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「日本人の魂の中に神風がある…竹槍でも突っ込んでいくすごい民族」日本代表を鼓舞したオシム監督の熱弁、鈴木啓太氏が明かす

  • 2026.10.18

森保一監督のもとで戦う最後のトーナメントになりうる来年のアジアカップ。

2007年のアジアカップメンバーだった元日本代表MF鈴木啓太氏が興味深い話を明かしていた。

日本代表は2006年ワールドカップでオーストラリアに逆転負けを喫するなどしてグループステージ敗退に終わった後にジーコ監督が退任。その後、イビチャ・オシム氏が新指揮官に就任した。

鈴木啓太氏によれば、『考えて走る』のがオシム監督のモットーだったそう。2007年のアジアカップでオーストラリアと再戦する際にこんな話をしたという。

「すごく印象に残ってるミーティングがあって、アジアカップのベスト16でオーストラリアと試合をやったんですけど。

2006年のドイツ・ワールドカップでオーストラリアに負けて、1年後にリベンジマッチって言ったら変ですけど、そういうような試合。

試合前のミーティングで、お前たち、今リベンジとか色々考えてるだろうと。だけど、そんな簡単な試合じゃないし、これはもっと大きな意味を持つと、ただの1試合じゃないと。

もしオーストラリアに今日勝てなかったとしたら、この先10年日本はオーストラリアに勝てなくなるぞと、そのぐらい大事な試合だと。

2006年のドイツ・ワールドカップのグループリーグで、(オーストラリア相手に)ちょっと衝撃的な負け方をしたじゃないですか。すごいオーストラリアは強いし。

でも、日本国民からすると、いや日本代表の方が上でしょって思っていたものを覆されたと。

ここでもう1回負けたとしたら、もうこのままアジアでの覇権はとれなくなるぐらいの感覚だった。

これまでトレーニングはしっかりと対策を練習の中でも詰め込んでやってると、心配するなと。

お前たち、色々考えがたくさんあるだろうと、考えてるだろうと。この試合でこうやったらあやったら、この選手はこうだからああだから、データも入ってるだろうし、でも、それだけじゃダメだと。

逆にお前たちの日本人の魂のなかに神風というものがあるだろうと。君たちはとても勇気のある民族だと。その勇気を持って、竹槍でも突っ込んでいく、すごい民族だと(笑)

でも、その勇気だけでもダメだと。要するに、持っている君たちの知恵と勇敢な気持ち、勇気を持って、知恵と勇気を両方持って戦わないとダメだっていう話をしてもらったんですね。

だから、オシムさんが言ってるのは、走るっていう勇気の部分と考えるっていう知恵の部分。この両輪を回さないとできないよっていうのがオシムさんの言いたいことだと思うんですね」

オシム監督の熱弁後、日本はオーストラリアとの準々決勝をPK戦で制して、1年越しのリベンジを果たした(最終的には4位で大会終了)。

2022年に80歳で亡くなったオシム氏は、1941年生まれ。サラエボ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)の出身で、ユーゴスラビア紛争も経験している同氏ならではの話といえるかもしれない。

なお、来年1月~2月に開催予定のアジアカップだが、開催国サウジアラビアの情勢悪化により、延期説も浮上している。

筆者:井上大輔(編集部)
画像提供:Getty Images

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