1. トップ
  2. スポーツ
  3. 「飛ばすこと」だけ考えてない?フェースコントロールを簡単に身につける方法

「飛ばすこと」だけ考えてない?フェースコントロールを簡単に身につける方法

  • 2026.10.17

ゴルフはスポーツのなかでも、とくに意図した動きができないといわれる。その原因が「細胞や脳に関係する」とわかり、自身も素早く100切りを達成した研究結果をレポート。斬新な視点と理論が、レベルアップを目指すゴルファーに新しい上達のヒントをもたらす!

ピックルボールでスピンを肌感覚で覚える!

ここで1番習得してもらいたいのは、いずれのケースもフェースにボールに乗っている状況をわずかな時間のなかで察知し、それに対する対応と出球の傾向を感覚的に理解することだ。結局、ここでできたことは遠回りのようだが、ゴルフのショットの理解と自信につながる

飛距離を競う前に手に入れたいこと

今回の内容は、実際に行なうとなると少しハードルが高いと思いますが、これもゴルフ上達には欠かせないこととしてお話します。多くのゴルファーは強打に憧れます。圧倒的な飛距離はたしかに楽しく魅力的です。

テニスでもそれは同様で、ビギナーのころはやみくもに強いショットを打ってしまうのですが、レベルが上がると正確性のないスピードボールだけでは試合では勝てないことに気づきます。実際、相手のうまさを感じるのは、ゆっくりでもキレキレのスピンボールをしっかりコントロールされたときで、本当は強打の前に身につけておかなければならない技術があるのです。

ラケットコントロールというと「操作する」という能動的なイメージが強いですが、じつはフェーススポーツのキモは、その何割かはボールがフェース上でどうなっているのかを一瞬で知り、即座にその情報をフィードバックさせて対応する「調整能力」でもあります。

しかし、この部分はゴルフではあまり語られることがありません。たしかに、長いシャフト、小さなフェースのゴルフクラブでこのフィードバックを習得するのはかなり大変なことなので、ここでは別角度からの練習方法を取りたいと思います。

ピックルボールでフェースコントロールを学ぶ

個人的にはテニスラケットで説明をしたいところですが、ラケットコントロールもそう簡単ではありません。そこで、近ごろ流行りのピックルボールのラケット(パドル)を使ってみたいと思います。

ピックルボールはテニス似のスポーツで、ビギナーでも20分もすれば試合ができるといわれ、パドルも適度な長さなのでテニスラケットよりは遥かにコントロールは容易です。競技用のパドルは結構な値段がしますが、お遊び程度のものであれば、品質は不明ですが2000円程度で購入できる。

ピックルボールではテニス同様、ネットを越えて打ち合わなければならないので、攻撃では順回転(ドライブ)でドロップさせて強く打つのが基本かと思いますが、 ここでは逆回転(テニス用語でスライス回転)に着目します。グリップは包丁やハンマーを持つときのような、フェースを垂直にしたコンチネンタルグリップで握ってください。

数メートル離れて2人で打ち合うほうがゲーム性があっていいのですが、1人であれば壁打ちでもOKです。スイングは、まずフェースをわずかに上を向けた状態で振りながら、これにバックスピンをかけるための下方スライドを加えます。

これは以前も説明しているのですが、下方スライドの方向・移動量によってスピン軸、スピン量が決まります。ここでの注意点は、決してパドルのエッジ方向に切るようにしてスピンはかけないことです。

これまでボールはフェースの向いている方向に飛び出すと説明してきましたが、これは感覚的な話で、実際にはスライド方向にわずかにもっていかれます。ここではフェースの上向き加減を調整して低い放物線でバックスピンのかかったボールが打ち出される角度を見つけてください。

スピードボールは必要ありませんので、フェースにしっかり厚く当てながら下方スライドさせてバックスピンンのかかり具合を楽しみます。このとき重要なのは、短時間ですがボールがパドルのフェースに乗っている状態をしっかり感じ、その感覚からフィードバックさせて弾道とスピン量をコントロールすることです。

また、腰を低くしてボールをショートバウンドさせて打つハーフボレーに応用してみましょう。もちろん、先月の話のようにパドル自体をショートバウンドさせるものではありませんが、この感覚(タイミング)の習得もフェースコントロールという意味では非常に大切だと思います。

ここで、もうワンランク上の話をすると、フェースは平行に下方スライドさせるだけでもいいのですが、インパクトしたあとにボールの下側を包み込むように(オレンジの皮をナイフで剥くように)手首をゆっくり回転させてボール下端に沿ってフェースを抜いていくと、また別の感覚のバックスピンがかけられるようになります。

これは一瞬のフェースとボール状態を察知して行なうのですが、この感覚がわかるとドロップショットのようにフワッと浮かしてポトンと落とすようなボールも打てるようになる。

このようにしてバックスピンでのラリーが気負うことなく普通に打てるようになったら、今度はイラストBのように6時の位置からラケットを入れて、インパクトしたあとで7時または8時の方向へフェースを立てながら抜いてサイドスピンをかけてみましょう。

思った弾道で打ち出すためにはスタンスを開いたり、左にフォローをより多く抜いてみたりと、さまざまな補正が必要となりますが、やっているうちに対処法は見えてきます。ここは理屈ではないので、遊びのなかで感覚的に覚えてください。バックスピンで低く押し出す、高く浮かせる、サイドスピンと球種を適時変えて打ってみましょう。

いかがでしたか? ぜひ、解説を参考にして、プレーに活かしてください!

文・イラスト=サンドラー博士
●ゴルフ好きの研究者。ゴルフの専門家ではないが、ゴルフ理論は「教える側」という「外側からの視点で組み立てられているから難しい」ということに気づいてからは、「それをどう解決するか」の研究に没頭。出た答えを多くのアマチュアに伝えたく、毎月レポートする。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ