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「赤ちゃん連れなんだから、手伝いは無理でしょ」運動会で仕事を断った副会長に、閉会後PTA会長が伝えたこと

  • 2026.10.18

赤ちゃんを抱いた副会長が、役員の仕事に加わらない

晴れた日のことです。子どもの小学校の運動会で、PTA役員たちが道具を運んだり、保護者を誘導したりと忙しく動いていました。

保護者席のテントの近くで見ていた私は、毎年こうして支えてくれる役員の方々に感謝していました。

ところが、今年のPTA副会長を務める若いお父さんは、生まれて間もない赤ちゃんを抱き、奥さんとほかの保護者たちに囲まれて楽しそうに話していました。

「わあ、赤ちゃん、かわいいですね」

「でしょう。まだ生まれたばかりなんですよ」

副会長は赤ちゃんの顔を見せ、奥さんも笑っています。

競技が始まってからも二人は保護者と話し続け、役員の仕事に加わる様子はありません。

例年、副会長は役員の仕事を取りまとめる立場です。その日も役員をしている私の友人が忙しく走り回っていましたが、とうとう副会長に声をかけました。

近くにいた私にも会話が聞こえてきました。

「すみません。次の準備をお願いできますか」

副会長は赤ちゃんを抱き直して答えました。

「赤ちゃん連れなんだから、手伝いは無理でしょ」

「では、みんなへの声かけだけでもお願いできませんか」

友人がそう頼むと、今度は奥さんが言いました。

「今日は赤ちゃんを見せに来ただけだし…」

二人はそのまま別の保護者のところへ。戻ってきた友人は「取りまとめまで私たちでやらなきゃいけないのかな」と疲れた様子でこぼしていました。

閉会後、会長が副会長に頼んだこと

閉会式が終わると、片付けのために役員全員が本部テントの前に集まりました。

副会長夫婦も赤ちゃんを抱いて輪の端にいます。私は子どもを待ちながら、少し離れたところでその様子を見ていました。

するとPTA会長の女性が、テントの骨組みとロープの束を指して、副会長に声をかけました。

「副会長さん、片付けの取りまとめをお願いします。テントとロープの回収、係の方への声かけをお願いできますか」

周りの役員たちもうなずいています。副会長は戸惑ったように赤ちゃんを見ました。

「いや、でも……赤ちゃんが」

会長は落ち着いた声で続けました。

「赤ちゃんは本部テントの日陰で休めますし、必要なら私たちも交代で見ますから。副会長には、片付けの段取りをお願いしたいんです」

奥さんの表情がこわばり、副会長は耳まで赤くなりました。

そして赤ちゃんを奥さんに預けると、役員たちの前に立ちました。

「ええと…テントの係の方は、骨組みからお願いします」

ぎこちない声でしたが、ようやく指示が出始め、役員たちも動き出しました。友人が私のほうを見て、小さくガッツポーズをしました。

赤ちゃんがいると、できない作業もあります。

それでも、引き受けた役割について周りと相談することはできたはずです。あの日、会長が伝えたのは、その当たり前のことだったように思います。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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