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「いつもごちそうさま!」と笑う年下の彼女。食事代を払い続けた私が、机の上のノートを開いて言葉を失った理由

  • 2026.10.18

会計のたびに聞いていた「ありがとう」

もう10年ほど前、私には年下の彼女がいました。よく笑う、明るい女性でした。

彼女とのデートでは、食事代はいつも私が払っていました。

年上の自分が出すのは当たり前だと思っていましたし、彼女と過ごす時間が楽しかったので、負担に感じたことはありません。

食事を終えて店を出ると、彼女は決まって私の腕に軽く手を添えて言いました。

「今日もごちそうさま!いつもありがとね」

「いいよ。おいしかった?」

「うん、すっごくおいしかった!」

そんなやり取りが、私は好きでした。

ある休日、いつものように一緒に昼食を済ませ、彼女のワンルームの部屋へ遊びに行きました。

「お茶いれるね。ちょっと待ってて」

「うん、ありがとう」

彼女は奥のキッチンへ向かい、鼻歌を歌いながらお茶の準備を始めました。

私は手持ちぶさたになり、窓際の机へ目を向けました。

そこには一冊のノートが置かれていました。

何が書いてあるのだろう。そんな軽い気持ちで、つい手に取って開いてしまったのです。

ノートに並んでいた、見覚えのある日付と金額

ページには、細かな文字がびっしりと並んでいました。

日付、店の種類、そして金額。

最初は家計簿かと思いました。しかし、読み進めるうちに、見覚えのある日付がいくつも出てきたのです。

それは、私が彼女と食事をした日でした。

しかも、書かれている金額は、私が支払った食事代と一致していました。

「え…これ、俺が払った分?」

思わず小さくつぶやきました。

彼女は、私が出した食事代を細かく記録していたのです。

どういうことなのか分からず、いったんノートを閉じました。

すると、表紙に書かれた文字が目に入りました。

「愛車購入への道」

思わず、もう一度ノートを開きました。

最初のページには、さらに気になる言葉がありました。

「浮いたお金で愛車購入するまでの記録」

しばらく、その文字から目が離せませんでした。

彼女にとって、私が支払ってきた食事代は、車を買うために浮かせたお金だったのでしょうか。

書き込みのある最後のページには、目標まであといくら必要なのかも記されていました。

その金額は、思っていたよりもずっと小さなものでした。

「お茶、入ったよー!」

キッチンから彼女の声が聞こえ、私は慌ててノートを閉じました。

元の場所に戻して振り返ると、彼女が湯のみを両手に持って立っていました。

「さっきのお昼もごちそうさま。ほんと、いつもありがとね」

いつもと変わらない笑顔でした。

「……うん」

それ以上、言葉が出てきませんでした。

今まで、彼女の「ありがとう」を聞くたびにうれしくなっていた自分。

でも、あのノートを見てしまった今、同じ気持ちでは受け取れません。

もちろん、彼女がどんなつもりで記録していたのか、本当のところは分かりません。

ただ、私がデートを楽しんでいた一方で、彼女は食事代を別の形でも意識していたのだと思うと、複雑でした。

「ねえ、次はどこに食べに行こうか?」

彼女は楽しそうに話しかけてきました。

私は曖昧に笑うことしかできませんでした。

彼女の肩越しに、机の上のノートが見えます。

あの「愛車購入への道」という文字が、いつまでも頭から離れませんでした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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