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「最近、棚の奥で何してるの?」毎晩棚の奥を気にする夫。問い詰めようとした私が顔を赤くした理由

  • 2026.10.18

手ぶらで帰ってくる夫

新婚のころの話です。私たちは小さなアパートで暮らしていて、生活費にはあまり余裕がありませんでした。外食はしばらく控えようと、夫と話し合って決めていました。

そんな中でも、夫は仕事帰りにコンビニでアイスを買うのを楽しみにしていました。玄関で袋をがさがさ鳴らしながら帰ってくるのが、毎日のお決まりだったのです。

「ただいま。今日のごほうび」

「また買ってきたの? 本当に好きだね」

ところが、ある時から夫は何も持たずに帰ってくるようになりました。そのうえ夜になると、居間の棚の奥に手を入れて、何かをごそごそしていたのです。耳をすますと、ジャラジャラと硬貨が触れ合うような音まで聞こえてきました。

「何してるの?」

「ん? ちょっと片づけ」

片づけで、あんな音がするでしょうか。しかも次の夜も、その次の夜も、夫は同じように棚の奥を気にしていました。私の視線に気づくと、さっと手を引っこめることもあります。

アイスを買わなくなったのも、そのころからでした。ただ節約しているだけなら、隠す必要はないはずです。もしかして、私に言えないお金の使い道があるのではないか。そう思い始めると、夫の何気ない様子まで気になってしまいました。

棚の奥から出てきた小さな瓶

数日たっても気になり続けた私は、ある夜、夫がまた棚の奥に手を入れたところで声をかけました。

「最近、棚の奥で何してるの?」

夫は手を止めて、少し困ったように笑いました。

「本当は、もう少したまってから見せたかったんだけど」

そう言って棚の奥から取り出したのは、小さなガラスの瓶でした。中には500円玉がぎっしり詰まっていました。

「えっ、何これ?」

私が驚くと、夫は照れくさそうに頭をかきました。

「アイスを我慢した分、少しずつ入れてたんだ。これで、二人でおいしいもの食べに行こうと思って」

私はその言葉を聞いた瞬間、顔がみるみる熱くなるのを感じました。隠し事の正体は、私に内緒で何かにお金を使うことではなく、二人で外食するための貯金だったのです。

勝手に疑っていた自分が急に恥ずかしくなって、私は思わずうつむきました。

「どうしたの?」

「ううん、なんでもない」

私はそう言うのが精いっぱいでした。夫は少し不思議そうな顔をしながらも、それ以上は聞いてきませんでした。

その週末、私たちは瓶の中の500円玉を持って近所の居酒屋に行きました。どんな高いお店より、おいしく感じた夕食でした。

今でもあの夜を思い出すたび、夫の優しさと、自分の早とちりが少し恥ずかしくなります。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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