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「まったく、狭すぎるんだよ」機内で背もたれを揺らされた乗客。開き直る男性に客室乗務員が伝えたこと

  • 2026.10.20
「まったく、狭すぎるんだよ」機内で背もたれを揺らされた乗客。開き直る男性に客室乗務員が伝えたこと

ほぼ満席の機内で立ち上がった男性

3年ほど前、海外旅行へ向かう飛行機に乗ったときのことです。

運賃の安さで選んだ便はほぼ満席で、座席も窮屈でした。

離陸してしばらくすると、シートベルト着用サインが消え、機内では飲み物のサービスが始まりました。

乗客たちが飲み物を受け取って少したったころ、再びシートベルト着用サインが点灯しました。

そのとき、数列前の通路側に座っていた大柄な男性が、突然立ち上がったのです。

「まったく、狭すぎるんだよ」

男性は腰に手を当ててため息をつくと、前の座席の背もたれをつかみ、その場で屈伸を始めました。

ひざを曲げ伸ばしするたびに、背もたれが大きく揺れます。

前の席の乗客が困った様子で振り返りました。

「すみません、飲み物がこぼれそうなんです」

ところが男性は手を止めず、背もたれをさらに強く引っ張りました。

「こっちは脚がしびれてるんだよ。少しくらい我慢してくれ」

前の乗客が何か言いかけたとき、男性の声が一段と大きくなりました。

「脚が痛いんだ、金払ってるんだから好きにさせろ」

周囲の人たちも、驚いたように通路へ目を向けました。

数列後ろの私にも声がはっきり届き、ひやひやしながら様子を見守っていました。

客室乗務員が落ち着いた声で伝えたこと

騒ぎに気づいた客室乗務員がやってきて、男性のそばで足を止めました。

「お客様、シートベルト着用サインが点いております。危ないので、いったんお席にお戻りください」

それでも男性は背もたれから手を離しません。

客室乗務員は声を荒らげずに伝えました。

「前のお客様も、座席が揺れてお困りです。背もたれから手を離していただけますか」

さらに、こう付け加えました。

「脚がおつらいのは分かりますが、体を動かされる場合は、サインが消えてからお願いします」

男性は口を開きかけましたが、言葉が続きません。

客室乗務員は前の席の乗客にも目を向けました。

「お飲み物、大丈夫でしたか。必要でしたら新しいものをご用意します」

すると、近くから小さな声が聞こえてきました。

「払ってるのは、みんな同じだよな」

男性は周囲の視線が気になったのか、ようやく背もたれから手を離しました。

気まずそうに自分の席へ戻り、シートベルトを締めます。

前の席の乗客は客室乗務員に会釈し、私もほっとして背もたれに体を預けました。

その後、到着まで同じような騒ぎが聞こえてくることはありませんでした。

座席の狭さがつらい気持ちは分かります。それでも、ほかの人の座席を揺らしていい理由にはなりません。

落ち着いた声で対応した客室乗務員の姿が、今も印象に残っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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