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「ほら、気にせずどんどん飲め」ホテルのレストランで持参した酒を開ける父親。だが、責任者が現れて告げた一言

  • 2026.10.16

隣のテーブルに並んだ大量の飲み物

家族旅行で泊まったホテルのレストランで、夕食を取っていたときのことです。

このレストランでは、飲み物は飲み放題か、一杯ずつ注文する仕組みでした。

私たちも子どもたちのジュースと夫のビールを注文し、食事を楽しんでいました。

そこへ、隣のテーブルに7人家族が案内されてきました。

席に着くなり、父親らしい男性が足もとの大きな袋を開け、紙パックのジュースを取り出して子どもの前に置きました。

それだけならまだしも、今度は缶のお酒や大きなペットボトル、別のジュースまで次々と取り出したのです。

あっという間にテーブルには飲み物が並び、家族はそのまま乾杯を始めました。

「あれ、全部持ってきたものだよね」

「そうみたい。ここって飲み物は注文するんだよね」

夫と小声で話していると、若い店員さんが隣のテーブルへ近づいてきました。

「お客様、すみません。外からお持ちになった飲み物は、ご遠慮いただいているんです」

すると父親は、店員さんを見上げて眉をひそめました。

「はあ?自分で買ってきたものなんだから関係ないだろ」

「申し訳ありませんが、こちらでは…」

店員さんが説明を続けようとすると、父親は話を遮るように家族へ向き直りました。

「ほら、気にせずどんどん飲め」

店員さんは困った表情で一度奥へ下がりましたが、隣のテーブルではまた新しい缶が開けられました。

せっかくの家族旅行なのに、隣が気になってしまい、私たちも落ち着いて食事を楽しめなくなっていました。

責任者が差し出した黒いバインダー

しばらくすると、責任者らしい男性が奥から出てきて、隣のテーブルに近づきました。

「お客様。先ほどもご案内しましたが、当レストランでは飲み物のお持ち込みをご遠慮いただいております」

父親は、またかと言いたげな表情を浮かべました。

「だから、自分で買ったものだって言ってるだろ」

責任者は声を荒らげることなく、説明を続けました。

「はい。ただ、すでにお飲みになった分については、規定の持ち込み料を頂戴することになります」

そう言って、伝票を挟んだ黒いバインダーを父親の前に差し出したのです。

「えっ……」

父親は伝票をのぞき込み、何か言いかけましたが、それ以上は何も言いませんでした。

先ほどまでの威勢のよさが嘘のようです。

やがて男性は、テーブルに残っていた缶やペットボトルを袋に戻し始めました。ほかの家族も静かになり、さっきまで聞こえていた大きな笑い声は収まりました。

結局、一家はレストランの飲み物を一杯も注文しないまま、食事を終えて出ていきました。

その姿を見送ってから、夫と私は顔を見合わせました。

「じゃあ、もう一回乾杯しようか」

子どもたちはうれしそうに、自分たちのジュースを持ち上げました。

グラスが軽く触れ合う音を聞きながら、ようやく落ち着いて家族の食事を楽しめる気がしました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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