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コーヒートレンドを大調査! 「SCAJ2026」で出合ったコーヒー業界の新たな潮流

  • 2026.10.16
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2026年に「デロンギ・ジャパン」が発表した調査報告によれば、自宅で1杯のコーヒーにかける金額は平均115円となり、2022年以降もっとも高い金額になったという。また、「デロンギ」の調査に参加した20代の4割が“豆から挽く派”と回答。データからは、豆選びや抽出のステップを楽しみ、コーヒーを趣味として捉える傾向が読み取れる。

“おうちコーヒー”が盛り上がりを見せる中、今回は日本最大級のスペシャルティコーヒー展示会「SCAJ2026」に参加し、コーヒー業界のプロフェッショナルたちにインタビュー。その中で浮かび上がってきたコーヒートレンドを一挙に紹介していく。

【コーヒー豆】スイカやライチの香りも! コロンビアの農園が流行発信地に

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コーヒー業界では、従来の枠組みを超えた“イノベーティブコーヒー”が次々と生まれている。特に今回、目に留まったのが南米・コロンビアのコーヒー。「SCAJ2026」に出展していたインポーターによれば、コロンビアの農園の努力によって、コーヒー業界全体が活性化しているといっても過言ではないそう。

コーヒーチェリーは元々、パナマやエチオピアなど2,000m級の農園で生産されたものが高品質とされてきた。これに対してコロンビアの著名な農園の多くは約1,500~1,700m程度の標高に位置し、素材だけでは勝負ができないとアプローチ方法を変更。代表的なのが、コーヒー豆を果物と“共同発酵”させる「コーファーメンテーション(Co-fermentation)」というプロセスだ。

このプロセスでは、発酵の過程で果実の成分を取り込んでいるため、あとから香料を加えたような不自然さがなくすっきりとした味わい。これまで主流だった「インフューズド(Infused)*1」と比較してもより自然な果実味が感じられるのが特徴だ。個人的に好きだったのはライチ、ブルーベリー、ココナッツなどのフレーバー。朝食、昼食、おやつなど、時間帯やシーンごとに豆を変えるという楽しみ方の広がりも今後期待せずにはいられない。

また、コロンビアのミラン農園(Finca Milan)が確立したとされる「ナイトロウォッシュ(Nitro Washed)*2」のコーヒーに関しては、スイカやメロン、チェリーといった明るいフレーバーが目立っていた。来年以降、国内のカフェやロースタリーでも、これらのコーヒーを見かける機会がますます増えていくかも? 乞うご期待!

*1 精製・発酵の段階で果汁やスパイス、香料などを漬け込み、豆の内部まで香りを浸透させる方法。*2 タンク内に窒素を充満させて発酵を進ませる精選方法。酸素に触れないため発酵環境をコントロールしやすいといわれる。

【植物性ミルク】焙煎度やペアリングに合わせて選択肢が広がる

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「SCAJ2026」の各ブースを取材してわかったのは、植物性ミルクを単なる“代替乳”として捉えるのではなく、コーヒーの焙煎レベルや食事・スイーツとの組み合わせによって楽しむ動きが出始めているということだ。日本国内で現在メジャーなのがソイミルク(豆乳)、オーツミルク、アーモンドミルクの3種類で、これらはコーヒーに合わせた進化のスピードが速い。

エディターが訪れた10月14日(水)には、「グリコ」の「アーモンド効果」ブースで世界的バリスタの粕谷哲さん、深山晋作さん、澤田洋史さんによる豪華トークショーが開催。その上、個別取材にも快く応じてくれた(感激!!)。

「植物性ミルクでラテをつくるときは、高温にしすぎず、スチームで空気を入れすぎないことを意識しています」と「BARISTA MAP Coffee Roasters」代表の深山晋作さん。また、アーモンドミルクと浅煎りコーヒーの相性はあまりよくないため、合わせる場合は中煎り以上から選ぶのがいいと教えてくれた。

「Sawada Coffee」のオーナーバリスタ・澤田洋史さんによれば、香ばしさのあるアーモンドミルクはカフェモカやほうじ茶ラテ、まろやかなオーツミルクは抹茶ラテにするのがおすすめなのだそう。このほかにも、「SCAJ2026」には米糀ミルク(写真右上)やイタリア発の植物性ミルク(写真左)のブースが出展。気軽に試飲ができるので、お気に入りの植物性ミルクを見つけてほしい。

【コーヒー器具】味の再現性を高めるには流速のコントロールがカギ

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多くのおうちバリスタたちにとって悩みとなるのが、「お店でコーヒー豆を購入し、自宅で淹れてみるとなんだか味が違う」ということではないだろうか? そんな中、今回見つけた画期的アイテムが「メリタ」の「流速コーヒーフィルター」(写真左)だ。こちらは、抽出時の“流速”を手元のレバー操作で自在にコントロール。無段階調整の目盛り(0~4)が付いており、豆の種類や焙煎度に合った抽出レシピを数値化。これによって個人の技術によらずに、プロレベルの味を再現可能にしているという。

より正確においしいコーヒーを淹れるためには、流速だけでなく、コーヒーの粉の量、注ぐお湯の量、蒸らしの時間などのコントロールも重要になる。「タイムモア」からは、はじめてのスケールとして扱いやすい直径80mm、厚さ14mmのコンパクトモデルが2026年秋に登場。

製品担当者に話を伺ったところ、超小型コーヒースケール「BLACKMIRROR Dot」(写真右上)は、本体にディスプレイを搭載せず、スマートフォンとの連携に特化しているのが特徴とのこと。専用アプリとの接続で抽出データをリアルタイムに可視化でき、オリジナルレシピの作成、保存、共有までが可能に。トラベルケース付きなので、ホテルやキャンプでも自分好みのコーヒーを淹れたい、といったシーンにも重宝するだろう。

コーヒー業界の“今”がわかる! 「SCAJ」とは?

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あらためて「SCAJ」について触れておきたい。「SCAJ」とは、世界のスペシャルティコーヒーが集う、日本最大級の国際展示会のこと。生産者、輸入業者、ロースター、バリスタ、機器・器具メーカーなど、コーヒー業界のプロフェッショナルが一堂に会し、業界の発展と交流の場を創出することを目的に毎年開催されている。

世界各地のコーヒー豆や最新マシンが集結

「SCAJ2026」では国内だけでなく、中南米、東南アジア、アフリカなど40の国と地域から、過去最多となる約560社が出展している。コーヒー豆や関連食品・アイテムに加え、最新鋭の焙煎機や抽出マシン・器具を展示。会場では生産者・輸入者と直接交流しながら、さまざまなコーヒーをテイスティング・カッピングできるほか、業界の最旬のアイテムと出合える機会が設けられている。

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バリスタの競技会も同時開催

会期中は、抽出から焙煎、カッピングまで、コーヒースペシャリストとしての技術とサービスを競う7つの競技会を同時開催! 特に、エスプレッソドリンクの味覚とサービスを競う「ジャパン バリスタ チャンピオンシップ 2026」では、2027年4月に東京での開催が決定した「ワールド バリスタ チャンピオンシップ(WBC)2027」の日本代表選手を決める、熱き戦いが繰り広げられる。コーヒー業界関係者はもちろん、一般の方も入場できるので、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

【SCAJ ワールド スペシャルティコーヒー カンファレンス アンド エキシビション 2026】
日程/[南1–2ホール]2026年10月14日(水)~16日(金)10:00~17:00 *最終日は16:00まで [南3–4ホール]2026年10月14日(水)~17日(土)10:00~17:00
会場/東京ビッグサイト 南展示棟1-4ホール
所在地/東京都江東区有明3-11-1
料金/事前登録 ¥2,000、当日 ¥3,000(税込)
*招待券をお持ちの方は無料
チケット/公式サイトにて販売中
URL/ https://scajconference.jp

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