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長年の夢を叶え、満足げなフューチュラさん。「レゴ®ニンジャゴー レジェンド」とのコラボレーションを語る

  • 2026.10.18
1970年代からNYで活動を始め、ヒップホップ黎明期のグラフティアートの礎を築き、現在まで、世界中のストリートカルチャーに影響を与えてきたフューチュラ

まずは、レゴⓇブロックの印象を聞いてみると、幼少時代の思い出から、熱心に語り出した。

「レゴⓇブロックには、思い出がたくさんあるんだよ。うちにはなかったから、友達の家で借りて遊んでいてね。1960年代にブロックといえば、いわゆる積木くらいしかなくて、すぐに崩れてしまうし、やれることなんて限られていた。しかし、レゴⓇブロックは突起と嵌合力を導入し、一度組み立てたものはキープできるし、壊して、また新しいものを作ることもできる。友達みんなで衝撃を受けて、学校が終わってから、夢中で遊んだものさ」

また、現在は数千個ものレゴⓇブロックに囲まれて生活するほどのコレクターでもある。

「本格的に集め出したのは、忘れもしない1992年からだ。我が家に長男が生まれて、彼が8歳の時に『レゴⓇバットマンTM 1992』というシリーズが発表された。その時に、完全にハマってしまったんだ(笑)。

映画(ティム・バートン監督作)からだけじゃなく、コミック版の物語や、自分で新しいストーリーを想像し、どんどん作っていって。そうこうしているうちに、長娘も一緒にハマっていったんだ。子供たちの創造力を育むものとして、本当に素晴らしいと思う。

もちろん、僕のような仕事をしている大人にも、オリジナルのレゴⓇセットはどれも刺激的だ。『レゴⓇボタニカルシリーズ』はフラワーをメインにしたコレクション。「レゴⓇブロックで花を作るなんて…」と最初は懐疑的だったけど、気がつけばハマっていて(笑)。

個人的には、過去に発売されていた『レゴⓇバイオニクル』シリーズもお気に入りだね。だから、今回の『ニンジャ・オブ・ザ・フューチュラ』を、昔の自分に見せたら、どんな顔をするか。本当に驚くだろうから、自慢したいね」

レゴブランドのプロダクトは、フューチュラ自身の創作の源にも繋がっているとも語る。

「我々のようなグラフィティ・アーティストは、自分のタグを作るところから始まる。わたしの場合、キャラクターだったりするんだけど、“これはフューチュラの作品だ!”と一目でわかるようなものだね。そもそもレゴⓇミニフィギュアは、顔の表情が統一されている。それで“これはレゴⓇブロックなんだ!”と認識することができると思う。

そういう面で、わたし自身も影響を受けたと思うんだ。今はアニメや映画で、いろいろな表情を見ることができるけど、基本的にレゴⓇミニフィギュアは、あの少し笑っているような表情がいいよね。平和な気分にしてくれる(笑)」

それだけに、レゴブランドとの初コラボレーション「レゴⓇニンジャゴー レジェンド」の世界観をフィーチャーしたアート作品「ニンジャ・オブ・ザ・フューチュラ」制作には、強い思い入れを持ちながら臨んだという。

「本当に長年コラボレーションしたかったんだけど、どうアプローチしていいかわからず、“コレクターとして生涯を終えるのも悪くないか…”と思っていたところに、オファーがきてね。飛び上がるほど嬉しかったよ。もちろん、レゴⓇニンジャゴーシリーズは開始当初からチェックしていた。魅力的なキャラクターが多いから、コラボレーションするにあたり、どのキャラクターをモチーフにするか悩んだ結果、大好きなカイとニャーの忍者兄妹を起用してシグネイチャーモデルを制作することに決めたんだ」

「レゴⓇニンジャゴー レジェンド」は忍者をモチーフにしたストーリーとキャラクターだが、「ニンジャ・オブ・ザ・フューチュラ」には、その他の日本のカルチャーも影響を与えたという。

「油性ペンのマッキーってあるでしょ?ペンの両サイドに太・細があるって、すごい便利で、基本的に最初のスケッチは、必ずマッキーで描いている。僕の仕事には欠かせないアイテムのひとつなんだ。今回『ニンジャ・オブ・ザ・フューチュラ』の発表にあたり、カイとニャー、そしてわたしのオリジナルキャラクターを制作したんだけど、彼には武器を持たせず、袖の下にマッキーを仕込んだんだ(笑)。自分の心情や気持ちをグラフティとして表現し、相互理解につとめ、戦わず、平和的な解決を目指すキャラクターにした」

『レゴ®ニンジャゴー』シリーズ誕生15周年を記念し、『ニンジャ・オブ・フューチュラ」のアートピースを制作
『レゴニンジャゴー』シリーズ誕生15周年を記念し、フューチュラを迎え、メインキャラクターのニャー(左)とカイ(右)、オリジナルデザイン(中)の『ニンジャ・オブ・フューチュラ」のアートピースを制作。今後は新作アニメ『レゴニンジャゴー レジェンド ダスクフォール』も公開される。©2026 The LEGO Group.photo : レゴジャパン提供
現在『レゴニンジャゴー レジェンド』シリーズで販売されている「チタンメカ・ツインセット」。ベーシックなレゴブロックのみならず、さまざまな商品展開が魅力。photo : レゴジャパン提供

音楽とは切っても切れない関係のフューチュラだが、「ニンジャ・オブ・ザ・フューチュラ」の制作時、どんな曲を聴いていたのだろうか。

「ヒップホップは聴いていたんだけど、ラップのないビート集、それからアンビエントかな。あとは映画のサウンドトラック。昔からハンス・ジマーの音楽が好きだったんだけど、『ニンジャ・オブ・ザ・フューチュラ』制作時には、ルドウィグ・ゴランソンが手掛けた『オデュッセイア』のサウンドトラックをよく聴いていた。

アンビエントの要素と、打楽器の低音の響きが最高だった。どこか『レゴⓇニンジャゴー レジェンド』の世界観ともマッチしていてね。ルドウィグは『スター・ウォーズ マンダロリアン』シリーズの音楽も素晴らしかったな。『レゴⓇスター・ウォーズTM』シリーズで遊びながら、劇伴を聴いてみるよ」

『レゴ®ニンジャゴー』シリーズ誕生15周年を記念し、『ニンジャ・オブ・フューチュラ」のアートピースを制作
9月25日のインタビュー時に自作のアートピースと並ぶフューチュラ。photo : レゴジャパン提供

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FUTURA/フューチュラ

1955年NY生まれ。1970年代からエアゾール(スプレー)を使ったグラフティアートを街中に描き始め、後のヒップホップ文化に影響を与える。音楽界ではザ・クラッシュや〈Mo’Wax〉のジャケットをはじめ、ファッション、BMWとのコラボも話題になった。

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