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「先輩のご祝儀だけ1万5千円だった」退職時のことを気にしていた私。数日後、届いた封筒を開けた結果

  • 2026.10.17

先輩のご祝儀だけ、金額が違っていた

結婚式を終えた夜のことです。

私は夫と居間のテーブルにご祝儀袋を並べ、中身を確認していました。

招待した友人たちからのご祝儀は、どれも3万円でした。

「みんな、ちゃんとお祝いしてくれたんだね」

「本当にありがたいね。式にも来てくれてうれしかったな」

夫とそんな話をしながら、次のご祝儀袋を手に取りました。

それは、以前の職場でお世話になった先輩からのものでした。

右も左も分からなかった私に、仕事を一から教えてくれた大切な人です。結婚式でも、大きな拍手で祝福してくれました。

ところが、中袋を開けた私は思わず手を止めました。

入っていたのは、1万5千円だったのです。

「あれ……? 1万5千円?」

念のため中袋をもう一度確かめましたが、ほかには何も入っていません。

夫も不思議そうにのぞきこみました。

「あれ、本当だ。でも、何か事情があったんじゃない?」

「そうかもしれないけど……」

私は少し気になってしまいました。

実は退職するとき、先輩に相談する前に上司へ話してしまったことがあったのです。

先輩は笑顔で送り出してくれましたが、長くお世話になったのに、先に相談しなかったことを気にしていたのかもしれません。

「もしかして、あのときのこと、まだ気にしてるのかな……」

「いやいや、それとご祝儀は関係ないと思うよ」

夫はそう言ってくれましたが、私はどうしても引っかかっていました。

数日後、先輩から届いた一通の手紙

それから数日間、ふとしたときに先輩のことを思い出していました。

お礼状を書こうとしても、退職するときの自分の対応が気になり、なかなか言葉がまとまりません。

そんなある日、先輩から封筒が届きました。

「えっ、先輩から?何だろう……」

差出人の名前を見て、思わずドキッとしました。

居間のテーブルで封を開けると、中には手紙と現金が入っていました。

金額は、1万5千円。

そして便箋には、先輩らしい元気な字で、大きくこう書かれていたのです。

「中袋に入れ忘れてた!」

「えっ……そういうこと!?」

思わず声が出ました。

手紙によると、先輩は家に帰ってから、財布の横に残りのお札が置いてあることに気づいたそうです。

慌てて確認したところ、ご祝儀袋に入れ忘れていたことが分かったのだとか。

手紙には謝罪とともに、改めて結婚を祝う言葉も書かれていました。

私は思わず笑ってしまいました。

あんなに悩んでいたのに、ただの入れ忘れだったなんて。

夫も手紙を読んで、笑いながら言いました。

「ほら、やっぱり事情があったんじゃない?」

「もう、私ひとりで何を悩んでたんだろう……」

私はすぐに先輩へ電話をかけました。

「先輩、お手紙届きました!」

「ああ、よかった! 本当にごめんね。ちゃんと確認したつもりだったのに……」

「いえいえ!びっくりしましたけど、ありがとうございます」

そう答えると、電話の向こうから聞き慣れた明るい笑い声が返ってきました。

先輩との関係は、何も変わっていなかったのです。

事情も知らずに、勝手に悪い方向へ考えていた自分が少し恥ずかしくなりました。

人の気持ちをあれこれ想像する前に、もう少し素直に受け止めればよかった。

そんなことを思いながら、私は先輩からの手紙をもう一度読み返したのでした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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