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廃墟探検家が選ぶ、「非日常」が味わえる東京の廃墟3選

  • 2026.10.23

東京という街とそこに息づくもの、こと、場所を愛してやまない人たちがいる。飲食をはじめカルチャーやエンタメ、さらに建築や公共物に都市の風景まで、マニアが極私的に案内する東京偏愛スポット。今回は、日本中の廃墟を2,000ヵ所以上探索してきた廃墟&樹海探検家の栗原亨さんに話を聞いた。

text: Toru Kurihara / edit: Mo-Green

江戸川区〈旧小松川閘門〉外観、江東区〈青海橋〉外観、上野〈旧博物館動物園駅〉外観
BRUTUS

教えてくれた人:栗原亨(廃墟&樹海探検家)

くりはら・とおる/約30年に及び日本中の廃墟を2,000ヵ所以上探索。近著に『ニッポン怪物件』などがある。

過去が現在まで実体として残る都心の廃墟

「廃墟の魅力ってなんですか?」。感性の部分なので説明に窮するが、強いて言うなら「人間が建て、自然と時間が創り出したアトラクション」と答える。

人々は労力とお金を使いテーマパークへ「非日常感」を味わいに行く。かつて乗客が行き来した「駅」、多くの人が渡った「橋」。水をせき止め船を往来させた「水門」。現在、そこには人影もなく、巨大な門が動くこともない。テーマパークと共通する「非日常」こそが廃墟の魅力である。ぜひ、そんな魅力を身近で味わってほしい。

江戸川区〈旧小松川閘門〉外観
旧小松川閘門  荒川と旧中川の水位差を解消し、船の航行のために1930年に造られ、76年に廃止された。意匠が施された「閘門(こうもん)」は豪華な建造物のような造形で美しい。厳密に言えば廃墟ではないかもしれないが、過去に使われ現在は静かに展示されている光景は相通じるものでもある。後世に残したい逸品。住所:江戸川区小松川1
江東区〈青海橋〉外観
青梅橋  お台場に地図から消えた橋がある。都心の一等地である場所に残る廃墟の橋、地図にはなくても実物は目の前に存在した。1987年に開通し94年に廃止。周辺にいくつかの橋ができて利用者が激減したのが廃墟になった理由だ。世界が滅び人類がいなくなった世界。そんな風景をリアルに見ているよう。住所:江東区青海1
上野〈旧博物館動物園駅〉外観
旧博物館動物園駅  京成上野駅の隣に存在した「幻の駅」。1933年、皇室で代々引き継がれた世伝御料地という特別な土地に建てられたため、品位に留意し豪華な建物として造られた。しかし乗降客の減少により97年営業休止、2004年廃止。本来たくさんの人々が行き交うべき駅に、関係者しかいない光景は異次元。住所:台東区上野公園13-23
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