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「雨が降ると急に寒く…」秋に感じるワケ 季節を進めるのは実は雨ではなかった?気象予報士が解説

  • 2026.10.20

秋の天気予報でこんな言葉を聞いたことはないでしょうか。

「一雨ごとに季節は進む」
「季節を進める雨になる」

そして実際に、朝は暖かかったのに、日中に雨が降って急に寒くなる。
きのうまでは暖かかったのに、きょうはコートが欲しくなる。

そんな変化がたびたび起こります。

雨は春から秋にかけて降るのに、なぜ秋の雨だけ「季節を進める雨」と表現されることがあるのでしょうか?

実は、そこには秋の北海道周辺を取り巻く「夏の空気」と「冬の空気」のせめぎあいが関係していたのです。

今回は、「季節を進める雨」の正体についてHBCウェザーセンターの気象予報士・篠田勇弥がお伝えします。

Sitakke

連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」

秋は夏の空気と冬の空気のせめぎあい

夏の北海道は、南からやってくる暖かい空気に覆われていますが、秋になると北から冷たい冬の空気が少しずつ南下してきます。

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つまり秋の北海道は、暖かい空気と冷たい空気がせめぎあう場所になるのです。

そして、冷たい空気と暖かい空気は、すぐに混ざることはありません。

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暖かい空気は冷たい空気よりも軽いため、上へ乗り上げようとします。
一方、冷たい空気は重いため、暖かい空気の下へ潜り込むように動きます。
この性質の違う空気が接する場所にできるのが「前線」なのです。

正体は「空気の入れ替わり」

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秋に季節を進める雨となる代表例が「寒冷前線」の通過です。

寒冷前線が近づく前は南から暖かい空気が流れ込み、いったん気温が上がりますが、前線が通過する時には、雨や風が強まり、その後は風向きも変化します。

そして前線の後ろからは、それまでの暖かい空気に代わって、冷たい空気が流れ込んでくるのです。

つまり、気温を下げるのは雨だけではなく、雨を境に「空気そのもの」が入れ替わっていることが大きな理由です。

このため、朝は暖かかったのに雨のあと急に肌寒くなったり、前日は薄着で過ごせたのに翌日には上着が必要になったりすることがあるのです。

まとめ

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秋の天気の解説では、「季節を進める雨」と表現することがありますが、実際に季節を進めているのは雨そのものではなく、雨とともにやってくる冷たい空気への入れ替わりをわかりやすく伝えるために使用しています。

つまり、季節を進める雨とは、空気が入れ替わるタイミングで降る雨とも言えるのです。

この先も雨のたびに気温が大きく変化することがあります。

天気予報を見るときには、雨だけではなく、雨のあとにどんな気温変化が起こるのかにも注目してみてください。

連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」

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文: HBCウェザーセンター 気象予報士 篠田勇弥
札幌生まれ札幌育ちの気象予報士、防災士、熱中症予防指導員。 気温など気象に関する記録を調べるのが得意。 趣味はドライブ。一日で数百キロ運転することもしばしば。
HBCウェザーセンターのインスタグラムでも、予報士のゆる~い日常も見られますよ。

編集:Sitakke編集部あい

※掲載の情報は記事執筆時(2026年10月)の情報に基づきます。

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