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温泉の湯のクオリティを評価する!環境省後援「湯シュランアワード2026」開催

  • 2026.10.13

Yuchelinは、温泉の「浴槽に届けられている湯のクオリティ」に光を当て、その価値を評価・可視化し、星で分かりやすく伝える温泉評価制度「湯シュラン」を創設した。10月26日(月)には、環境省後援「湯シュランアワード2026」を開催し、創設0期の三ツ星認定21施設を初発表する。

湯シュランは「浴槽の湯」を評価する新しいものさし

料理は素材が良くても、運び方や鮮度管理、調理方法によって、食べる瞬間の味わいは変わる。温泉も同じで、源泉が持つ泉質、成分、温度、湧出の仕方などの個性に加え、浴槽までの距離や時間、温度調整、日々の管理によって、香り、色、肌ざわりなど、五感で感じる「湯の味わい」は変わる。

湯シュランが評価するのは、これまで比較しにくかった「浴槽に届けられた湯」そのもの。また、「源泉そのまま」であることだけを絶対的な基準にはせず、湯の個性をどう生かして浴槽へ届けているかに加え、安全性・衛生管理、自然環境や歴史、地域で湯を守り継ぐ営みまで、一つの温泉体験として総合的に捉える。

評価は5つの指標を軸に行う。温泉成分・pH・泉温・色・香り・味・浴感(肌ざわり)など、浴槽での湯の個性や状態を確認する「湯の個性」、源泉から浴槽までの距離や時間、配湯方法・加温・加水・循環・消毒の方法等を確認する「鮮度(提供方法)」、地質的な成り立ちや湧出形態、源泉の個性や入浴法、秘境の地に位置することなどの希少価値を確認する「希少性」、清掃状態などの衛生管理、浴場における安全対策、法令遵守などを確認する「安全性・衛生管理」、自然景観や自然への配慮、歴史や文化、地域性や湯を受け継ぐ営みを評価する「環境・文化的価値」の5つだ。

信頼できる評価を実現するため、評価の実務を担うインスペクターと評価委員会、制度を監督する評議員会、運営を担う事務局の役割をそれぞれ分けることで、一つの立場や判断だけに評価が偏ることを防ぎ、評価プロセスの客観性・公正性・透明性を高めている。また、認定施設に審査料・認定料・登録料などの金銭的負担を求めず、評価の独立性を保っている。

評価結果は、三ツ星・二ツ星・一ツ星の認定ラベルで示し、三ツ星は「人生を変えるような湯体験」、二ツ星は「湯そのものを目指して訪れる名湯」、一ツ星は「近くに行けばぜひ立ち寄りたい湯」を指す。なお、星は、すべての温泉を一つの価値観で並べて単純な優劣をつけるためのものではなく、それぞれの湯が持つ個性、価値、訪れる意義を利用者に伝えて守り、未来へつなぐための認定ラベルだという。

湯を選ぶことが湯を守ることにつながる未来を目指す

湯シュランが目指すのは、認定施設を新たな旅の目的地として知ってもらい、利用者が実際に足を運ぶこと。その来訪が施設や地域の収益と誇りにつながり、源泉や施設を守る力になるという循環だ。また、認定施設を選ぶ人が増えることで、従来とは異なる温泉選びの選択肢が広がり、小規模な宿や共同浴場、地域で守られてきた源泉などを次の世代へ継承する力にもなるとしている。

また、認定施設には、地域の人々が日常的に利用し、自分たちの手で守り続けてきた小さな宿や共同浴場もある。認定をきっかけに来訪者が増えた場合でも、地域の暮らしや湯を守る営みを圧迫しないよう、「地元ファースト」と「温泉をお借りする」という気持ちを大切にした六か条を設けている。六か条の全文や各認定施設ごとの利用上の注意事項は公式サイトで案内し、来訪が地域の負担ではなく、温泉を守る力につながる楽しみ方を呼びかけていく。

Yuchelinの代表理事の北出恭子氏は「(前略)料理や景色を目的に宿を選ぶように、『今日は、お湯で温泉宿を選んでみよう』という選択肢を増やしたい。そして、その選択が、湯を守る人たちの誇りと継承につながる仕組みを育てていきたいと考えています」と述べている。

10月26日(月)には都内にて、環境省後援の「湯シュランアワード2026」を開催し、三ツ星に認定された全国21施設を発表。誰でも無料でオンライン視聴でき、アーカイブ配信を予定している。2027年以降は二ツ星・一ツ星の認定も開始し、調査対象を全国へ広げる予定だという。

三ツ星認定の温泉を訪れてみては。

Yuchelin(湯シュラン):https://yuchelin.org

(山崎正和)

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