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「俺は毎週この店に来てるお得意様だぞ!」期限切れのクーポンを出した男性客。だが、店長の返答に言葉を詰まらせた瞬間

  • 2026.10.16

昼どきのレジに出された期限切れのクーポン

学生のころ、カフェでアルバイトをしていたときの話です。

その日はお昼の混雑する時間帯で、レジには10人ほどのお客様が並んでいました。私は次々と注文を受け、会計をこなしていました。

そこへ、50代くらいの男性がやってきました。

男性は注文をするより先に、財布から紙の割引クーポンを取り出し、カウンターに置きました。

「これ、使って」

「はい、確認しますね」

ところが、クーポンに印刷された有効期限を見ると、すでに3か月も過ぎていました。

私は期限が書かれた部分を指さしながら、男性に説明しました。

「申し訳ありません。こちら、期限が切れているので使えないんです」

すると男性は、露骨に嫌そうな顔をしました。

「はあ?期限なんかいちいち見てないよ。いいから引いといて」

「すみません。期限が過ぎたクーポンは使えない決まりなんです」

そう答えると、男性はクーポンをカウンターにたたきつけました。

「たかが数か月過ぎたくらいで固いこと言うな!」

突然の大声に、思わず肩が跳ねました。

「俺は毎週この店に来てるお得意様だぞ!」

後ろに並んでいたお客様たちも、何事かとこちらを見ています。

私は何と返せばいいのか分からず、レジの前で立ち尽くしてしまいました。

店長が男性客に伝えたこと

騒ぎが続くなか、奥から40代くらいの女性店長が出てきました。ふだんは穏やかな人です。

「どうされましたか?」

店長が声をかけると、男性は勢いよく話し始めました。

「この店員、態度が悪いんだよ!こっちは客なんだぞ。こんな嫌な思いをさせたんだから、クーポンを使わせろ!」

店長はカウンターに置かれたクーポンの期限に目を落とし、落ち着いた声で答えました。

「申し訳ありませんが、期限の切れたクーポンはお使いいただけません」

「なんだと?客に向かってその言い方は何だ!」

男性の声はさらに大きくなりました。

それでも店長は声を荒らげず、男性に伝えました。

「ほかのお客様もお待ちです。申し訳ありませんが、これ以上大声を出すのはご遠慮ください」

男性は一瞬言葉に詰まり、後ろの列を振り返りました。

そして、顔を赤くしながら吐き捨てるように言いました。

「もういい!二度と来るか!」

男性は結局、何も買わずに店を出ていきました。

カウンターには、期限の切れたクーポンだけが残されていました。

店長は私のほうを向き、声をかけてくれました。

「大丈夫?気にしなくていいからね」

その言葉を聞いて、ようやく少し肩の力が抜けました。

すると、次のお客様が前に進み、私に笑いかけました。

「大変でしたね。ホットコーヒー、お願いします」

「ありがとうございます。ホットコーヒーですね」

まだ少し手は震えていましたが、私はいつもどおりレジを打ちました。

あのとき、店長が落ち着いて対応してくれたことが、今でも心に残っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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