1. トップ
  2. スポーツ
  3. 「女子選手はセクシーでなければ稼げない、男子は才能があればいいのに」陸上大国の女性アスリートが訴える『性的搾取』への嫌悪感

「女子選手はセクシーでなければ稼げない、男子は才能があればいいのに」陸上大国の女性アスリートが訴える『性的搾取』への嫌悪感

  • 2026.10.19

先日まで日本で開催されていたアジア競技大会。

ヨーロッパの陸上界では、女子選手に関するメディア報道に変化が起きつつある。

今年6月にEBU(欧州放送連合)が「女子スポーツにおける敬意あるメディア報道のガイドライン」を提唱。

女子選手に対する露骨なカメラアングルを避けることを提言するもので、長年にわたって選手たちが懸念を表明してきた「女性アスリートの性的対象化」を防ぎ、技のパフォーマンスを映像の中心に据えることを目的としたものとされている。

世界屈指の陸上大国であるジャマイカでも女子アスリートの性的搾取が議論になっているようだ。

画像: サマンサ・ホール (C)Getty Images
サマンサ・ホール

『Jamaicaobserver』によれば、ジャマイカの女子円盤投げ選手で国際大会での優勝経験もあるサマンサ・ホールは、男性アスリートと女性アスリートの扱われ方に明確な差があると指摘したそう。

「双方の議論は理解できる。

アスリートとして、私たちは自分の姿を見るのを好む。特にフィールド種目では、写真を見ることで技術的にどこが間違っていたかがわかる。

でも、それと同時に性的な対象としては見られたくない。

女性が才能ではなくセクシーに見えなければ、お金を稼げないという現状は嫌。男性はそうしたことはあまり求められず、才能が重視される。

彼ら(男性アスリート)は才能で報酬を得ているが、女性はそれだけでは不十分。イメージも必要になる。

他のアスリートたち、特にエレイン・トンプソン=ヘラやアシャンティ・ムーアもそう。なぜなら、彼女たちは体中にタトゥーを入れているから。

『なぜあんなタトゥーを入れているのか、あれがいいパフォーマンスができない理由』といったコメントを見かける。

私はそれは彼女たちのパフォーマンスとは何の関係もないと思う。

でも、常に女性は外見で批判される。メイクが崩れているとか、髪型が変とか、服が似合っていないとか。彼女たちは常に外見で判断されてしまう。

(自分の場合)確かに影響はあるけれど、ネガティブな意味じゃない。

ファンにいい印象を与えたいので、もしファンが望むなら、彼らを魅了するような服装にする必要がある。

結局、すべてはファッションの問題。ファンはその人のスタイルやセンスを気に入っている。

私の場合、お尻を話題にされても特に何の影響もない。嫌な気持ちにはならない。

適切な服装を心がけてはいるけれど、同時にセクシーな気分も味わいたいから」

円盤投げでは臀部の筋肉が非常に重要になるそう。

画像: アシャンティ・ムーア (C)Getty Images
アシャンティ・ムーア

なお、トンプソン=ヘラとムーアはジャマイカの女子陸上選手で、2人ともに目立つタトゥーを体中に彫っている。

特に東京オリンピックで3つの金メダルを獲得するなどオリンピックで5つの金メダルを獲得したトンプソン=ヘラは、漢字を含めて多くのタトゥーを彫っているが、祖母から宗教上の理由からこれ以上増やさないようにと注意されたこともあるとか。

筆者:井上大輔(編集部)
画像提供:Getty Images

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ