撮りました。言葉は添えずに、その1枚だけを送信。どこにいても、あなたの分はここにあると伝えるには、それで足りる気がしたのです。

既読のあとの長い間

既読はすぐにつきました。それなのに、返信は届きません。

皿を冷蔵庫にしまい、残りの洗い物を片付けて、また画面を確かめる。何度それを繰り返したか分かりません。余計なことをしただろうか。かえって重く受け取られたかもしれない。

ようやく届いたのは、「帰ってもいい?」という短いメッセージでした。

「もちろん。気をつけて帰ってきてね」

それだけ返して、玄関の明かりをつけておきました。

そして...

しばらくして帰ってきた娘の荷物は、小さなかばん1つ。温め直したハンバーグを出すと、娘は黙って箸を進め、食べ終わる頃にぽつりと言いました。

「朝はごめんね」

「うん」とだけ返したものの、内心では首をかしげていました。謝るなら、嘘をついたことのはずです。なぜ、出がけのことなのか。

どこにいたのかは、まだ聞いていません。空になった皿を洗いながら、あの一言の意味を考えています。

(40代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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