1. トップ
  2. エンタメ
  3. ドラマ『チュノ~推奴~』の時代考証が高く評価されているワケ

ドラマ『チュノ~推奴~』の時代考証が高く評価されているワケ

  • 2026.10.15

テレビ東京系列の「韓流プレミア枠」で10月1日からスタートしたドラマ『チュノ~推奴~』(2010年)。朝鮮王朝時代の中期、逃亡した奴婢を追って捕まえる“推奴”を題材にしたアクション時代劇だ。

激しい格闘や追跡劇を前面に押し出した、いわゆるフュージョン時代劇の色合いが強い作品だが、韓国放送時には意外な点でも高く評価された。

それが「時代考証」だ。

派手なアクション作品でありながら、武器、小道具、言葉遣い、当時の風俗まで細かく検証され、「最高級の時代考証」と評された理由とは何だったのか。

まず注目したいのが、劇中に登場する刀だ。『チュノ』では、日本刀ではなく朝鮮で使われていた「環刀」が登場する。

(写真=2010 KBS All rights reserved)

さらに特徴的なのが、その帯び方だ。

劇中では刀の柄を背中側へ向ける形で身につけている。これは朝鮮時代に使われていた環刀の帯刀法を意識したもので、当時の韓国時代劇としては珍しいほど細部まで再現された部分だった。

武器へのこだわりはそれだけではない。

矢の威力を高めるために使われた特殊な「片箭」や、鳥銃、つまり火縄銃も登場する。

特に鳥銃については、ただ構えて撃つだけではなく、弾薬を詰めて発射するまでの一連の動きまで丁寧に描写。オッポクが銃を扱う場面を見ると、単なる派手なアクションの小道具として登場させたわけではないことがわかる。

『チュノ』を見るときは、チャン・ヒョクたちのアクションだけではなく、腰の刀や銃の扱いにも注目してみたい。そこには、作品をよりリアルに見せるための、制作陣の地道なこだわりが詰まっている。

文=森下 薫

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ