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彼「朝食作りは同棲の基本でしょ♪」将来の話は毎回はぐらかす彼が、静かな夜に初めて本音を話したワケ

  • 2026.10.17
SHUFUFU

同棲を始めたころ、彼のことが好きで好きでたまらなかった。でも半年が過ぎたあたりから、じわじわと息苦しさを感じるようになっていた。

「朝ごはんくらい作れないの?同棲の基本でしょ」

同棲を始めたのは、つき合って1年半が経った春のこと。

彼は在宅でデザインの仕事をしているから、生活リズムが独特だ。深夜2時まで作業して、朝は10時ごろに起きる。私は9時出社なので、当然すれ違いが多い。

それでも最初はうまくやっていたと思う。

問題が出始めたのは、「彼ルール」が少しずつ積み重なってきてからだった。

「洗濯物は必ず夜に干す」「シンクに食器を置きっぱなしにしない」「夕飯は一緒に食べる」……どれも理解できなくはない。でも、それらはすべて彼が一方的に決めたルールで、私には一切相談がなかった。

そしてある朝、出勤前に急いでいる私に彼が言った。

「ねえ、朝ごはん作ってよ。同棲してるんだからそれくらい基本でしょ」

——基本?誰が決めたの、それ。

将来の話になると「それより聞いてよ」と話題をすり替える

もうひとつ、ずっと引っかかっていたことがあった。

結婚の話だ。

同棲を始めるとき、私たちは「ゆくゆくは結婚を前提に」と話していた。少なくとも、私はそう理解していた。

でも実際に「将来どうしようか」と切り出すと、彼は絶妙にかわす。

「あ、そういえばさ、仕事でちょっとトラブルがあって」「今日お腹すいてない?なんか食べに行こうよ」。

毎回そうだった。最初は偶然かと思っていたけれど、3回、4回と続くうちに確信に変わった。

——この人、わざとはぐらかしてる。

怒りでも悲しさでもないものが胸の中でぐるぐる渦巻いて、何度も言い出しそうになった。でもそのたびに「感情的になっても何も変わらない」と自分を抑えてきた。

そのかわり、私はひとつだけ決めていた。爆発するのではなく、ちゃんと「話す場」を自分から作ること。限界に近づいたある夜、ついにその時が来た。

「今夜、ちゃんと話したい」——静かに伝えた、ただそれだけ

その日の夕飯を食べ終えたあと、私は彼に言った。

「ねえ、今夜ちょっと時間もらえる?ちゃんと話したいことがあって」

責める言葉はひとつも使わなかった。「あなたがいつも逃げる」でも「ルールを押しつけないで」でもなく、ただ「話したい」とだけ伝えた。

彼は少し表情をこわばらせたけれど、「……わかった」と答えた。

私が伝えたのは3つだけ。「生活のルールは一緒に決めたい」「将来の話を避けられると不安になる」「あなたのことが好きだから、ちゃんとわかり合いたい」。

声が震えそうになるのをこらえながら、できるだけ落ち着いて話した。

「実は……俺、結婚がこわかったんだと思う」

彼はしばらく黙っていた。

10秒か、20秒か。長く感じた沈黙のあと、彼はぽつりと言った。

「……俺さ、本当は不安だったんだよね」

聞けば、彼の両親は彼が中学生のときに離婚していた。以来ずっと、「結婚してうまくいくイメージが持てない」という気持ちを抱えていたのだという。

ルールを押しつけていたのも、「自分のペースを守ることで不安を打ち消そうとしていた」と彼は言った。

——そんなこと、一度も話してくれなかったじゃない。

怒りもあった。でもそれ以上に、やっと届いた、という感覚があった。

「私も全部うまくやれるわけじゃないよ。でも、一緒に考えたい」

そう言ったとき、彼の目が少し赤くなった。

強がっていた彼が、初めて「こわい」と言えた夜

あの夜を境に、少しずつ変わっていった。

生活ルールは、ふたりで話し合って決め直した。私が苦手なことは正直に言い、彼の希望も聞いた。朝食については「無理なときは無理でいい」と彼が自分から言った。

将来の話も、少しずつできるようになった。まだ結論は出ていないけれど、「こわい」と言えるようになった彼と、「不安だ」と言える私が向き合えているだけで、前とは全然違う。

今でもたまにすれ違うことはある。でも、話し合いの「場」を自分たちで作れると知った今は、以前ほど怖くない。

——感情をぶつけるより、静かに話す場を作る。それだけで、こんなに変わるとは思っていなかった。

さいごに

強がりの裏に「こわさ」を隠していた彼と、感情をぶつけずに話す場を作り続けた彼女。どちらの気持ちも、なんだかわかる気がします。理不尽に見える言動の奥に、まだ言葉になっていない本音が隠れていることって、案外あるものですよね。あなたのそばにも、そんな人はいませんか?

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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