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パートナーの健康、どこまで知ってる? ふたりで共有しておきたい健康情報

  • 2026.10.20

一緒に暮らしていても、パートナーの健康について意外と知らないことはありませんか? 健診結果はなんとなく知っていても、通院している病院やアレルギー、最近気にしている体調の変化までは知らないということもあるかもしれません。

普段はそれぞれが管理している健康情報も、急な体調不良などの際には、パートナーが知っていることが役立つ場合があります。ふたりで共有しておきたい健康情報や、相手の健康を気遣うときに意識したいことについて、医療法人社団 優和会 理事(湘南健診クリニック ココットさくら館 院長)の五十嵐敬子先生に伺いました。

1)パートナーの健康、どこまで知っておくといい?

編集部:一緒に暮らしていても、健康診断の結果や通院している病院など、お互いの健康についてどこまで知っているかはカップルによってさまざま。パートナーの健康情報は、どのくらい共有しておくとよいのでしょうか?

五十嵐先生:「おふたりの関係性にもよりますが、できればお互いの健康状態を知っておくのが理想です。医療機関では、ご本人の同意なく健診結果などをパートナーにお伝えすることはできません。ですから、普段からおふたりの間で健康について話しておくことは大切だと思います」

また、人間ドックなどの結果をふたりで一緒に聞くこともできるそう。

五十嵐先生:「ご本人が同意されていれば、パートナーと一緒に結果説明を聞いていただくこともできます。ただ、後からパートナーだけが『夫のコレステロール値はどうでしたか』と問い合わせても、お答えすることはできません。ふたりで知っておきたいのであれば、一緒に結果を聞くのもひとつです」

急な体調不良に備えて、知っておきたいこと

編集部:では、パートナーの健康について、具体的にどのようなことを知っておくとよいのでしょうか?

五十嵐先生:「例えば、かかりつけ医や通院している病院、何の病気で受診しているのかなどは、知っておくといいと思います。実際に、急に倒れたりして本人が話せない状態になったとき、ご家族が『どこの病院に、何の病気でかかっているのかわからない』ということもあります。アレルギーについても、普段から共有しておけるといいですね」

通院先やアレルギーだけでなく、普段の何気ない会話の中にも、いざというときに役立つ情報があるのだそう。

五十嵐先生:「医療機関では、本人から直接話を聞くことが難しい場合、周囲の方から得られる情報も大切になります。例えば、『以前、これを食べたときにアレルギーが出たことがある』『最近、時々胸が痛いと言っていた』など、普段一緒にいるからこそ知っていることもあります。そうした普段の様子をパートナーが把握していることが、いざというときに役立つこともあります」

お互いの健康について、すべてを細かく把握しておくというよりも、通院先やアレルギー、最近気になっている体調の変化などを、日頃の会話の中で共有しておくことが、いざというときの助けになりそうですね。

健診結果は「責める材料」にしない

編集部:健診結果を共有していても、気になる数値があると、「食べすぎなんじゃない?」「飲みすぎじゃない?」などと、つい相手の生活習慣を指摘したくなることも。そんなときは、どのように受け止めればよいのでしょうか?

五十嵐先生:「同じ食事をしていても、ふたりの健診結果が同じになるわけではありません。同じように脂っぽいものを食べていても、コレステロール値が高くなる方もいれば、そうではない方もいます。体質もそれぞれ違うので、結果を見て『食べすぎなんじゃない?』『飲みすぎじゃない?』と相手を責めるのではなく、『じゃあ、ふたりで食事のどこを変えてみようか』と、これからできることを一緒に考えてみる。そんなふうに話ができるといいと思います」

健診結果は、相手の生活習慣を評価するためではなく、これからの健康についてふたりで考えるきっかけに。数値だけを見て原因を決めつけず、お互いにできることを話し合ってみるとよさそうですね。

健康を心配しても、相手を「管理」しない

編集部:一緒に暮らしていると、食事や運動、飲酒などの生活習慣もお互いに影響しやすくなります。相手の健康が心配だからこそ、「お酒を控えたほうがいい」「もっと運動したほうがいい」などと言いたくなることもありますが、どこまで関わればよいのでしょうか?

五十嵐先生:「健康のために何もかも我慢しなければいけない、ということではありません。何を大切にして暮らしたいかは人によって違いますし、夫婦であっても相手の考え方は尊重したいですよね。そのうえで、『これからも一緒に元気でいたいから、ここは少し気をつけてほしい』と、自分の希望を伝えることはできます」

編集部:健康を意識するあまり、パートナーが実践している健康法が気になってしまうことも。例えば「水を1日3リットル飲む」「スーパーフードを積極的に食べる」「サプリメントを何種類も飲む」といったことについては、どう考えればよいのでしょうか?

五十嵐先生:「本人がよいと思って続けていることを、何でも否定する必要はないでしょう。ただ、それによって家族の生活や時間、家計に大きな影響が出ているのであれば、一度ふたりで話をしたほうがいいですね。実際に、サプリメントに毎月何万円もかけていて、家計の負担になっているという方もいらっしゃいますから……。相手が大切にしていることも尊重しながら、ふたりの生活への影響も考えていくことが大切です」

一方、ふたりで健康のために何か始めるなら、毎日の食事や運動には取り入れやすい工夫も。

五十嵐先生:「お互いの健康状態を知っていれば、メニューを決めるときに少し油や塩分の少ないものを選んだり、揚げる代わりに蒸してみたりと、ちょっとした工夫ができます。運動も、休日にふたりでウォーキングやジョギングをしたり、家で一緒に筋トレをしたり。ひとりだけで頑張るのではなく、ふたりでできることを生活の中に取り入れるのもひとつの方法です」

一緒に暮らしているからこそ、パートナーの健康が気になることも。相手の考え方や楽しみを尊重しながら、気になることはふたりで話し合い、食事や運動など一緒にできることから健康的な習慣を取り入れていきたいですね。


【お話を伺った方】
五十嵐 敬子先生
医療法人社団 優和会 理事(湘南健診クリニック ココットさくら館 院長)
医学博士、日本内科学会認定医、総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本医師会認定産業医、人間ドック予防医療学会専門医・指導医、人間ドック健診情報管理指導士


【受診施設のご案内】
湘南健診クリニック ココットさくら館
横浜市中区桜木町1-1-7 ヒューリックみなとみらい13階
HPURL:https://dock-yokohama.jp/


湘南健診クリニック ココットまちだ館
東京都町田市原町田6丁目8-1 町田センタービル2階
HPURL:https://home.you-wa-kai.or.jp/health/facility/machida





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