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「あれ、私が言っておいたの」全戸に届いた騒音の注意文を持ち出す上階の奥さん。だが、担当者の説明に言葉を失ったワケ

  • 2026.10.13

階段の上から言われた一言

夫と2人で新築のアパートの2階に越したころのことです。

真上の3階には、子どものいないご夫婦が小さな犬と暮らしていました。

引っ越しのあいさつに夫と伺い、「下に越してきました。よろしくお願いします」と声をかけました。

しかし、ドアは少し開いただけ。返事もないまま閉まってしまいました。

翌週、管理会社から全戸に「生活音に気をつけてください」という紙が配られました。

私も気になって、スリッパをはき、じゅうたんを敷き、夜は洗濯機を使わないようにしました。

それでも夜10時を過ぎると、天井からドンドンと強い音が響きます。

犬が跳ねているのか、軽い足音のような音も毎晩聞こえました。

ある朝、ごみ袋を持って階段を下りると、外から戻った上階の奥さんに出会いました。

会釈すると、奥さんは私を追い越し、数段上から振り返りました。

「管理会社の紙、読んだ?あれ、私が言っておいたの」

「読みました。うちも気をつけています。夜は洗濯機も回していません」

「わかんない?静かにしてって言ってるの」

「でも、うちにも夜遅く、上から音が聞こえて…」

奥さんはそれ以上聞かず、階段を上がっていきました。

その夜から私は、音がした日と時刻、続いた長さをノートに書き始めました。20分ほど続く夜もあります。

1か月分の記録を持って、管理会社へ相談しました。

管理会社が明かした注意文の理由

後日、担当者が双方の話を聞くため、1階入口のホールに来ました。

40代くらいの男性で、手にはファイルを持っています。

担当者の正面に奥さん、その横に私が立ちました。

近くでは、ほかの部屋の女性が集合ポストを開けていました。

「床をたたいた覚えなんてありません。下の人が気にしすぎなんじゃないですか」

担当者はファイルを開きました。

「こちらが下の階の方の記録です。夜10時すぎに、床をたたくような音が聞こえた日が1か月で14回。長い日は20分です」

「それがうちの音だって証拠はないでしょう?」

「原因は、この記録だけでは断定できません。ただ、犬が吠える音についても、別のお部屋からご相談を受けています」

担当者は続けました。

「先日のお知らせは、そのご相談も踏まえて全戸に配ったものなんです」

「……え?」

奥さんの腕がほどけ、表情が変わりました。自分が出してもらったと思っていた紙が、自分の部屋にも関係するものだったとは予想していなかったようです。

集合ポストの前の女性が、小さく「やっぱり」とつぶやきました。

「今後も音が続くようなら、契約内容を確認して対応します。お互いにお気をつけください」

担当者がファイルを閉じると、奥さんは耳まで赤くして、黙って階段を上がっていきました。

その夜から、天井を強くたたくような音は聞こえなくなりました。階段で顔を合わせると、先に目をそらすのは奥さんのほうです。

音の原因がすべて分かったわけではありませんが、記録を残して相談してよかったと思いました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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