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「先生が優しいからかな?」授業中に担任をお母さんと呼んだ息子。理由を尋ねた私が思わず固まった一言

  • 2026.10.14

帰宅した息子が話し始めた算数の授業

息子が小学2年生だったころの話です。

ある日の夕方、台所で味噌汁の味をみていると、息子がランドセルを背負ったまま駆け込んできました。

「お母さん、聞いて!今日、算数の時間にすごいことがあったんだよ!」

「えっ、なになに? その前にランドセル置いてきたら?」

ところが息子は、私の言葉など耳に入らない様子。

いきなり片手をぴんと挙げ、授業中の様子を再現し始めました。

話を聞くと、算数の授業で元気よく手を挙げたところ、担任の先生に当てられたそうです。

担任は40代の女性で、いつも明るく子どもたちに接してくれる先生でした。

「それでね、ぼく、立って大きい声で言ったんだ」

「うん、なんて?」

息子は胸を張ると、教室で言った言葉をそのまま再現しました。

「はい、お母さん、答えは3です!」

「……えっ?お母さん?」

私はおたまを持ったまま固まってしまいました。

なんと息子は、先生のことをうっかり「お母さん」と呼んでしまったのです。

教室は一瞬静まり返り、次の瞬間、クラス中が大笑いになったそうです。

「ぼくもびっくりしてさ。『違う! お母さんじゃなくて先生!』って言い直したんだよ」

その言葉で、教室はさらに笑いに包まれたといいます。

呼び間違えた理由を聞いた母は……

「あはは!それは恥ずかしかったね。先生はなんて言ってたの?」

「先生も笑ってたよ。『あら、今日はお母さんなのね。答えは正解よ』って!」

先生が笑って受け止めてくれたおかげで、息子も嫌な思いをせずに済んだようでした。

私も思わず笑ってしまいましたが、ふと気になって尋ねました。

「でも、どうしてお母さんって言っちゃったの?先生が優しいからかな?」

息子にとって、先生が母親のように感じられたのかもしれません。そう思うと、少しうれしい気持ちにもなりました。

ところが、息子は手を下ろすと、真顔でこう言ったのです。

「だってさ、先生が怒ったときの顔、玄関で怒るときのお母さんとそっくりだったんだもん」

「…えっ、そっち!?」

私はまたしても固まってしまいました。

詳しく聞くと、その日の授業では、先生が宿題を忘れた子を少し注意していたそうです。

息子はそのときの先生の表情を見て、家で私に叱られる場面を思い出したようでした。

優しいからではなく、怒った顔が似ていたなんて……。

あまりに予想外の答えに、私はとうとう声を上げて笑ってしまいました。

その夜、洗面所の鏡の前で、玄関で息子を叱るときの表情をそっと作ってみました。

「……ああ、確かにちょっと怖いかも」

思わず苦笑いです。

それ以来、玄関で息子を叱るときは、少しだけ口元を緩めるようにしています。

息子の何気ない言い間違いで、自分の怒った顔を見直すことになるとは思いませんでした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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